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トリオ・ザ・パンチ - (2010/04/11 (日) 00:37:26) の編集履歴(バックアップ)
トリオ・ザ・パンチ
【とりお・ざ・ぱんち】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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アーケード
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販売・開発元
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データイースト
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稼動開始日
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1990年4月
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分類
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バカゲー判定
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ポイント
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アーケード界屈指のバカゲー 何もかもが不条理 ば れ た か げろげろ
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概要
データイーストという会社がどんなものだったかが1発で分かるバカゲー。
正式名称の「TRIO THE PUNCH -NEVER FORGET ME...-」の名の通り、一度やったら忘れる事が出来ないぐらい妙なセンスが漂うゲーム。
内容
ステージの敵を倒してハートを一定量集め、その後出現するボス級の敵を倒せばクリア。最初からボスが出ている面もある。全35面。
1レバー3ボタン制で、ボタン3は1ステージに一度だけ使えるサブ攻撃。
ところが各ボタンの名前が何故か「攻撃=ビシビシ攻撃」「ジャンプ=パッとジャンプ」「サブ=ここ一番!」とインストカードに書いてある。
面をクリアするごとに、チンさん(後述)がルーレットをやらせてくれる。基本はライフ回復や装備の強化だが、装備の弱化というハズレも存在している。プレイヤーキャラ強制交代というとんでもないものもある。
タフガイ(格闘家みたいなもの)、忍者、剣士の3人からプレイヤーを選ぶ。全員異様なまでに濃い。
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忍者(カマクラくん)…鉄仮面の忍者。素早い上に(パワーアップに関係なく)ジャンプ中に手裏剣を撃つことができて使いやすい。普通は彼で遊ぶことを奨める。移動時の爪先立ちで走る姿は笑える。
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タフガイ(サントス)…ランニングに野球帽が特徴。サブ攻撃で「喝」と叫びながら顔が巨大化して画面全体攻撃、パワーアップすると段々変化するメイン武器…とネタ性は最強だが、総じてリーチが短く厳しい。ある意味本作の象徴かもしれない。
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剣士(ローズサブ)…パンツ一丁。剣士を名乗ってるくせに初期装備はたいまつである。パワーアップすると炎を飛ばして遠距離攻撃が出来るのだが、それでもたいまつである。ラスタンそっくり。
味方が変ならもちろん敵も変。ごく一部を紹介。
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カルノフ…ハゲで上裸で火を吐くヒゲ親父。アクアラングをしょってたり、羽が生えて空から襲ってきたり、守護神像となってたり色んなバリエーションで来る。これでも元はデコの『カルノフ』の主役。
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チェルノブ…これまたデコのゲームチェルノブの主役。2回くらいステージボスとして出て来る。デカいハンマーを振り回している。
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チンさん…ステージクリア後にルーレットを引かせてくる、中華風の出で立ちをしたじいさん。どちらかと言えば味方サイドだが、修行と称して2回ほど襲ってくる。顔を巨大化させながら「痛」の字を飛ばしつつ左右に走り回るという無茶な攻撃をする。後のダルシムのようなズームパンチも使う。
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銅像…手や脚など一部だけが襲ってくる。「TAROSUNOASHI」とローマ字で描いてあったり、握り拳から汗らしきものを落として攻撃してきたり、何処に突っ込みを入れればいいのか分からない奴等である。
他にもワニ、チンピラ、トカゲ忍者、巨大招き猫、ガイコツ、怪獣に変形するスライム、強化装甲を装備したスライム…などなど、終盤ステージを除いてキャラクターに統一性は殆どない。
また、やられ声がなんと言うか変。口で説明しにくいので実際に聞いてみて欲しい
35面あるステージもまた妙なものばかり。一部を紹介する。
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大まかな流れとしては古代→現代→和風世界→未来→ホワイトハウス。これが何を意味しているのかはわからないが。
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STAGE02 にょき
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STAGE01に無かったサブタイトルが付く面。サブタイトルはこの後も付いたり付かなかったりする。この面は地下からパイプのようなものが伸び縮みする砂漠で銅像の手を倒すというもの。
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「こういうノリが延々と続くんだ」という事をここで理解しておくと後が楽。
