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修羅の門 (PS) - (2013/05/29 (水) 13:40:00) の編集履歴(バックアップ)
修羅の門
【しゅらのもん】
ジャンル
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対戦格闘アクション
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対応機種
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プレイステーション
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発売元
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講談社
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開発元
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ジャパンヴィステック
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発売日
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1998年4月2日
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定価
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5,800円
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分類
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クソゲー
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ポイント
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極めたら、折れ!! BGM&SE仕事しろ キャラボイスなし チートキャラレオン
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概要
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『月刊少年マガジン』で連載されていた川原正敏原作の漫画をゲーム化した作品。
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見てわかるほどのクオリティの低さや、雑誌での酷評などから原作ファン以外にも存在が知れ渡ってしまった不名誉なゲーム。
特徴
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登場キャラは13人。その中の4人は隠しキャラ、1人は百人組手専用のザコキャラである。
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隠しキャラは主人公の因縁の相手である「不破北斗」ジョニー・ハリスの覆面姿「破壊王」作中ではヒロインポジションだった「龍造寺舞子」に加えて、原作者描き下ろしのオリジナルキャラ「ドルジ・アリウナー」がいる。
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ドルジ・アリウナーはモンゴル相撲+コマンドサンボという全く新しい格闘技の使い手。
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「今大会に参加した唯一の女性格闘家」として説明書でもプッシュされているが、あまり色気のあるデザインではない。
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使う技は現存キャラの使い回しが多く、コマンドサンボはともかくモンゴル相撲らしさがどこに現れているのかはわからない。
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百人組手専用のザコキャラとして「毅波秀明」が登場。
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原作では主人公の最初の相手として一蹴された噛ませ犬で、ゲーム化された当時はファンでも知っている人の方が少ないと言われるほどのマイナーキャラであった。
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後に原作では強敵として再登場し、ファンを驚かせている。
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肢体破壊技
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「極めたら、折れ!!」のキャッチコピーの通り、関節技などで腕や足を折ることができる。
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腕が折られると折られた腕を使った打撃技が出せなくなり、投げ技、組み技も使用不能、両腕を折られるとガードもできなくなる。
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足が折られると移動速度が大幅に低下、ステップイン、ダックイン、バックステップが使えなくなるが、両足が折られることはない。
問題点
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何故か純和風テイスト
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設定にある「視点」の選択が「甲・乙」だったり、タイトルやキャラクター選択画面、体力ゲージやローディング画面にスタッフロールまで純和風テイストで纏められている。
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「修羅の門」は世界を股に掛けた異種格闘技戦を描いた作品なので、無理に純和風で纏めるのは少々滑稽である。
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セーブ機能がない
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隠しキャラを出現させても百人組手をクリアしても記録は一切残せない。
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隠しキャラは一人モードをクリアすれば使用可能になるが、隠しコマンドで出現させることもできる。
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ステージが意味不明
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原作ファンでも見覚えのないステージばかりで、どこで戦ってるのかよくわからない。大会という設定らしいが大会会場らしきステージはない。
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神父であるレオンのステージが教会だったり、元サッカー選手のイグナシオのステージがスタジアムだったり、一応原作の設定を反映してはいるが、原作でもそんな所で戦ったりはしていない。スタジアムが現実に格闘技の大会が開かれたブラジルのマラカナンだとすれば納得できなくもないが、ゲーム中のスタジアムに観客はおらず、地面も芝生のまま。
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ちなみに原作でヴァーリ・トゥードの大会が開かれたのはマカラナンではなく、小マカラナンである。ゲーム中に小マカラナンのステージはない。
