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メジャーWii パーフェクトクローザー - (2013/08/10 (土) 12:27:07) の編集履歴(バックアップ)


メジャーWii パーフェクトクローザー

【めじゃーうぃー ぱーふぇくとくろーざー】

ジャンル スポーツ

対応機種 Wii
発売元 タカラトミー
開発元 ドリームファクトリー
発売日 2008年12月11日
価格 7,140円(税込)
分類 クソゲー
ポイント 2008年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門大賞
2008年クソゲー七英雄最後の一人
野球ゲームとして破綻しきっている
短く薄い上にルールも無視したストーリー展開
選手の動きからルールの判定まで何もかもおかしいアルゴリズム
様々な種類のバグが大量に存在する
説明書まで間違いだらけ
KOTYの転換点となった2007大賞に劣らぬ完成度の低さ
クソすぎて逆に大人気、そして伝説化
さらに価格暴落ほとんどなし
まさしく 2008年のクローザー
クソゲーオブザイヤー関連作品一覧
MAJORシリーズ


概要

  • 週刊少年サンデー連載の漫画『MAJOR』のアニメ化作品『メジャー』原作ゲームの第3弾。 通称『メジャー2』『ダメジャー2』『クローザー』。
    「パーフェクトにクソ」という揶揄をこめて『パーフェクトクソーザー』、外国では『クレイジーベースボールゲーム』と呼ばれる事もある。
  • 公式サイト曰く「追求したのは、本格野球ゲーム」。
  • 原作は絵もストーリーもよく、連載16年・全78巻・累計発行部数5000万部と非常に人気がある。アニメも良質で、特に劇場版の『MAJOR 友情の一球(ウイニングショット)』は色々と評価の厳しいことで有名な『超映画批評』において「これぞ野球映画の鑑」「テレビアニメの映画化としては例外的なまでに完成度が高い。今年の冬、父子で見るならこれで決まりだ」と言われるほどの良作*1。なのにゲームだけがそびえ立つ糞の山という悲劇である。買ってしまった子供と子供のために買ってあげた大人がかわいそうでしょうがない
    • クリスマス商戦に正月商戦。親が子供へのプレゼントに使ったお金やお年玉は見事にブラックホールへ…。
  • SSの『デスクリムゾン』やFCの『星をみるひと』、PSの『修羅の門』等の他ハードの伝説のクソゲー達の隣に立ってもいいくらい何もかもが酷い。また、ニコ動などでは「良い点はゲーム中のBGMのみ」と言われる始末。
    • そのバグのあまりにインパクトのある画像・動画は瞬く間にネット上を駆け巡り、普段KOTYどころかゲーム自体を扱わないサイト・ブログでさえ数多く紹介される現象が起きた。そのおかげでバグゲーとしての面が強く見られることが多いが、 他の要素も文句なしにクソである
    • 見ている者を抱腹絶倒させ、未プレイ者に「一度はこのゲームをやってみたい」と思わせるだけの凄まじいインパクトを持っている。「笑えるクソゲー」の一つの到達点と呼べる作品である。
    • 同じバグゲーでも、ひたすらに苦痛しかなく陰湿な2009年KOTY大賞『戦極姫』や2007年大賞『http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/166.html?』とは対極の存在。

問題点

主に本家「クソゲーオブザイヤーWiki」から転載。ゲームの全体的な問題点としては有り得ないほどバグだらけであるというところだろう。…これでも「本格野球ゲーム」なのか?

