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ライトファンタジー - (2012/04/25 (水) 17:37:48) の編集履歴(バックアップ)
ライトファンタジー
【らいとふぁんたじー】
ジャンル
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RPG
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対応機種
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スーパーファミコン
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発売元
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トンキンハウス
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開発元
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アドバンスコミュニケーション
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発売日
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1992年7月3日
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定価
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8,900円
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分類
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クソゲー判定
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ポイント
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時間がかかりまくる戦闘 序盤から殺しにかかってくる敵 無駄に多い状態異常 カタパルト部隊御一行様
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概要
『ライトファンタジー』という、ライトユーザー向けのようなタイトルを思わせる、初見さん殺しのゲーム。
ほのぼのとしたファンタジーの世界観、「殺さない」というRPGにしては珍しいコンセプト、
町の人でも敵でも話しかければ仲間に誘えるというパーティの自由度、
はけたれいこ氏の可愛いイラストにひかれてプレイすると間違いなく大変な目に遭う。
問題点
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このゲームの評価を落としている理由の多くは、その戦闘システムである。
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ただでさえエンカウント率が非常に高く、雑魚敵も強敵が多い。最序盤の敵ですらこちらのHPを一撃で約半分ほど奪い去るほどの強敵。
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初期のウルティマのようなタクティカルバトルを採用しているのだが、これのテンポが大問題。1回の戦闘で何十分もかかることはザラにある。
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1ターンで移動できる距離が少なめで、お互いが接触し合うまでに相当移動せねばならない(一応、移動距離が多いキャラもいるにはいるのだが)。
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敵味方ともにしょっちゅう攻撃を外す。魔法さえも一部の魔法を除いて外れまくる。
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最大数の8体で出てくる事も多く、中盤以降は必中の全体攻撃魔法「ゴンゴン」「マンモス」「ケシー」を使わないと、とてもやってられない。
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逃走が割と成功しやすいのが救い。
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攻撃力の方が優位性がとても高く、攻撃力と防御力のバランスがうまくとれていない。防具も沢山あるものの、ハッキリ言って装備品は攻撃力の方を重視した方が楽に進める。
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戦闘時間を短縮できるのはもちろんだが、攻撃力をあげればスカ率を減らせたり、防具の方が魔法のダメージを軽減できない点もあるからである。
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戦闘中に敵味方がダメージを受けた時に発するセリフが、どれも脱力感が漂っている。「うっひ~」「しぬ~」
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好意的に見ればこのゲームの味と受け取れないこともないのだが、やはり受け付けない人もいるだろう。
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ちなみにこれ、「敵含んだ全キャラ共通」のためたとえ戦闘前に威厳を見せつけていたボスやラスボスでさえも「もうダメ」「しぬ~」とか言う。シュールすぎる。
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主人公のレベルで出てくる敵キャラが決まるため、楽な戦闘をさせてもらえることは思ったより少ない。「序盤で敵がいきなり殺しにかかってくる」といわれる理由の一つで、主人公と仲間とのレベル差があると厳しい仕様になってしまっている。
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主人公だけでなく途中で強制的に仲間になるキャラ(「運命の星」を持つもの)が戦闘で倒されるとその時点でゲームオーバー。しかもほとんどが弱い。ライトファンタジーは全滅時の救済措置などなく、セーブしたところからやりなおしの方式であり、戦闘難易度の上昇にさらに拍車をかけてしまっている。
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魔法の燃費が攻撃、回復ともにとてつもなく悪い。すぐMPが切れる。例として、某作品でいう「ホ○ミ」の消費MPが20。本作の魔法はかなり使えるものが多い為厳しい。
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しかし、MPを回復するアイテムも豊富にあるので下準備さえしっかりすればさほど困らなくなる。
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状態異常の種類が多過ぎる。自然治療無しの行動不能等致命的なものが多い。
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それらを回復するアイテムもそれぞれ別々にあるのでいちいち用意するのも大変で、治療用の魔法の消費MPも数十くらい費やす。
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この状態異常を多用してくる敵と当たるとただでさえ長い戦闘がさらに長引く。
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また「火傷」と「感電」状態は、移動してから行動を起こそうとした瞬間にダメージを喰らう。前者は30、後者は20。無論、そのダメージでも死に至る為、瀕死状態でこれらのステータス異常にかかってしまったら、まさしく『死、あるのみ』である。
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上記のように本作の状態異常はどれも非常に強力で、むしろ敵にかけてしまえば戦闘はかなり有利になるが。
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持てるアイテム数に制限があり、↑の状態異常の極悪さを考慮するとかなりヤバい(最大数が少なすぎる)。
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アイテム所持は全員共通だが、所持数限界は64しかない。しかも物語を進めるごとに重要アイテムが持物欄を圧迫していく。更に用なしになった重要アイテムは預り所に預けられない。
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宿屋のカウンターが店の奥に配置されており、宿泊時不便に感じる。
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その他
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微妙に悪いキーレスポンス。
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ストーリーは王道RPGを思わせるのだが、いかんせん展開が短すぎる。
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「何だこの戦とうのきょくは?」とメタなセリフが出てくる。
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酒場のミニゲームが1種類しかないのでちょっと寂しい。ちなみにこのミニゲーム、
100%正解にする裏技がある。
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本来は敵の出現を一定歩数封じるアイテムである「女神のお守り」を使った後、効果が切れないうちにセーブ及びロードすると、それ以降敵が出なくなるというバグがある。別のデータで「女神のお守り」を使って効果が切れたのを見てからロードしなおせば直る。
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「ねこまんま」を食べさせるとラックの値が上がる(後半はこのドーピングをしないと難しい)。ただし値が255の状態でレベルアップすると0になる。
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剣やら弓やらチェーンソーやらいろいろな武器があるが、バトルシステムの関係で間接攻撃可能な弓矢系の武器が圧倒的に有用性が高い。攻撃力が足りないキャラの場合はこの限りではないが。
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しかし、物語の後半で他の殆どの武器が霞んで見えるほどのチート性能を持つ「とうせきき」が登場するため本当に武器を選ぶ余地が無くなる。しかもこの武器はほとんどの仲間が装備できるため、物語後半はカタパルト部隊になること請け合いである。どう強いのかは実際手に取ってみればすぐわかる。
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仲間の種族のうち、ドラゴン族だけHPとMPの伸びが異常に良い。
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というかレベルアップによる全ステータスの上がり方が全く死角のない急成長率。レベルが高くなってくるとまず死ななくなる。このゲームはいろんな意味でドラゴン贔屓なのか・・・?
