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ソード・オブ・ソダン - (2013/05/29 (水) 00:52:34) の編集履歴(バックアップ)


ソード・オブ・ソダン

【そーど・おぶ・そだん】

ジャンル アクション
対応機種 メガドライブ
発売元 セガ・エンタープライゼス
開発元 Innerprise Software
発売日 1991年10月11日
定価 6000円
分類 クソゲー
ポイント 通称:「帝王ソダン
ひどい劣化移植
操作面倒
かなり死にやすい
くすりのつかいかたによっては…?
メガドライブ/クソゲー四天王
おそ松くん はちゃめちゃ劇場/ ソード・オブ・ソダン /惑星ウッドストック ファンキーホラーバンド/ああ播磨灘

概要

洋ゲーからの移植物。横スクロールの2Dアクションであり、主人公は男(ボルダン)と女(シャルダン)の二人から選べる。タイトルの「ソダン」とは、主人公たちの師匠の名前。

本作は大味すぎる内容と異常なまでに高い難度で当時のゲーマーを驚愕させ、雑誌「BEEP!メガドライブ」の読者投票によるランキングにおいて、前人未到の最下位在位23回を記録した。
(元になったAmiga版の出来はそれなり。少なくともMD版に比べれば遥かにマシな出来である。→参考動画

問題点

  • 操作性が最悪。
    • 特に、後ろを振り向くための「ボタンを押しながら逆方向入力」(方向キーだけを押すと後ろ歩き動作になる)という操作が非常に面倒くさい。
    • 普通に歩くととても遅い。ジャンプしながらのほうが速く進める。
  • 敵の物量が多く、操作性の悪さをより引き立たせる。
    • また、数の割には固すぎる。しかもリーチが主人公より1.5倍ほど長く、左右から挟まれてしまうとほぼ死亡確定。
    • ボルダンは、これに輪を掛けて剣の振りも異常に遅いので難易度が更に上がる。
  • 一発で死ぬ罠が多い。
    • たとえばステージ5の落とし穴。微妙にシミになっているところが目印だが、とても分かりにくく、かつ説明書にも載っていない初見殺しポイントとなっている。
    • ステージ6には押しつぶす壁、地面から突き出る針、足場が不安定な溶岩地帯などがある。しかもこれらの罠が出るステージは強制スクロールであり、右から火の玉が飛んでくるため、異常に難度が高くなっている。
  • ゲーム中のキャラグラフィックはアニメーションがガクガクで、プロポーションもおかしい。
    • 洋ゲーらしく画風は濃いもののドット絵としては描き込まれているのだが、大元のデッサンが狂っている。その一風変わった出来映えは、ある種一見の価値あり。
    • キャラの死に様の描写は「大量出血」「はらわたも描写」「生首が飛ぶ」など、陰惨な方向への作りこみが深い。
    • キャラはすべてダメージを受けるたびにいちいちうめき声を上げ、死ぬときにはイヤな叫び声を上げるなど、音声面での演出もバッチリである。
  • BGMがなく、代わりに鳥の囀りが終止響き続ける。上述の暗く澱んだ演出と相まって、なんともいえない雰囲気を醸し出している。
  • 敵を倒すことで手に入る4種類の薬は、組み合わせによって攻撃力増加・体力回復・残機増加など効果が変わるが、組み合わせによっては、「WINNER DON'T USE DRUG」(勝者は薬に頼らない)の表示とともに即死する。
    • 画面上にあるものを含めて4つしかストックできないので、クリアのために計画的に利用する必要がある。
    • WINNER DON'T USE DRUGという言葉自体はアメリカのアーケードゲームの起動時に表示されていた半麻薬のキャッチコピーなのでパロディだと思われる
  • エンディングが手抜き。BGM無し、計3枚の絵が表示されておしまい。

総評

とにかく操作性が悪い。これに加えて、雑魚の波状攻撃や即死トラップを始めとするストレスフルな作りなので、クリアまでには並々ならぬ忍耐力が必要である。
グラフィック・BGMといった細かい要素でも着実にポイントを稼ぎ、本作はサターンにデス様が現れるまで「帝王ソダン」としてセガ随一のクソゲーの座に君臨していた。
ただし、攻撃の使い分けや薬の運用方法、敵との間合いの取り方など、噛めばアクションゲームとしての味は出る。その食べ辛さは「スルメ」などという単語ではとても言い表せないものの、単につまらないだけのゲームと本作の格の違いはそこにある。

余談

  • ゲームの同人誌即売会で、「ソード・オブ・ソダン完全クリアー」の本を出す強者も現れた。
  • 「BEEP!メガドライブ」誌上の読者投票において、ソダンの地位を脅かすクソゲーが現れると、10点投票を行ってソダンを防衛しようとするグループも出現し「ソダン親衛隊」と名づけられたという逸話もあった。

プレイ動画

+ クリア動画