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パリ・ダカール ラリー・スペシャル - (2013/06/26 (水) 23:42:58) の編集履歴(バックアップ)
パリ・ダカール ラリー・スペシャル
【ぱり・だかーる らりー・すぺしゃる】
ジャンル
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レースゲーム+アドベンチャー+シューティング
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対応機種
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ファミリーコンピュータ
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発売元
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CBS・ソニーグループ
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開発元
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(開発)不明 (制作)イスコ
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発売日
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1988年2月1日
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分類
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バカゲー
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ポイント
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レースゲーと見せかけた複数ジャンルのごった煮 意欲的だが空回り気味 せいせきはぴょう!
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概要
「世界一過酷なモータースポーツ競技」といわれるパリ・ダカール・ラリーを題材にしたゲーム。
パリ・ダカが何故「世界一過酷」と呼ばれるかを理解できる。別の意味で…。
全7ステージからなるが、本来のジャンルであるレースゲームとは掛け離れた操作・解釈を余儀なくされるステージが多い。そういう意味での「スペシャル」なのだろう。
前半
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ステージ1の前に、主人公が車・パートナーを手に入れラリー参加資格を得るのが目的であるアドベンチャーモードが挿入されており、ゲームをスタートさせいざレースに挑まんと意気込んでいるプレイヤーにいきなり肩透かしを喰らわせる。
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そのくせ、アドベンチャーモードのBGMは非常に間の抜けた感じの曲で脱力感倍増。
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ナビゲーターのランクが変わる以外どうやっても結果は同じになる、二種類の車はどちらを購入しても性能に差が無いなど、存在意義が不透明で作業感が漂うだけ。
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そのナビゲーターの活躍の場もステージ4の前半部分だけ。
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ステージ1は縦にスクロールするレースステージ。
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ゴールまで辿り着くのが目的なのだが、他車の数が多く、後方から自車を狙わんと運転してくる場合も多々ありかなり難しい。
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外からドラム缶が転がって向かってくる事もあり、「ラリーと見せかけて戦場に連れて来られたのでは?」と錯覚してしまう。(後述のステージ6の存在でこの疑問は確信に変わるのだが)
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ステージ2も縦スクロール面だが、コースが迷路のように複雑な構成になっている。
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一車線しか無く、ステージ1とは違った意味で他車の妨害(体当たり)が恐い。特に後方から猛スピードで突っ込んでくるトラックがトラウマ物。他車も巻き込み爆破するので一層恐怖感を煽られる。
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妨害はオイルを設置する事で防げる。オイルに当たった他者は何故か180度方向転換するのだが、これは本当にただのオイルなのだろうか?
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一ステージクリアする毎にボーナスゲームがスタート。ピンボールのような動きでアイテムを回収するのだが、主人公がボールの役割を果たす姿は苦笑ものである。壁や天井に叩きつけられても泰然自若とアイテムを取り続ける主人公。
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ここまではまだ「ラリーをしている」感は辛うじて残っている。以降の超絶展開に比べると…。
中盤~後半
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ステージ3は一転し、横スクロール面に。襲い掛かる障害物・動物に対し、車から発射される弾で対抗するという奇想天外なステージと化す。
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墜落してくるヘリコプター、糞を落としてくるカラス、跳ねて転がってくる丸太、道を塞ぐネズミといった障害物を弾で跳ね除ける、あるいは避けながら制限時間内にゴールへと向かう。
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道中、欠落している道・道を塞ぐ壁が何箇所か存在する。道を繋ぐスイッチ(欠落部分の直ぐ先に見える)を押すために主人公が車から降り、欠落部分をジャンプしたり、地下に潜り転がってくる岩をかわすなどして先回りする必要がある(かの『ドンキーコング』のようなアクションを髣髴とさせる)。
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ある部分では雲の上に梯子で乗るなど、ファンタジックな世界観を髣髴とさせる。
