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E.T. The Extra-Terrestrial - (2010/12/11 (土) 10:38:44) の編集履歴(バックアップ)



E.T. The Extra-Terrestrial

【いーてぃー・じ・えくすとら・てれすとりある】

ジャンル ADV
対応機種 ATARI2800
開発・発売元 ATARI
発売日 1983年
分類 擁護不可能のクソゲー判定
ポイント 作業ゲー
問題点以前に技術力がアレ
E.T.に見えないE.T.
エリオットがE.T.と何故か融合
落とし穴
バグ搭載、中には起動すらしないものも混じってる
Electronic Gaming Monthlyで最下位
アタリショックの引き金と言ってもいい作品
しかし「失敗に終わった意欲作」と評価する声も


ゲーム内容

  • UFOのパーツを探すという作業ゲー。
    • E.T.とは思えない主人公、雑な背景等の低レベルなグラフィック(まあATARI2800のゲームとすればまあ許容できる範囲である)。
    • 謎の"首を伸ばす"動作(一応「空中浮遊」等の特殊行動に必要なアクション)。
    • 穴に落ちてしまうと、空中浮遊でのろのろと脱出しなければならず、ゲームが酷く単調に。
    • E.T.の体力が尽きると何故かエリオットが融合して復活。
  • 実は説明書にワープ・アイテムサーチ等の特殊行動や記号・アイテムはちゃんと書かれており、それを読めば割と普通にプレイできる。その為「とっつきにくく、操作に癖があり、把握も困難だが面白い」という声もある。
    • しかし当時説明書を読まないとプレイが難しいゲームという物は殆ど無かった事、$50と高め(当時の平均は$25~$35位)であった事が災いし、ボロクソに叩かれる結果となってしまった。「ファミコンで例えるなら下知識無しにボコスカウォーズをプレイする様な物」とも。
      • 実際、日本でも「マイコン★ボックス」(1984発行)という雑誌のATARI2800レビューでは「アタリ独特のもので、ストーリー性もあって、おもしろい」と結構好意的に評価されている。
  • 苦労してパーツを集めた後は本来仲間の宇宙船を呼んでクリアとなるのだが、その宇宙船が来ないというバグに陥る事がある。
    • 更に酷いものになると、ゲームデータが破損して2度とプレイできなくなるというバグもあるらしい。
  • この内容の上、中には起動すらしないという正に商品未満の代物'まで紛れ込んでいた。

米国で先行(1982年)発売された後の顛末

  • 大量の在庫を抱え込んでしまい、砂漠に放棄したという都市伝説まで作られた。
    • 他のソフトにリサイクルされたという意見もある。使い切れなかった物は放棄されたかも?
      • 一部は日本国内(ATARI2800)向けにほぼそのままリサイクルされたらしい・・・。
  • このゲームはクリスマスのキラータイトルであり、なんと500万本(ATARI2600自体は全米で1000万台)も作られた。
    • 一応150万本売れたのだが、版権や諸々で大損害だった。何という年末の魔物・・・。
    • このゲームのおかげで、アタリ社の信頼は一気に地に落ちて、アメリカのゲーム業界は氷河期と化す。
  • アメリカでのこのソフトの評価は、歴代ソフトのワースト候補をきめる際の常連となってしまっているほど。
    • SeanbabyはElectronic Gaming Monthly150号において歴代ゲームワースト20のワースト1位にしている。
    • FHM誌の代理編集人Michael Dolanも歴代ワーストゲームの1位にこのゲームを選んでいる。
    • PC Worldも、筆者Emru Townsendによる「質問した内の3人に1人はこのゲームをすぐに思い出していた。何故かを理解するのは難しくない」というコメントを添えて、歴代ワーストゲームのリストトップに『E.T.』を置いている。
    • X Playで唯一0点をつけられてしまった。
  • 版権などの契約で時間を使ってしまい、製作時間はわずか6週間(当時の平均の製作時間は5ヶ月~半年)。
    • このゲームを作ったハワード・スコット・ウォーショウは2日間で大まかなアイデアをまとめたが、時間の少なさで殆どを削ってしまった。
    • ウォーショウは後に「私は6週間でこのゲームを作ったということに対してはいい仕事をしたと思う。ただし、ユーザーは製作時間なんて気にはしない。クソゲーと呼ばれることに対しては悪く思ってはいない」と述べた。彼は時間という魔物と戦ったのだ。
  • CMが広告詐欺としかいえない出来→http://www.youtube.com/watch?v=KfyDk5iXwi4

余談

  • Wikipediaでは何故か(アタリ2600)と付けられている。
    • Wikipediaは出典が必要であり、ATARI2800は情報が少ないためこのような記事名になったと思われる。
    • 一方で2600(ATARI2800の海外版)の他にもGBやGBAでも出ている英語版では何故か(video game)になっている。

動画

※貼り付けが拒否されている動画なのでURLのみ http://www.youtube.com/watch?v=2DTjLG3usQo&eurl=http%3A%2F%2Fyoutubemania%2Eseesaa%2Enet%2Farticle%2F32162042%2Ehtml&feature=player_embedded#t=2m08s