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ゾイドオルタナティブ - (2012/07/25 (水) 18:34:41) の編集履歴(バックアップ)


ゾイドオルタナティブ

【ぞいどおるたなてぃぶ】

ジャンル シミュレーション
対応機種 Xbox360
発売元 タカラトミー
開発元 翔泳社
発売日 2007年10月18日
価格 7,140円(税込)
分類 クソゲー判定
ポイント ハード性能の無駄遣い
ファミコンやGBにさえ負ける内容の薄さ
クソゲーオブザイヤー関連作品一覧
ゾイドシリーズリンク


概要

タカラトミー(旧トミー)から販売されている架空の動物型兵器の玩具シリーズを元にした作品。
圧倒的なボリュームの無さと勝手な原作の設定改変が特徴。


問題点

  • 登場するゾイドは敵味方あわせてたったの5種類、必殺技エフェクトがノイズだけ、ステージ数もたったの14
    • 登場機体種類5は歴代ゾイドゲー最下位、一機ごと製作に手間がかかるためで登場数が限られる格闘ゲーム版や容量が段違いに低いFC版果ては初期型(白黒)ゲームボーイ版のゾイドにさえ劣っている数である。
    • ゾイドの魅力の一つは帝国共和国(話に関係する主要勢力)あわせて数十種類という多種多様な機体がでてくるということなのだがこれではまるでたりない。
    • 実感がない人のために別の有名なシリーズで喩えるなら「ザク、グフ、ジムしかでてこないガンダムゲー」レベルと言うとピンと来るだろうか。
    • 2周でほぼ揃ってしまう程度の武器集め・やり込み要素。
  • ムービーの精度はいい。が、恐ろしくゾイドっぽくない。
    • ムービーというか紙芝居だが。
  • 雰囲気も単なるミリタリー調でゾイドらしさがない。
    • たしかに原作も戦争を行っているという設定の作品ではあるけども…。
    • しかも英語。トランスフォーマーならまだしも…。
  • 格闘武器がない。ゾイドが動物の形をしている意味がない。
    • なんでもミリタリー調を推し進めた結果、機械兵器で格闘などありえない*1為、ただの四足歩行戦車として扱ったらしい。しかし本来ゾイドはロボットではなく機械生命体であり、動物の本能が残っている設定であり、野生で人に束縛されず野を駆けている個体までいる。例えるなら戦闘車両ではなく軍馬や軍象である。
    • さらに生き物らしさを無くす為に、目や口の無いデザインに変更している。もっとも口があったら噛み付きが可能になってしまうが。
    • しかもよりによって5種類しかない登場機体のうち2機がわざわざシールドライガー(ライオン型)とセイバータイガー*2(タイガー型)。
      • この二機はネコ科らしい生き生きとした(つまりリアルな兵器的な動きとは対照的な)動きをする様が他のゾイド作品(ゲーム、アニメ、紙面など)で幾度となく描写されてきた機体でありその戦法も高い機動力を活かして一気に接近し鋭い爪と牙での格闘戦を得意とする*3ゾイドなのである。
      • 確かに双方ともに人気の高い機体ではあるのだがこのゲームの目指すものとまったく真逆のベクトルに特化したゾイドであり登場機体のチョイスとしては最悪といわざるを得ない。
      • と言うか残り3種類も、格闘機のコマンドウルフ(狼型)と、角による体当たりが得意なディバイソン(バッファロー型)とレッドホーン(スティラコサウルス型)だったりする。一応後ろの二つは重武装な為、砲撃機と言えなくも無いが*4
    • これまたガンダムで例えるなら「マニュピレーターは非効率的なので簡略化*5、ビームライフルと格闘兵器はリアルじゃないので排除、ついでに頭部デザインもボトムズ風に変更されたガンダム(と主張されている何か)」状態である。
  • 正直ここまでされると製作者はゾイドの事を馬鹿にしているんじゃないだろうかと疑いたくなるレベルの改変である。
  • ミリタリー「ぽく」はなっているが実際は「おもちゃなゾイド」にミリタリーらしさで負けている。
    • おもちゃ版の箱にはちゃんと機体の周りに随伴歩兵が写っているものもある(ちゃんと考察されている)がこの作品には当然出てこない。他のゾイド作品でも再現されてはいないがそれらはべつにミリタリー調を前に押し出しているわけではない。
    • 原作では長距離野砲的なゾイドや戦闘力は皆無だが索敵能力に長ける電子戦闘ゾイド、陸戦ゾイドに猛威を振るう戦闘ヘリ的なゾイドなど出てくるゾイドは役割に応じて細分化されていたのだがこの登場機体数ではそれを再現できるわけもない。

総評

ゾイドの魅力である「おもちゃらしさとミリタリーらしさ」から「おもちゃらしさ」と「ミリタリーらしさ」双方を抜き取ったゾイド版「 」(虚無ゲー)となってしまった。
ゾイドゲーならある筈の限定特典キット*6も今作には無い。ホビーコンテンツとしての現在のゾイドの斜陽振りを象徴したかのようなゲームと言える。


余談

  • ゾイド自体については、既にタカラトミーから新作キットは発売されておらず、コトブキヤのプラモデル*7がどうにか人気を支えているのが現状である。