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ドラゴンボール 神龍の謎 - (2013/07/21 (日) 21:57:44) の編集履歴(バックアップ)


ドラゴンボール 神龍の謎

【どらごんぼーる しぇんろんのなぞ】

ジャンル アクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売元 バンダイ
開発元 トーセ
発売日 1986年11月27日
価格 4,500円(税抜)
分類 ゲームバランスが不安定
ポイント 運ゲー
ドラゴンボールゲームリンク

概要・特徴

もはや知らない人の方が少ないであろう超有名マンガ「ドラゴンボール」を題材にしたトップビュー画面のアクションゲーム。
ボス戦など、一部サイドビューのアクション画面になるものもある。

十字キー+2ボタン(攻撃、ジャンプ)でプレイヤーである孫悟空を操作。
アイテムを取る事によりリーチの長い如意棒攻撃や、飛び道具であるかめはめ波(回数制限付き)を放つ事も出来る。

悟空には画面左上に表示されている「POW」という名のライフゲージが設定されている。
時間経過及び、敵の攻撃を受けることにより減少し、無くなるとゲームオーバーとなる。

敵を倒すと時々アイテムボックスの役割を果たすホイポイカプセルが出現することがあり、触れる事で中身が出てくる。
肉、ケーキといったPOWを回復する物の他に、如意棒、からまん棒(一定時間棒で回転攻撃ができる)、かめはめ波を撃てるようになる甲羅、スーパーかめはめ波を撃てるようになる茶色の甲羅、「?」マーク(得点アイテム)、コウモリ(敵キャラ、要するにハズレ)、パンティ(後述)、筋斗雲(ステージの先の方までワープ)、カプセルハウス(体力上限を上回る体力回復&全体化かめはめ波入手)が出現する。

パンティを取得すると何故か悟空の移動速度が一定時間上がる。無論こんな設定は原作には無い。
足が速くなっても本作ではそこまで得にはならない(後半では結構役に立つ)。

POWを回復させる手段はカプセルから出る肉・ケーキ・(”非常に稀であるが”回転するカプセルから出るカプセルハウス)を取るか、6面クリア後の神龍の願いで体力上限UPを選ぶか、11面に数カ所固定配置されてる酸素ボンベを取る事のみ。カプセルの中身はランダムなので、プレイヤーは肉かケーキがカプセルから出る事を願いながらプレイするハメになる。
隠し部屋に入るとホイポイカプセルがあることがほとんどなので(6面にはカプセルが無い隠し部屋もある)、プレイの上では隠し部屋の場所を見つけるなり熟知するなりするのはもはや必須である。
上述のように、POWは時間経過でも減少するため、運悪く肉やケーキが出ない状態が続くと上級者でもゲームオーバーは免れない。

1面~6面は原作コミックスの1、2巻をなぞった流れで進む。1面はごく普通だが、2面以降徐々に不条理な場面が出始める。

  • 2面は原則建物の中にいるウーロンを探し出さなければクリアにつながらない。建物の中には「?」マークがついたカカシが3~4体いるが、その中からウーロンが出てくることがあり、3回見つければ鍵が手に入る(同じ建物でも出入りするたびに人形が復活、中身も変わる)。全部ハズレの可能性もある。ハズレで出てくる「キャー」という文字(取ると何故か点数が入る)を出しながら逃げまどう青髪又は赤髪のネーチャンは弱く簡単に倒せるがハートマークを出しながら悟空に向かってくるババアは何故か耐久力が高いので相手をするのは得策ではない。またハートマークに触れても何故か点数が入る。
  • 3面のボスのヤムチャは「ジャンプキック→立ちパンチ→立ちキック」というコンボを使ってくる。とてもそうは見えないがどうやら「狼牙風風拳」らしい。何故か立ちキックの後も少しの間攻撃判定が残っている事に留意する必要がある。さらに、この一連の攻撃を受けると大ダメージ。
  • 5面のボスである兎人参化は原作通り「触れた者が人参になる」敵のため、触れただけで一撃でゲームオーバーになる。それを知らずにジャンプキックや如意棒なしでのパンチを出すと泣きを見る。11面でもボスキャラとして登場する。なお、いずれも対決時に必ず如意棒が手に入るようになっているので事前に探す必要はない。
  • 6面をクリアすると、神龍に4つの願いのうち好きなものを叶えて貰える。といっても'実用的なのは「パワーをUPする」(体力上限が250になる&フル回復)のみ。「みらいをみる」は11面以降の画面がちょこっと出るのみ(11面にワープされる)。「タイトルのドラゴンをうごかす」は本当にそのまんまであるし、「ギャルのパンティーがほしい」は過去のステージ間のイベントの使い回しである。
  • 7面~10面は悟空が「カンフー大会」に出場するという設定の面である。天下一武道会ではない。会場の入り口は外にいるクリリンもどきの敵キャラを全て倒さないと開かない。
  • それぞれ1回戦、2回戦、準決勝、決勝と進んでいくのだが、対戦相手はそれぞれクリリン、メタリック軍曹、ヤムチャ、ブヨンである。マッスルタワー編を無理矢理ブチ込み過ぎである。ムラサキ曹長やホワイト将軍の立場は?
  • ブヨンは画面右上の壁を破壊して、冷気を引き込んで凍らせるという原作に準じた戦い方をしないと倒せない。ちなみに完全ノーヒントである。画面外も寒そうには見えない。
  • 11面以降は完全オリジナルストーリーが展開される。唐突に宇宙が舞台となる。出現するボス敵は鳥山明が本作用に書き下ろしたものであるとの事。その敵キャラというのが、「宇宙一の殺し屋クリリアン」(クリリンもどき)とか、インディアンのような格好をした「ジャングル王ビンボ」といったものである。
  • ラスボスに至っては、「中華キャノン」を先取りしたかのような灰色のロボットである。
    • パターンはメタリック軍曹とほぼ同じ。
  • 11面は酸素がない宇宙ゆえにPOWの減り方が極端に速い上に攻撃の厳しい敵が続出。POWが増える酸素ボンベはあるが焼け石に水。やっとの思いでステージ終点にたどり着いたとしても兎人参化との再戦でニンジンにされてしまう事も多く、プレイヤーのやる気を削いでくれる。
  • クリアすると4つの願いが出るが、「ゲームをつづけたい」(クリア時のデータそのままで1面に戻るだけ)以外を選ぶと選択肢によって多少違う会話シーンが出た後エンディングに突入する。が、そこでも「神龍の謎」が何なのかは結局明かされない。ピラフが「鳥山先生にお任せする」みたいな事を言うだけである。

11面以降は敵がカプセルを落とす確率が非常に低くなる上に隠し部屋も少なくなる。
コンティニューすると「POWが100の状態で11面の最初から」となるため、必然的にノーコンティニューで最後まで進む事を求められる。パスワード、セーブは一切存在しない。

総評

原作無視・むちゃくちゃな設定・大味な難易度…と様々な問題があるが、それでも本作はミリオンタイトルである。
現在では、「こんなものが百万本売れたって…」という認識がほとんどであるが。

余談

ファミコンではドラゴンボールを題材としたゲームが合計7作あるが、本作含め全てがトーセの開発である。
後になって多少粗さはあるが出来のいい作品もあるため、初のドラゴンボール作品となった本作で得た経験は無駄では無かった、と言えるかも知れない。

また『ドラゴンボールDS2 突撃!レッドリボン軍』では本作が収録されるというサプライズが起こった。