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ただし、
グリーンドラゴン以外はステータス異常に弱い
のが泣き所である。
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なんとこのゲーム、2周目が無いにもかかわらずラスボス撃破してからエンディング突入するまでにセーブができる。
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一応述べておくと、エンディング後に操作を受け付けなくなるラスボス撃破後にパーティー移動ができる一般的なゲーム(ドラクエ等)ではラスボス撃破後はセーブ箇所にあたる部分が変わり、セーブできなくなるようになっている。(ドラクエの神父のセリフが平和を祝うメッセージのみに差し替わる等)。
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これはゲームデータがエンディング部分だけになるのを防ぐため。RPGの華である戦闘部分が出来なくなってはいけない。最も、このゲームの戦闘に華があるかどうかと言われたら……。いつでもEDが見れるので、このゲームに関してはこれでよかったのかもしれない。
評価点
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戦闘中とイベント中以外でなら「女神の書」でどこでもいつでもセーブできる。
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たとえ町中だろうが洞窟の中だろうが高い塔だろうがエンディングの直前だろうがセーブできる。
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逆に言えば、
これがなかったらクリアは無理。
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BGMは名曲が多い。
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中でも通常戦闘曲は戦闘システムの関係でインパクトを残すものとなっている。
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イベントでは一枚絵(一部では口パクがある)があったりと、演出面では結構頑張っている。
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当時のゲームにしては珍しく、ラスボスが絶対悪ではない事も特徴といえる。
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本作の魔法は「覚える」ものではなく、魔法屋で購入し「装備」するポジションの為自由度が割と高い。8つまでという制限はあるが、状態異常の回復や攻撃の為、仲間にいかに振り分けるかがポイントになる。
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先ほどにも述べたように、かわいらしいキャラ達。しかも相談によるメッセージで彩りも加えられているため、より愛着が湧く。なんと状態異常時のメッセージまで用意されている。
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仲間にできるキャラの自由度。多彩な攻撃を持つモンスターはもちろん、町に住んでいる人まで仲間に出来てしまう。
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ただその仲間たちが登録される「登録所」は、たった8キャラ分しか登録できないためコレクションといった要素が出来ないのが悲しい。
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村人たちのステータスはモンスターよりも低いものの、成長はしっかりしているし強力な魔法を覚えさせれば村人でも心強い味方となるため、自由度が損なわれたりはしない。
総評
とにかく「戦闘さえ良ければ。戦闘さえ良ければ・・・・ッ!」な作品。戦闘以外のシステムは割ときっちり仕上がっているので、戦闘システムの練りこみがもっとしっかりしていれば、良作になりえた・・・かもしれない。
余談
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このゲームをクリアした人曰く「キャラへの愛で頑張った」との事。某アルカナ格闘ゲームの主人公ではないが
「愛は絶対勝つんだよ!」
という言葉を体現したといえる。
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問題点がとても多いゲームながらも、キャラへの愛がとても強いプレイヤーも多い事から、万人が投げだすような正統派「クソゲー」では必ずしもない事を留意しておくべきである。
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本作のキャラデザのはけた氏は、シナリオ等も手掛けている為事実上の「はけたワールド」が展開されている。
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「とくちょう」は各キャラにそれぞれついているが、ゲームシステムには影響しない。
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一部の女性向けとされる装備品が、一部の男性キャラが装備できる。
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続編としてライトファンタジーIIが出ている。あまり前作と大差は無いが少しだけマシになっている。
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此方の問題点は、お使いイベントが山の様にある事(ストーリーがかなり長くなりボリュームが増えた分逆に仇となった)や、特定の場所のイベントを起こす条件が非常に分かりにくい事か。
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また、外伝作品で『ライトファンタジー外伝 ニャニャンがニャン』というのも出ている。
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このレビューサイトを見てみると、このゲームについて「最低のゲームですね」やら「壊しました」やら書いてある(あくまでもサイト管理人の知人による感想らしいが)。
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ちなみに、本作のスタッフロールが終わった後、長時間待ち続けていると・・・・・・・・