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異種格闘技戦が再現できていない
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キャラのチョイスがかなり偏っており、異種格闘技戦をテーマにしていながら半分以上が空手家で、しかもモーションを使いまわしている。
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投げ技に対する投げ抜けは用意されているが、それ以外の組技や寝技の攻防などはまったく再現されておらず、極められたら折られるのみ。
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中でも酷いのがレオンのマウントポジションで、原作でも対抗策が確立されていなかったため、いかにしてマウントに持ち込ませないか、持ち込まれた場合どう対処するかが攻防の中心として描かれていたのだが、このゲームではマウントポジションが強いという所だけ再現しているので、ぶっちぎりの最強キャラになってしまっている。
キャラセレクト
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マウントの悪魔
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演出面がとにかくショボイ
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真っ暗闇の中、スポットライトを浴びて、神武館館長・龍造寺徹心と思われる木彫り人形のようなものが動き続ける異様なOP。
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一応演武らしいが、2分半もの間黙々と無音でやられても困る。また演武も技に見えない。どうやらモーションキャプチャーが失敗しているらしい。
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そもそもなぜ徹心の演舞がOPなのかもわからない。
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BGMなしのタイトル画面。タイトル画面にBGMのないゲームは多々ある。が、これはSEすらない。
タイトル画面
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踊る武神
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キャラクターは前述の通りかろうじて見分けが付くレベル。
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音声なし。普通、格ゲーではキャラが技をかけるたびに「おりゃあ!」とか「とあー」とか言うものだが…。
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キャラのボイスがないのは論外ではあるが、実際の格闘技の試合で格ゲーのように叫びまくる展開にはなりにくいし、原作でも攻防の合間の会話や心理描写などはあっても、技をかけるたびに叫んだりなどはしない。このゲームに他の格ゲー的な演出を求めること自体が筋違いとも言える。
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読み込みに2~30秒もかかる。
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恐ろしくチープなSE。
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打撃の音が「ぺしっ」とやる気がまるで感じられない。
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片山の必殺技・菩薩掌のSEは
「ブー」
と脱力感満点。脳への打撃による振動をイメージしたものだろうか?
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本来は非常に恐ろしい必殺技なのだが、映像エフェクトもダメージも、それを全く感じさせないくらいにショボい。
総評
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当時の対戦格闘ブームの流れに乗ったはいいが、修羅の門のテーマであるリアルな異種格闘技戦を完全に扱いかねており、いささか技術力が足りなさすぎた模様。
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異種格闘技戦をリアルに再現したゲームは当時でも少なく、特にグラウンドの攻防をシステムに組み入れるのは現在でも困難である。
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元が元だけに派手な演出も使えず、半端にリアルな地味で出来の悪いゲームになってしまった。
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再評価の兆しなどある訳もなく、今も伝説のクソゲーとして物笑いの種にされ続けるだけのゲームである。
余談
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ファミ通で乱舞吉田に2点を付けられた事で有名。ちなみに他の点は3点3点4点。販売元の関係上「提灯記事」にもならず、レビュー内容も衝撃のワードが多数。
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なお、『F1チームシミュレーション PROJECT-F』(1992年/レーザーソフト/PCE)、『元気爆発ガンバルガー』(1992年/トミー/GB)、『パチンコCR 大工の源さんGB』(1998年/日本テレネット/GB)も2点をつけたレビュアーがいる(大工の源さんにいたっては二人もいる)ため、これが唯一ではない。
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以下、クロスレビュー全文。一番下のものが2点をつけた乱舞吉田のものである。
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昔ながらの典型的なキャラゲー。
原作に対してもゲームに対しても、愛が感じられない。
グラフィックはガキガキ、サウンドはシオシオ。もの悲しい雰囲気。
レスポンスの悪さとヘナチョコな動きにより、駆け引きなど味わえない。
原作のファンかどうかは、楽しめるかどうかと無関係。
キャラクターの一部の動きに見るべき点がないでもない。
という困った言い回しをせざるをえないほどお粗末。
すれ違う対戦、ないに等しいBGM、
長い読み込み(手元の時計で25秒も計測)、爽快感皆無。
原作のファンといえども「え?いまのが菩薩掌?」と脱力すること必至。
どうスか。
シンプルといえば、すげーシンプルな格闘ゲーム。
対戦時でも「ビシッ」とか「バシッ」とかいう効果音だけだからね。
腕を折ったりして、相手を不利にする肢体破壊技はいいと思うよ。
だけど、キャラの動きがギクシャクするなど、
ちょっとツライところがチラホラあるのがね……。
超ヤバイ!!本当に完成品か?
キャラの動きは不自然。演出と呼べるモノは皆無。
そしてなによりも、試合中にひとことも声を発しないキャラ。
格闘ゲームでキャラのボイスが入ってないなんて前代未聞。
原作のイメージ云々なんて理由の声なしゲーム。
ユーザーは納得しますか?
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雑誌での酷評がこのゲームの悪評を無駄に拡散させてしまった事は、あまり褒められた行為ではないだろう。原作の評判に関わる訳ではないが、ネタ扱いは程々に。