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バーニングファイト - (2012/02/21 (火) 14:00:03) の編集履歴(バックアップ)


バーニングファイト

【ばーにんぐふぁいと】

ジャンル ベルトスクロールアクション
対応機種 アーケード(MVS)
販売・開発元 SNK
稼働開始日 1991年
分類 バカゲー・バランスがかなり不安定なゲーム判定
一覧では前者として扱う
ポイント コテコテな大阪テイスト全開、バカゲー、クソゲー成分入り
パクリの域は出ず

概要

いわゆるベルトスクロールアクションにあたる一作だが、大阪ミナミらしき場所を舞台に、ヤクザとマフィアが結託した組織を潰す為、3人の刑事が暴れまわるという、リアルな大阪人が見ても異様としか思えない世界観が特徴。全5面。

8方向レバー+2ボタン(攻撃、ジャンプ)で操作。基本的な操作体系は『ファイナルファイト』に準ずる。

3人の刑事のうち2人が、ベルトスクロールアクションの元祖、カプコンの『ファイナルファイト』のコーディーとガイに見えてしょうがない。無論、残りの1人はハガーに準じたパワータイプである。

1面では「飲み倒れ人形」があるのだが、破壊する事が出来、中からアイテムが出てくる。道中には店のショーケース、看板、自動販売機が出てくるが、これらはれっきとしたアイテムボックスであり、破壊するとこれも中からアイテムが出てくる。ステージ中に「↑IN」という表示がある建物があり、その建物に入ると、体力が完全回復する「パワードリンク」や、ボーナス得点が得られる金塊が手に入る。 が、その入手方法が、時間内にバーのピアノを破壊、家具店のショーケースを破壊、コンビニ内のコピー機を破壊するといったもので、およそ刑事という設定からはかけ離れていると言える。

敵も変なのばかり、何故か受身を多用する肥満体ヤクザ、「おんどりゃ」と声を上げながらドスで突っ込んでくる極道女、両手に刀に切り裂き攻撃をしてくるサムライもどき、といった感じで、まともな敵はほとんどいない。ちなみに、1面には風俗店の呼び込みのオッサンが、3面にはホームレスと思われるオッサンが出現するが(どちらも基本的には無害)、倒す事が可能である。

1面のボスとの戦いは、最初にトラックの荷台から投げられてくる火炎瓶をかわしつつ、トラックを破壊するというものだが、完全に破壊するとタイヤがコロコロと転がってくる(無論当たるとダメージ)。そして、画面右から上述の肥満体デブが出てきて壊れたトラックを画面右に押しやった後、「俺が相手だ」と言ってプレイヤーに戦いを挑んでくるという、シュールな展開となっている。

2面の中ボスとは地下街の噴水前の広場で戦う事になるが、噴水前の像を壊して登場し、「イチバン!」と叫びながらアックスボンバーをかましてくる金髪のおっさんは明らかにハ○ク・ホー○ンである。

ゲームバランスは劣悪。連続技の途中でも平然とザコに割り込まれる。連続技ヒット時のグラフィック表示とヒット音が明らかにズレている。敵の攻撃力が非常に高いため、最弱と思われるザコにすら囲まれると体力ゲージを半分以上あっさりと奪われる事態が多々ある。本ゲームには起き上がり後の無敵時間が存在しないため、突進攻撃を多様してくるデブが複数出現する場所でダウンしてしまうと、起き上がりにもう一度突進を喰らうケースが非常に多い。そして、鎖を持ったザコキャラがジャンプ攻撃をしてくるのだが、これは攻撃モーションに入った瞬間から完全無敵のため、理不尽に攻撃判定が大きい。一応シーンの切り替わりでは体力が完全回復するのだが、焼け石に水。

こういったゲームバランスから、無理ゲーとして扱われるのが常である。決して完成度は高いとは言えない作品なので、「これぞ大阪クオリティ」と割り切って楽しむべきであろう。ネタにしてゲラゲラ笑う分にはいいかも知れない。

グラフィックの描き込みは良好で、1面の戎橋近辺らしき商店街、2面の梅田らしき地下街、3面の鶴橋らしき下町の雰囲気は非常によく出ている。

余談

ちなみに当時のSNK本社の所在地は大阪府吹田市であり、本作の舞台と思われるミナミ(大阪市中央区の難波駅周辺)とは特に関係は無い。しかし、狙ったのかどうかは定かではないが、カプコンの本社はミナミと非常に近い場所にあったりする(厳密には京阪本線、地下鉄堺筋線の北浜駅付近に存在)。

NGCD版の説明書によれば、上述のバーやコンビニは組の資金源となっている店、所謂「フロント企業」であるので遠慮はいらないらしい。客引きやホームレスも組の人間とのこと。なお、刑事たちは上層部に痺れを切らし拳銃を置いてくるなど免職覚悟で挑んでいるため、あの様な喧嘩スタイルになっている。
余談だが本作のプレイヤーキャラの一人の「デューク」は後に『KOF2000?』のラモンのアナザーストライカーとして登場している他、『ネオジオバトルコロシアム』の「ユウキ」の技の「サブマリンスクリュー」の強化ver.の演出にゲスト出演している。

家庭用移植

  • 家庭用ネオジオ版(1991年8月9日発売 19,800円)
    • 当然ながら良移植。
      • 現在、バーチャルコンソールでネオジオ版が配信されている。またカップリングソフト「SNKアーケードクラシックスvol.1」にネオジオ版が収録されている。
  • ネオジオCD版(1994年9月9日発売 4,800円)
    • ネオジオ版と同内容だがロードがネックとなっている。ちなみに本作の説明書で上記の解説が書かれている。
+ 参考動画