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Big Rigs - (2012/10/08 (月) 21:56:29) の編集履歴(バックアップ)


Big Rigs

【びっぐりぐす】

ジャンル レース
対応機種 Windows(具体的なver.は不明)
発売元 アクティビジョン
開発元 Stellar Stone
発売日 2003年11月20日
分類 クソゲー判定( というより商品として失格 )
ポイント もはや伝説級のクソゲーとも比べられない
未完成以前の状態で市場に排出
障害物も敵もただの飾り
操作設定も効果音も説明書も無い
あるのは問題点だけ
無意味なパッチ
クソすぎてレビューサイトが評価を放棄
クソゲーマニアでも購入は危険
ていうかゲームとは言えない
有名大手メーカーの出した詐欺商品


概要

CPUの相手トラックと競争し、パトカーとのカーチェイスをふりきって特定の"荷物"を目的地に運ぶという設定の単純なレースゲーム…らしいのだが、運搬すべき荷物もパトカーも見当たらず、相手トラックは微動だにしないため、完全にゲームとして成立していない前代未聞の出来。
文字通りの「空っぽ」のゲーム内容である。理由は面倒だからか?それとも、制作者がプログラムミスをホッタラカしたからか?真相は不明。

問題点(というかこのゲームには問題点しかない)

タイトル画面のしょっぱなから、タイトルロゴが傾いていたりする(左が上がって右が下がっている)。そしていざ開始すると…。

  • とあるステージを選ぶとゲームがクラッシュする
  • ロードが長い。
  • 外部入力機器が一切使えず、操作性が悪いうえにキーの変更さえもできない。つまりキーボードしか使えない。
    • また、オプションで設定できる項目ですら一度ゲームを終了すると保存されておらずリセットされている。
    • ハイスコアの項目があるが、スコアも記録されない。スコアの存在感全く無し。
  • 「カスタムレースモード(自由対戦モード)」でステージを選択する際、ステージの画像が表示されないことがある。
    そしてレースが始まると選択したはずのステージではなく違うステージになっていることがある。
  • ゲームそのものもまともなレースになっていない
    • 先述の通りCPUの相手トラックが動かないため競い合えず、パトカーも存在すらしないため追ってこない。
    • 操作するトラックに荷物が載せられている様子もない。後部の荷台部を切り離した状態で走り回っているのかもしれない。
    • 更にはスタート直後にゴール判定が発生し、マトモに走ることすら出来ないコースがある。
      • スタート地点とゴール地点が同じの周回コースである事が原因と思われる。
        というかこの時点で「荷物を目的地に運ぶ」という設定が崩壊しているのだがそんな事は些細な問題である。
  • 物理法則という言葉をかなぐり捨てたかのような、おかしい挙動・仕様の数々。
    • 垂直に近い斜面やマップ外の空中でも普通に走れたり、障害物及びトラック同士に当たり判定がなく通り抜けてしまったりと物理法則も完全無視。つまり障害物は存在している意味がない。
      • 橋にも当たり判定なんて無いものだから、橋を渡ろうとすると橋の下に潜り込む。
    • ブレーキを長押しすると急にバックする。
    • 普通に進むよりもバックしたほうが速いスピードで進める。
    • どうやら「後退速度に上限がない」らしく、バックしながらステージ外へ行くとスピードメーターがあっという間に何周もして、3000km/hとか出る。
      • それに関係して、バックのまま旋回をしてもスピードが上がることに加えて、高速にもかかわらず小回りをしている(小回りのスピードはとても遅いはずである)。
    • どれだけスピードがあってもブレーキひとつで一瞬で0km/hになる。謎の技術。
  • グラフィックは微妙なところだが、やはり妙な点が多々。
    • ポリゴンが欠けているのか、時々地面が透けている事があったりする。
    • 物の縮尺がおかしく、トラックと民家のドアの大きさが同じ。
    • 時間表示部分の数字が枠からはみ出ている。
    • 夜間ステージでは戦場でもないのにボロボロになった小さな戦闘ヘリがある。
    • 道路の傍にあるライトの向きがおかしく、道路を照らしていないものがある。
    • ちなみにコースマップ表示もない。
  • ご丁寧にフリーズバグも完備。頻発します。
    • ゲーム終了後になんか動作がおかしいなとタスクマネージャを開いたら「このゲームが裏でCPUとメモリ喰っていた」なんてこともあるらしい。
  • Tabキーを押すと相手トラックを操作できる裏技があるとか。
  • BGMが流れない。そして効果音も無い。そのためクソゲーの最後の砦「曲はいい」という抜け道すらなく、全方面擁護不可能といってよい。後述のGameSpotレビュー動画などで流れているBGMはあとから動画を作る際に付けられたものであり、このゲームのBGMではないようだ。
    • 後述の実況プレイ動画でも「音が出ない」と言われている。
  • 説明書の誤植?エラッタ?超級クソゲーの定番要素とも言えるが、このゲームにそんなものは存在しない。だって説明書そのものが無いんだもの!
  • ほぼ難点だけで塗り固められている本作だが、一番の問題はアクティビジョンがこのような不良品を堂々と世に出すという詐欺まがいの行為をやらかした事であろう。商品回収があったかも不明である。

評価点

  • 決して負けることはない。とはいえこんなものをプレイしてる時点で負けな気がしないでもない。
  • 一応、このソフトの途方も無いひどさをネタにして笑うという使い方はできない事もない。とはいえ、それくらいなら自分でプログラミングに手を出して最悪なものを作りかけにする方がまだ有意義ではないだろうか?
  • 最初から「Activision Value」という5ドル前後の低価格帯で発売してるので金銭的なダメージはそこまで重篤ではない。裏返せば最初から騙す気まんまんで販売しているとも取れるのでそれはそれで大問題ではあるが。
  • 市場に出ることが出来た。
    • こんなんでもESRB審査に合格しお店に並べられることができたのだから十分な快挙と言えるだろう。

レビューサイト等での反応

  • あまりに常軌を逸した衝撃的な出来だったため返金騒動が起き、同時に海外レビューサイト各所で最低記録を更新し、全米クソゲーランキングで1位をとった。
    • GameSpotでは史上初の1.0点をマークした他、レビュアーがあきれ果ててついには道路に大の字に寝転がるという動画まで作成された(Gamespotのレビューページ)。
    • Netjakも同じく前人未踏の0.0。Morgan Webbにいたっては1~5の五段階評価に対して「0をつけるのも嫌だ」と採点を放棄した。

総評

  • 「史上最悪・世界最低・最凶のクソゲー」として悪名高く、明らかに未完成品の状態で出た本作はクソゲーを通り越して商品失格である。

その後

  • メーカーから公式にパッチが配布されたのだが、これによる改善点は後述の実況プレイ動画で確認されている中では『ステージ選択時に画像がちゃんと出るようになる』、『効果音が鳴るようになる』、『CPUのトラックが動くようになる』、『ハイスコアに記録が載るようになる』の4つだけ。

余談

  • 「本来のコンセプトを再現したまともなゲームとしてPSPに移植する」というのはエイプリルフールネタだった(Gamesparkより)。

プレイ動画