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F-ZERO GX - (2010/07/26 (月) 20:39:48) の編集履歴(バックアップ)
F-ZERO GX
【えふぜろ じーえっくす】
ジャンル
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レース
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対応機種
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ニンテンドーゲームキューブ
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発売元
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任天堂
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開発元
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アミューズメントビジョン
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発売日
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2003年7月25日
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定価
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5800円
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分類
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人によって評価が真っ二つに分かれる→賛否両論判定
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ポイント
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商品仕様に問題(バグが多い、性能表示の嘘、
セーブデータ破損の可能性が高い
) 異常に難しい
公式曰く「(遠回しで)仕様です」
ただし、好意的意見も
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任天堂とセガの初めてのコラボレーション作品。
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開発担当は名越稔弘率いるセガ開発子会社のアミューズメントビジョン(現在はセガに吸収統合)。
概要
スーパーファミコン最初期から続く任天堂のレースゲームシリーズ「F-ZERO」の一作品。他のレースゲームには見られない独創的かつアクロバティックなコースの数々や、時速数百キロのスピード、美麗なグラフィック、優れた音楽などにより好評を博し、「名作・良作まとめ」に載ってもおかしくない作品ではあるのだが、以下のバグにより賛否両論を引き起こした問題作でもある。
評価点
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スピードを追い求める楽しさに関してはF-ZEROで一番。時速2000kmで走ることも可能。
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時速2000kmは基本的に大ジャンプやバグによる各種加速技を使わないと出せない。それらを使わずにブーストとダッシュプレートだけで2000km出せるマシンはファットシャークのみ。
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速度カンストは9999km。バグ技で10000km以上の速度を出せなくもないが、出した瞬間に強制停止させられる。
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一応、時速2000kmは前作の「F-ZERO X」でも出せる。こちらは速度カンストが3000kmとなっている。
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シリーズ初のストーリーモードを搭載。
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但し使用可能パイロットはキャプテン・ファルコンのみ。
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難易度はノーマル、ハード、ベリーハードの3つ。ベリーハードをクリアするとAXキャラが使用可能になる。
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ところが、公式攻略本ではAXキャラ出現条件でストーリーモードについての事が一切書かれていない。
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とはいえ、最も易しいはずのノーマルですら非常に難しい。
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BGMはテクノ調になっている(参考)。ミュートシティとビッグブルーのギターアレンジは好評。
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パイロット一人ひとりにテーマソングが作られている豪華仕様。AXとの連動で使えるキャラクターにも用意されている。
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グラフィックが綺麗。Wiiのソフトに見劣りしない。
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プレイヤーだけのオリジナルマシンを作ることができる。パーツによって性能は変わり、キャプテン・ファルコンなどのF-ZEROパイロットを乗せることができる。マシンの色を変えたり、自分で作ったエムブレムを貼ることも可能。一つのメモリーカードにつき4台作成可能。
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ただし、特別な方法でないと手に入らないパーツもあり現在は入手は困難。
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グランプリに優勝し結果画面を見終えるとF-ZERO TVという番組が始まり、使用したマシンのパイロットにインタビューができる。選択肢が多くプレイした難易度によってパイロットに訊ける質問は変わる。ブラック・シャドーなどの悪党の場合、司会のミスターゼロが怯えながら質問する。
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前述のオリジナルマシンで優勝すると結果画面でグランプリは終了する。
問題点
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本作最大の問題点とされているのが、スピードに関係したバグの存在である。
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ドリフトと言う操作があり、特定のマシンで特定の設定だとドリフトの繰り返しにより際限なく速く走れる。(通称「ドリドリ」)
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マシンによってはこれにより空を飛べる。これを利用したバグショートカットも可能。(通称「トビトビ」)
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これにより、公式タイムアタック大会は大混乱となった(参考)。
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また、開発者による最高タイム(いわゆる「スタッフゴースト」)もこのバグを利用している。すなわち、開発スタッフはこのバグを
確認していた
ということになる。
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ただ、意図的にやらなければ起こらないバグなので、嫌なプレイヤーは使わない事もできる。
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以上のバグはAXのものも含めて「仕様です」を遠回しで言っているらしい。
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ドリフト系のほかに浮上加速のバグがあり、こちらは偶発的に起こりやすく、発生タイミングが悪いと自滅に追いやられる事がある。初心者にとってはつらい。一部の熟練者にとっては有用だが。
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難度が異常に高く、完走することすら難しいコースがある。
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マスター(グランプリの最高難易度)では、1位になるのがほぼ不可能なステージも。
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操作性が「F-ZERO X(N64)」に比べて悪い。
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攻撃手段のサイドアタックやスピンアタックにハンドル操作が追加されてしまった為、使った途端にバランスを崩しやすい。
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難度の高さや後述の性能表示の偽りもあいまって全てのF-ZEROシリーズ中最悪。
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前作よりは悪いものの、レースゲーム全般で見れば悪くない。
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マシンの性能表示(ボディ、ブースト、グリップの5段階。Aが最高でEが最低)が実際の性能と全く違う。
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最たる例がブラックブル。グリップAなのに実際はE並みに滑る。
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こういうマシンがいくつもある。これからプレイする人は攻略サイトを参考にすべし。
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アーケードの「F-ZERO AX」との連動が可能だが中途半端なタイミングで行うと連動が絡んだ隠し要素が出なくなることがある。
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連動で解禁される隠しコースもあるが、これは他の条件を満たす事で連動なしでも出現させる事が可能。
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現在ではどうでもいい項目か。
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初回限定発売分に同梱されているライセンスカードに入っている限定パーツ入手の際には連動が必須となる。
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つまり、入手にはAXプレイ用の金も用意しなければならない。
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だが、AX撤去が進んでる現在では連動がほぼ不可能となっている。
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グランプリをマスタークラスで優勝すると使用したパイロットのEDムービーが見られるが、たまにそのムービーデータだけ消える事がある。
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オリジナルマシンでグランプリを優勝するとムービーデータが消える、ということもある。
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というわけなので気に入ったムービーは早めに録画しておく事を推奨。
総評
特別低い評価を受けているわけではなく、この作品を楽しむF-ZEROファンも多い。
だが、バグや表記ミスなど粗のある出来で、BGMも前作とは違った雰囲気になったため、F-ZEROファンの間でも好みが分かれる作品ではある。
ドリドリなどのバグはゲームに支障が出るわけではなくタイムを縮めるテクニックとしても紹介されている。もちろんグランプリ攻略でも役に立つ。
スピードを追い求めるユーザーにとっては最高の作品であり、難易度がとても難しく敷居は高いためライトユーザーには受け入れにくい作品でもある。
難しい分、ストーリーモードをクリアしたときの達成感や喜びは大きなものとなる。決して理不尽な難しさではない。
個性的なコースの数々は走っているだけで楽しい。クソゲーまとめに書いておいて何だが、GCかWiiを持っている人は購入してみてはどうだろうか。
人によるが十分にゲームとして楽しめるであろう。