もっともグラフィックにはファンタジー性は皆無だが
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尚、車から降りた状態の主人公は何度障害物に当たってもミスにならない。車より強いというのかこの男は(若干のタイムロスはあるが)。いっそ車を捨ててゴールまで行ったほうが良いんじゃないの?とか言わない。
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ステージ4も引き続き横スクロールだが…
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ステージ中盤に差し掛かると、海底に躊躇無く潜る車。そして場面が変わり水の中を強制スクロールの中上下左右に自由に動き、弾で敵を打ち落としながら進むという完全な横シューティングゲームへと移行してしまう。
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海中という事もありエビ、サメ、クラゲ、魚群などの海中生物が敵として登場する。一見のどかな顔ぶれであるが、止め処無く噴火し岩を吐き出す海底火山、前方から突っ込んでくる魚雷の存在で意識を生死の境目に引き戻される。
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サメは弾一発で倒せるがエビは二発当てないと倒せないなど、現実世界との乖離も頭を悩ませる要素である。
このゲーム自体の存在が乖離なのだが
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尚、前半部はステージ3と同じくスイッチを駆使して進む。このスイッチ部分で過って海に落ちると、タイムラグの後ナビゲーターが車から降り梯子をかけて主人公をコースに復帰させてくれる。ナビゲーター唯一の活躍の場面である(ナビゲーターのランクはここでのタイムラグの短さに影響する)。
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ステージ5は再び縦スクロールに戻る。だが弾を発射する機能は置いて来なかった。
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前ステージの舞台である海とは一転し、荒野を走り抜ける。ラクダ・モグラ・ムカデ・ヘビと、舞台に合わせて変化する敵の姿は見事である。このゲームを動物愛護団体の方がプレーしたら果たしてどんな反応をするだろうか。
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前のステージでは水中を走り抜けた車が、このステージでは水の部分に落ちるとミス。しかも残機がいくらあっても強制ゲームオーバーになる。
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ステージ6も引き続き弾発射付き縦スクロール面。強制スクロールで開幕するその全貌は…
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自車に襲い掛かるものは、何と戦車・戦闘機・ヘリコプター。どうやら本当にラリーではなく戦場に連れ込まれてしまったようである。
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自車の繰り出す武器も対空弾・対地弾の2種類に増え、いずれの敵も一撃で倒す事が出来るなどかなりのパワーアップ(?)を遂げている。エビですら2発必要なのだが…。
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「強制スクロール=シューティング面」といった予想は立てられても、ここまでの内容はどうやっても予測がつかない。どうしてラリーの最中に戦車や戦闘機を破壊しつつ進まなければならないのか。
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尚、戦車に体当たりされるとステージ5の水と同じく強制ゲームオーバーとなる。
エンディング・その他
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「スペシャル」ならではの過酷なステージを超え、
このゲームの中では比較的まともなレースの舞台であるステージ7もゴールすると、見事ゲームクリアとなりエンディングに入る。
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ナビゲーターと二人で夕日を見る演出はちょっと感動モノだが、その直後成績画面に切り替わり「せいせきはぴょう!」という誤植を見せ付けるという具合にプレイヤーを混乱させる内容は最後まで健在。
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レースゲームだけにスタート~ステージ7ゴールまでの総タイムが成績となり、トップのときのみゲーム最初に出た「すばらしいなにか」を見ることができる。しかし2位以降では「せいせきはぴょう!」から画面が変わらないままゲームが終了してしまう。
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レースゲームなはずなのにアドベンチャー・シューティングといった他ジャンルも体験できるのはお得感溢れるが、パリ・ダカという題材でする事では無く、原作レイプといえるかもしれない。
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複数のジャンルをつぎはぎ的に組み合わせたものの、アクションRPGなどといったような「新たなジャンルの確立」には程遠い出来。ただ壮大な
苦笑いの種だけが残る結果となった。
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こんな内容のせいか一部では「パリバカ」と呼ばれている。
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余談だが、レトロゲーム挑戦番組『ゲームセンターCX』にて、正確なパスワードを入力したにも拘らず「カーナンバーがまちがっています?」という画面が現れ、視聴者やスタッフを焦らせた。収録済みのテープを確認しても間違いはなく、もう1度入力し直すと無事再開することが出来た。真相は謎であり、改めてこのゲームの理不尽ぶりを痛感することとなった。
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一般にクソゲー扱いされているゲームでも、メーカーとの関係を考慮して番組内ではっきりとクソゲーと呼ばれることはまずないのだが、このゲームにおいては紹介の際に「クソゲーと呼ばれた」とナレーションが入ったり、有野自身も「この画の粗さと理不尽さでいうとクソゲーなのか?」と言うほどであった。番組内でクソゲー呼ばわりされたのはこのゲームとこれとこれとこれぐらいである。