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Chiller - (2013/04/28 (日) 00:53:48) の編集履歴(バックアップ)


Chiller

【ちらー】

ジャンル ガンシューティング
対応機種 アーケード
発売元 Exidy
発売日 1986年
分類 クソゲー
ポイント グロさの極み
発禁クラスのゲーム内容
無駄に作りこみの良い仕掛けは評価点

WARNING!!!!!!!

本作はグロ要素満載のゲームです。


概要

  • 超残虐ガンシューティングゲーム。アメリカではそれなりに知られている。一見すると、モンスターを射殺するゲームのように見えるのだが…。

問題点

  • まずクレジットを投入すると男のうめき声が聞こえ、ゲーム開始と同時に女の悲鳴が響き渡る。デモ画面で音が流れないので、音量調整が悪いと起動するだけでホラー。
  • ステージも全4ステージとボリュームは少なめ。だがそのステージが書くのもためらわれるような酷いものばかり。
    • ステージ1は拷問部屋。拷問されている人を撃ち殺す。
      • 蝙蝠がやって来て(恐らく)人の血を吸いに来たり、首チョンパで生首が転がり、万力の取っ手を撃ち、人の頭を潰す等、グロさはバッチリである。
    • ステージ2は血の河が流れている公開処刑場のような部屋でまた拷問されている人を撃ち殺す。
      • 人の体を歯車を撃って半分に引き千切る、紐に括り付けられている人を打つ、吊り下げられている人を血の河から姿を現すワニ(のような生物)に喰わせる(その後、生首になって落ちる)など、凄惨の一言に尽きる。時折何かを投げる人がトンネルから姿を表す事がある(射殺可能)。
    • ステージ3は打って変わってB級ホラー映画もどきの洋館でオバケを撃ち殺すステージ。
    • ステージ4は洋館の庭で生き埋めにされそうな人や、オバケや物を撃つ。
  • システムは単純で、制限時間内にターゲットをただひたすら撃つ…だけ。
    • 具体的には、ステージ中に設定されたターゲットをどれでも良いから一定回数撃つとクリアとなる。ターゲット以外にも多くのギミックが搭載されており、それらを射撃してもスコアが得られる。
  • BGMはノリノリの葬送行進曲、効果音は救急車のサイレンと思われる音に女の悲鳴、男のうめき声など音楽面でも悪趣味極まりない。
    • ちなみにステージ2・4は、BGMの代わりに環境音が流れる。
  • 各ステージクリア後にHIDDENを全て撃った場合のみスコアアップのスロットが挿入される。2つ以上の柄が揃えばスコアが上がる。
    • このゲームにはHIDDENという指定ターゲットがあり、ステージセレクトにてそれを撃った所から該当箇所が描かれたパネルが消え、最終的には背景の洋館が見えるようになる。
  • 全てのHIDDENを撃つと、ボーナスステージに突入する。逆を言えば、HIDDENの撃ち漏らしがある限り延々とループする
    • 内容は、ミスを一度もせず、一定のノルマに達するまでに四方八方からやって来るターゲットを撃つ。これを延々と繰り返す。
    • この時のターゲットヒット音は、無駄に重厚に響いている。ミス無く進めていけば、段々とターゲットの動きが速くなる。
      • だがそのターゲットはスロットの柄の使いまわし。幾らなんでも手抜きでは…。
  • 純粋な問題点としてターゲットマーカーが表示されない。

評価点

  • ターゲット以外のギミックは豊富で、ひねられたものもある。過程や結果に目をつぶれば作りは丁寧で評価できる。
    • HIDDENの中にはちょっとした手順を踏まないと出現しないものも。

総評

ゲームとしての作りは丁寧で、この点については決してクソではない。
しかし、「拷問されている人を射殺する」などといったシチュエーション、『スプラッターハウス?』『モータルコンバット』の残酷表現も可愛く見える過激な描写(グラフィックがチープな分、却ってグロテスク)、悪趣味な方面に細かいギミック等々、企画の形そのものが不謹慎に過ぎた。特殊な例ではあるが、本作はそういう意味合いでのクソゲー分類となっている。


余談

  • 当然ではあるが、殆どの店舗からはすぐに撤去されたものの(そもそも最初から導入を拒否した店舗もかなり多い)、一部地域では撤去を免れたようである。
  • 一例。アメリカ メリーランド州オーシャンシティにて。
  • 1990年にNES(北米版ファミリーコンピュータ)に移植された模様。(英語版ウィキペディアより。)
    • ステージの構成がAC版と逆になっている。血こそ出ないものの相変わらず欠損描写ぽい物はあるのでグロさは健在…かもしれない。
  • タイトルの「Chiller」の語源は「chill=冷やす」。「冷却装置」という意味の他にも「ぞっとさせる話」「スリラー」「怪奇小説」などの意味合いを持つ。ある意味、ゲーム内容にピッタリである。