  • 最初に「このアプリケーションのセーブファイルを作成してもよろしいですか?」と訊かれるが、製作者の良心による、これはゲームじゃないというさりげない告白とも読み取れる。
  • Wiiのゲームなのにロードがとても長い。
    • 同様に試合時間も(『ジャイロ』程ではないが)とても長い。
  • バッティングのミートカーソルが9箇所にしか動かせずロックオンで近付ける方式。
    • 明らかに早いタイミングで振らないとバットにかすりもしない。
  • 投げる球が全部ボール球でもクリア可能。
    • 逆に、CPUがボール球を投げることは一切無い。
  • ストレートは投げてもスタミナが一切減らない。逆に変化球を投げるとスタミナが有り得ないほど減る極端なバランス。スタミナ要素自体不要だとの意見も強い。
  • 二塁送球が1+2ボタン同時押し。
  • 盗塁時は映像での演出が入り盗塁に対する捕球の送球はオート。
  • 走者の操作はできず、走塁はコンピュータ任せ。
    • かといって適切な走塁をしてくれる訳でもなく、勝手に盗塁をしては犬死にを繰り返す有様。
    • 内野安打でランナーが1塁を駆け抜けず、塁上でぴたっと止まる。一方で一塁ランナーが二塁ベースをオーバーランすることも。
    • ランナーがリードを取らない。
    • ランナー1塁でセンター前ヒットなのに1塁ランナーが走っていない。
    • バッターランナーが一塁ベースを駆け抜けるとき、フェアグラウンド側を走る。
  • 守備のAIの挙動もおかしいことがある。
    • 守備の設定は「マニュアル」が存在しないため、「セミオート」か「オート」のどちらかにしか設定できない。
    • 無死一塁の投ゴロで2塁余裕でアウトのタイミングなのに1塁に投げている。
    • ライトとセンターの真ん中辺りに打球が飛んだ時、両方が追いかけていてライトが捕ったら、走っていたセンターがピタっと止まる。
    • 左中間や右中間に打球が飛んだ時、たまにセンターの動きがボールのバウンドと一緒のタイミングで止まる。
    • ライト前ヒットの打球をライトが後逸したら、ライトが全く動かなくなった→センターが必死に追いかける。
    • クッションボールの処理が全くできない。例えば、どう見ても間に合わないフェンス直撃ヒットにフェンスまでぶつかっていき、跳ね返った球を拾いに行く等。
    • 至近距離の送球もトスなどせず全力で投げる。
  • 打球の挙動もおかしい。
    • 打球が砲丸のように重く、異常なほど転がらない。
    • フェンスに垂直にぶつかった球が斜めに反射したりする。
    • 3イニングに10本の割合でホームランになる。つまりホームランは呆れるくらいに出る。というか逆にホームランが出ないと得点を取るのが難しい。
    • 時々普通にバットを振ろうが、バントしようが全く同じ所に球が飛んでいくようになる。
    • フライの捕球、足元に落ちそうなボールが、瞬間移動でミットに収まることが3回に1回くらいある。
    • ホームランレースではバットに当たれば必ずホームランになる。
      • 明らかに振り遅れでもかすっていればホームランなので普通の打撃練習ができない。バントもできない
  • ディスクの読み込みの不具合が原因で主審とバッターがピッチャーに背を向けているときがある。こうなると「後ろ向きのバッターが何も無い空間から快打を飛ばす」という現象が起きる(通称「宇宙打法」)。
    • このバグが起きると、どこに転がっているボールでもキャッチャー以外拾ってくれなくなり(通称「パーフェクトキャッチャー」)、しかもこの時のキャッチャーは異常に敏捷。外野仕事しろよ…。
      • ちなみに、キャッチャー以外が動かなくなる原因は「バッターが通常と逆方向を向いていることでフェアの判定も逆になり、本来フェアでもAIはファールとして認識してしまう」という説が有力。
    • また、ストーリーモード序盤の負けイベント(本来は敵にホームランを打たれて終わる)でこのバグが発生すると、センター前キャッチャーゴロ連発でなぜか3アウトまで行き、滅茶苦茶になってしまう。そして主人公の吾郎が敵チームのピッチャーになってしまったりする。
  • エディットキャラがバグだらけ(エディットチームも下手するとフリーズする)。
  • キャラエディットの読み込み時間が頻繁かつ長い。顔や体型、背番号など1ついじるたびに12秒の読み込み(背番号はボタン長押しでロード回避可)。
  • そもそもバグを抜きにしても、野球のルールがろくに守れていない。
    • ストーリーモードの試合では点差があっても延長戦になるという完全ルール無視。サヨナラ負けしたのに優勝したことになることも(通称「逆転サヨナラ負け優勝」)。
      • これはストーリーモードの展開が原作を尊重して「延長戦で勝利」の一つしかないために起きる現象。まさに俺ルールである。
    • フォースアウトがきちんと機能しておらず、3アウトになる前にランナーがホームベースを踏めば点が入る。
    • セーフになるはずのランナーが、突然アウトになることもある。
    • ランナーが一塁にいる状態で、バッターがフライなどでアウトになっても、ランナーの進塁義務が消滅しないので、そこから二塁に送球すると一塁ランナーがアウトになる。