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STAGE05 羊の呪い
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子羊を撃ってくるピンクの羊がボス。イロモノ続きの中で比較的普通の敵かと思いきや、勝つと「呪ってやる」と言われる。
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STAGE06
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この面は前ステージの呪いによりプレイヤーがピンクの羊になる。が、攻撃は使いやすく、しゃがむと当たり判定が無くなるので、はっきり言って普段の姿より強い。
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STAGE07 浦島太郎か(※原文ママ)
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亀をいじめている敵を全て倒すと、「よくぞ見破った」のセリフと共に亀からチンさんが出現、そのままバトルとなる。展開の説明なんて当然無い。
ちなみに、羊の呪いは1ステージ限りらしく、このステージでは何の説明もなく姿が元に戻っている。
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STAGE15 月は友達
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ここ一番!を使うと背景の月がバウンドして襲いかかってくる。サブタイトルに騙されてはいけない。
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STAGE18 青い鳥だ
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敵がケン○ッキーのあの像に良く似ている。それを倒すとフライドチキンをばらまく青い鳥(どう見ても紫色)が出現。
流石にマズかったのか、後述のケータイアプリ版では像がピエロに変わっている。
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STAGE20 まさに日本
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だるまがボス。「だるまさんがころんだ」という文字が画面に出現し、最後まで完成すると味方も敵も止まる。
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STAGE29 おいおい
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ここから唐突にSF風のステージになり、敵もスライムになる。サブタイトルの意味は分からない。プレイヤーに言えとでも言いたいのか。
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STAGE35 最後の最後
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ホワイトハウスのような建物が背景にあるステージ。なぜか犬や鳥などが歩いてくるのでとりあえず殴ってみると
小鳥「んなあほな」
子犬「ざんこく」
蝶々「げげ」
と言われ、最後に鳩がステージ中央の噴水に止まる。それも殴ると画面が下にスクロールし、謎の目玉と「ば れ た か げろげろ」のメッセージが。
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そのまま謎のなにかは下に落ちて(降りて)行き、最後にプレイヤーキャラとチンさんとの会話でエンディング。展開の解説も最後のアレがなんだったのかの説明も一切無い。んなあほな
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会話後、プレイヤーキャラが忍者なら和風世界へ、タフガイなら現代へ、剣士なら古代へ帰っていく。敵が落とすハートが「HELP!」と助けを呼んでいるので、3人とチンさんが多くの魂の解放のためいくつもの時代をまたにかけて戦っていた…という理屈なしの熱いストーリーを想像する余地がある。
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コンティニュー画面には何故か銅像が居て、コンティニューすると顔がこんなことになる。
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BGMはまあ良いのだがプレイヤーキャラ1人につき1曲固定となっており、宝くじの効果でキャラを変更しない限りゲーム開始からエンディングまで延々同じ曲が流れ続けるという、一種のトランス的なものになっている。
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キャラごとに曲が決まっている「サイキック5」や「コナミワイワイワールド」と同様の効果を狙ったものと思われる。曲によほど自信が無ければ出来ない芸当である。本作の方が開始からエンディング直前まで完全ノンストップで流れる可能性がある分破壊力が大きいが。
総評
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ゲームの出来そのものは、遊べなくはないもののゲームバランスが大味で正直クソゲーに近いレベル。だが、ゲーム全体に漂う何かが強烈すぎるため、バカゲーという評価を得ている。
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得てしてビデオゲームというのは、大なり小なり「何じゃそりゃ」な物を持っているのだが、その「何じゃそりゃ」を徹底的に詰め込んでいったのがこの作品と言えるだろう。そのためゲーム本体は大味ながら、魅了されてしまう人も少なくはない。
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PS2に移植されているほか、ケータイアプリでもプレイ出来るので、やった事が無い人は一度触れてみる事をオススメする。