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仮面ライダー剣 - (2010/04/01 (木) 09:04:25) の編集履歴(バックアップ)


仮面ライダー剣

【かめんらいだー ぶれいど】

ジャンル 対戦格闘
対応機種 プレイステーション2
発売元 バンダイ
開発元 デジフロイド
発売日 2004年12月9日
定価 6090円
分類 クソゲー判定
ポイント できること少な過ぎ
バトルが手抜き
本当に裏切ったんですか?

概要

同名の特撮番組を原作としたソフト。有限会社デジフロイドが開発を担当した仮面ライダーゲームの第3作。

登場キャラ

  • ライダーサイド
    • ブレイド、ギャレン、カリス、レンゲル、ブレイドキングフォーム、ワイルドカリス、たい焼き名人アルティメットフォーム
  • アンデッド怪人
    • ジョーカー、ローカスト、ディアー、トリロバイト、ジャガー、ボア、イーグル、コーカサス、バット、ゼブラ、ピーコック、プラント、モス、センチピード、オーキッド、スパイダー、タランチュラ

問題点

ゲーム性

格闘・アクションゲームとしても、歴代ライダーゲーの中では最低の出来である。

  • バトルで行える攻撃は、○ボタンによる「弱攻撃」と、×ボタンによる「特殊攻撃」だけ。前作555にあった投げ技も消えた。
    • ライダー勢は、所有しているカードを選んで使うことで様々な特殊攻撃を行えるが、アンデッド勢はどれも1種類ずつしか特殊攻撃を持っていない。
      • しかもジャンプ中には出せず、方向キーの入力によってモーションが変化するなどという事も無い。1つの特殊攻撃に付き、アクションパターンは1つだけである。
      • 龍騎?」と違ってカードの使用回数制限は存在しないため、ライダーは同じ特殊攻撃を何度でも行える。
      • 更にキングフォーム・ワイルドカリス・たい焼き名人は特殊攻撃が行えず、弱攻撃で敵を削るしかない。強化フォームなのに通常形態より弱くなってどうするよ。
      • トリロバイトも特殊攻撃が防御技なので、こいつも実質弱攻撃のみである。
    • 特定の条件下でのみ、反撃技と必殺技が使用できる。前2作の様な連打勝負ではなく、技使用時に両プレイヤーが○・×・△・□のボタンの内どれか1つを押し合い、それが一致したら命中、しなかったら不発というジャンケン勝負の様なものに変更された。
      • ライダー勢は必殺技も複数持っているが、どれもデモが違うだけで威力は同じ。特殊攻撃の使えない3キャラとアンデッド勢は技を1つずつしか持っていない。しかもアンデッドの必殺技は、どれも特殊攻撃をデモ化しただけ。
      • ブレイド・ギャレンのジャックフォームは、この必殺技使用時にしか登場しない。それだけなら前作のアクセルフォームと同じだが、本作ではフォームチェンジのモーションが省かれており、技を使うといきなりチェンジしている。
  • 同キャラ対戦はできない。これは「アギト」以降の恒例だが、本作では更に、アンデッドとの対戦中はそのアンデッドのカードを使用できない様になっている(ローカスト相手にローカストキックは使えない、など)。
    • これに関連して、キングフォームとスペードのアンデッド、ワイルドカリスとハートのアンデッド、レンゲルとスパイダーは対戦できない。よって歴代ライダーゲーの中でも最もバトル関係でできることの少ないゲームとなっている。
      • そのくせブレイドとキングフォーム、カリス・ワイルドカリス・ジョーカーはしっかり対戦できる。

キャラ・ネタ面

  • 一部キャラのセリフが、いわゆる『オンドゥル語』ではなく、ちゃんと聞き取れるものになっている。「本当に裏切ったんですか!?」「貴様が皆を!」など。
    • 俳優陣の成長が垣間見れる・・・・・・のだが、一部ファンからは不評。そこが逆にネタにもなるのだが。
  • 人間態を持つアンデッドの中で、時期的に登場させられたであろうカプリコーン・エレファント・サーペント・ウルフは出ていない。
    • ウルフは原作ではバイクバトルだけ行っていたので、格ゲーには向かないだろうが…。
  • 前作同様、劇場版限定ライダー・怪人は一切出てこない。
    • 劇場版ライダーであるグレイブ、ランス、ラルクの3人が登場していない理由として「技が少ないうえにそれぞれのライダーの必殺技はブレイドのリザードスラッシュ、レンゲルのビースタッブ、ギャレンのアルマジロバレットをただ強化しただけの技でそれぞれの威力は低いから」という事が考えられる。
    • デジタルカードで劇場版の台詞が聞ける程度。
  • 戦闘前後の台詞ネタだが、ライダーを原作で接点の無いアンデッドと対戦させると、同じような台詞ばかりを言う。
    • とはいえキャラ数が増えている分、前作よりは豊富になってはいるが。
  • 収集する事で閲覧できる「デジタルカード」は、原作での台詞が仕込まれている「ビッグカード」と、当時発売されていたカードダスを閲覧できる「ライブラリー」の2種類がある
    • …のだが、後者はカードの画像をただ閲覧できるだけで、しかも拡大機能は無いからテキストを判読する事もできず、実質何の為にあるのかわからない機能となっている。
      • なお、収録されているのは全5弾のうち、本作開発時に発売されていた第3弾まで。セブンイレブン限定で発売された「スペシャルエディション」も無い。
  • 「アギト」以降、敵を追い詰めると挿入歌が流れるという演出が定着していたが、なぜか本作ではOPデモにも使われている後期主題歌「ELEMENTS」のサビが流れる。
    • 収録されている歌はこれ1曲のみで、挿入歌や前期主題歌は一切入っていない。

見るべき点

  • グラフィックは前作より更に向上しており、キャラの体の模様などにもおかしな点は無い。
    • 技のデモも原作に忠実で、迫力がある。
  • ストーリーモードはメインのライダー4人をそれぞれ主役としたものが用意されている。
    • ギャレンの場合、最終ボスはピーコックだが、このバトルでは必殺技はバーニングディバイトしか使えず、使用時に「小夜子ー!!」と叫ぶという原作同様の演出がある。
      • 但し例によって言い直されているので、発音は「ザヨゴー!!」ではない。

総括

ゲーム性が大味だというのは、キャラゲーとしては珍しい事ではないが、本作の様に「バトルでできる事が少なすぎる」というのは、ヒーローゲームとしてはある意味最悪である。
ネタ面にしてもオンドゥル語が収録されている事を期待していた購入者をガッカリさせる事となった。いっそネタ方面に突っ走って、オンドゥル語を入れまくれば良かったのに…という声もあった。
しかし、最後の隠しキャラとしてたい焼き名人が出現した時「これで全部チャラだ」と言う声も少なからず出た。

たい焼き名人の為に金を払えるか?
これが本作を購入する上での大きなポイントなのかもしれない。

  • まあ後には再現度が低い上にライバル同士で戦えないというもっとひどいのが出たのだが…