    • フライをキャッチされても帰塁義務は無く、タッチアップも無しにそのまま点が入ったりする。つまりはタッチアップの概念が存在しない。
    • 「インフィールドフライ」が存在しない。
    • ホームランを打ってバッターがホームインするときに、なぜかランナーが塁上に残っている。
    • ファールゾーンのフェンスに当たってからフェアグラウンドに転がるとフェアになる。
    • 明らかにエラーしたのにアウトになることがある。例えばファーストへの悪送球をしたのに、いきなり画面が乱れて切り替わりアウトになる等。
    • ストーリー上、相手選手にデッドボールするシーンがあるが、次のシーンではランナーがいない。
    • 1アウトのはずが2アウトになることも(通称「ジャイロキャッチ」)。
      • ストーリーモードで、2回0得点3番打者から始まる試合がある。「ジャイロキャッチ」でも無い限りありえない事である。
    • 盗塁死するとボールカウントがリセットされる。
    • 盗塁死で3アウトになると、次の攻撃はNEXTバッターから始まってしまう。つまり、盗塁死チェンジは打者の凡退扱い。
    • 3バント失敗してもアウトにならない。
    • 「打球がいつものセンター前へのキャッチャーゴロなのにファールになったり酷すぎる」とかいうわけの解らない事態になる。
  • 演出も酷い。
    • ストーリーモードのストーリーは前々作の『投げろ!ジャイロボール!!』と同じく相変わらず圧縮されている。
      • そのため、ストーリーモードの最初のイベントである吾郎と八木沼のやりとりの内容などおかしいところが多い。
    • ストーリーモードの会話シーンでは、キャラクターの台詞と表情が一致していない事が多い。
      • 全体的な作画がおかしい。例えば、吾郎が気合を入れるシーンでの表情が、驚いているようにしか見えない等。
    • ピッチャーが投球後、キャッチャーからの返球がない。どうやってボールを調達しているのか。良く見ると尻ポケットから出しているようにも見える
    • バットの見た目は木製バットなのに打球音が金属バット。
    • PRACTICEでPOINTが3桁以上になると表示が狂う。
    • フェンスと守備に衝突判定が無く、ポール際にファールを打つと守備がフェンスを突き抜ける。
    • 投手のモーションは毎回一緒。ランナーが居ても気にせずワインドアップ。
    • ゲームオーバーの時に音楽が一切流れない、効果音すらない。
    • たまにグローブをはめているほうの手でボールを投げることがある。
    • 球速表示も打率表示も無い。
  • 公式サイト曰く「高精度な3Dモデリングで再現されたキャラクター」。実際はキャラクターのポリゴンは高精度でも何でもなくショボすぎる。
    • また「モーションキャプチャー導入で再現された躍動感あふれる選手の動き!」と謳っているが、実際は躍動感も何もなくショボすぎる。
    • 観客のグラフィックは書き割り。どよめきが雑談。
    • ヒロインの一人であるアリスの立ち絵が、胸が片方しか膨らんでいない「片乳」状態。声もおかしい。
    • 試合中1塁ベンチに打球が飛んだが、人が誰も居なかった。つまりベンチは空っぽなのである(通称「無人ベンチ」)。
    • 内野ゴロを打った時どこからともなく「アウト」と何者かの声がするが塁審はいない。
  • 見栄えだけではなく挙動もおかしい。
    • バントする打者の背中の服が引っ張られた状態になったりする。
      • キャッチャーやピッチャーが謎のレーザー光線を照射する事もある。ポリゴンの頂点がはるか彼方に引っ張られている為らしい。
    • バットが稀に消えたり伸びたりする(通称「如意バット」)。
    • キャッチャーがプロテクターとマスクを脱ぎ捨てている事がある。
    • 挙句の果てにキャラクターの首が反転することもある。このバグが確認されたのはピッチャーとバッターで、それ以外のポジションのキャラはこうなるのか不明。「これが俺の、全力頭球だッ!
      • 映画「エクソシスト」に似たようなシーンがあるため、ホラー映画ファンの間でも話題になった。
  • 試合観戦モードがない。
  • ノック練習の中身が「ノックをする練習」。
    • 「サードに取らせろ」でサードが取っても失敗になるときがある。
    • 失敗時にライフポイントがなぜか2個減る場合がある。
  • 取扱説明書の振り仮名が「十字(じょうじ)ボタン」「決(けっ)める」「予想(よそく)」と誤字だらけ。この誤植から、ゲーム中の主審は2chのKOTYスレで「 ジョージ・ケツメル 」と名づけられた。
  • スタッフロールすら手抜き。スタッフ毎に名字と名前の間隔が全角・半角・間隔無しと(文字数が同じでも)統一されていない。
  • さらに、ニコニコ動画やYoutubeなどに上げられたバグ動画の数々。特に…。
    • ポリゴンモデルの計算を間違えた、テクスチャが異常な方向に伸びたり、ビープ音(のように聞こえるBGM)を流してフリーズしてしまうバグも発見。その動画は高い再生数を持っていたが削除されてしまった。
  • こんな内容なのに 値段は7140円のフルプライス
    • 何故か中古でも結構高く、2000円前後はする。Amazonやヤフオクでも高値である。

評価点

  • 前作と異なり、ストーリーは一応フルボイスである。
  • クソゲーのお約束と言うべきかゲーム中のBGM全般は良質で、高く評価されている
    • しかしゲーム中のBGMは良質ではあるものの、試合中のBGMは同じものが延々と流れるため、そのうち飽きてしまう。
    • ちなみにスタッフロールにサウンド等の表記が一切ないので作曲者は不明。
  • 今の時代には貴重な笑えるクソゲーである点。伝説のクソゲーと呼ばれたデス様やたけ挑にある種通じる物があるかもしれない。

結論

  • 上の記述通り、明らかにWii最低のクソゲーだということだけはわかっただろう。
  • 近年では笑えるクソゲーとして見られることもあるが、ドリームファクトリーとタカラトミーの駄目っぷりを世間に公表したのは間違いない
    • 『MAJOR』原作や他のメディアミックス(映画とかアニメとか。ただしゲーム関連は除く)とは明確な差別点ができてしまったのは言うまでもない。もしゲームから初めてMAJORを知ってしまった方は、漫画やアニメを見てこのゲームを比較してみるのも一興である。「メーカーをタカラトミーに、開発をドリフにされたら…ゲームにならねーんだよ!*2
    • 発売前に修正パッチにより強打者として帰ってきた『ジャンライン』を抑え込んでKOTYに輝いた本作はまさにパーフェクトクローザーと言えるだろう。とはいえ底辺を決める争いなのだから勝ったところで褒められたものではないのだが。
  • 藤川、笠井、石井といったドリームファクトリー製作者側の責任はとても大きい。

余談

  • 同年の携帯機部門でも同じクソ野球ゲームであるDS版『めざせ!甲子園』がKOTY大賞を取ったため、野球ゲームのダブル受賞となった。
  • 2008年の大晦日には一時的に「公式サイトが謎のパスワード制になる」という事態が起きた(この作品の公式サイトと同じようにジャイロの公式サイトもパスワード制に)。
  • ファミ通の「あのゲームが失敗した理由」には取り上げられず。あらゆる意味でタチが悪い。
    • 年末に発売したおかげで店頭在庫はほぼはけており、リピートをかける店もあった模様。評価はどうあれ、商業的には成功したようにも見える。
+ 当時の広告

代表的なバグ画像

+ 未知の光景1
+ 未知の光景2
+ 首反転画像(グロ?注意)
+ 首反転動画


外部リンク