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いっき - (2011/05/16 (月) 13:30:16) の編集履歴(バックアップ)
注意
ここでは最も有名であろうファミコン版を中心とした紹介をしている。下記の原作であるアーケード版も参考の事。判定は、どちらも「バカゲー判定」です。
いっき
【いっき】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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ファミリーコンピュータ
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発売・開発元
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サンソフト(サン電子)
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発売日
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1985年11月28日
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分類
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クソゲーのルーツではあるがバカゲー判定
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ポイント
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「クソゲー」の原点となったゲーム 1人でも一揆 竹やりが香ばしすぎる
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概要
ゲーム史黎明期のバカゲー。内容の薄さや、個性的ゲームの名手だったサンソフトの性質も相まって、未だに語り継がれるゲームである。
十字キー+1ボタン(攻撃)で操作。1P側が権べ(ごんべ)、2P側が田吾(たご)となっているが、性能に差は無い。基本武器である鎌をふるい、妨害する敵を倒しつつ、地面に落ちている小判を8枚集めるのが目的。
あるいは稀にうろついている悪代官を捕まえてもクリアとなる。
いっきとみうらじゅん
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goo辞典によると「クソゲー」という語はイラストレイターのみうらじゅんが生み出したといわれているが、そのみうらがはじめて「クソゲー」として呼んだのがこのいっきである。みうらによる、いっきが農民たった1人(2プレイの場合は2人)で起こしていることに対し、「一揆は一人や二人でするものではない」との評が「クソゲー」たる所以であり、そういう意味ではいっきこそがゲーム界における「クソゲー」というジャンルを確立するきっかけ(ひいてはこの「クソゲーまとめwiki」を生むきっかけ)になったともいえる。
特徴
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上記の通り農民たった1人2人に拠る一揆と言うのもスゴイが、敵の多くが侍ではなくなぜか忍者と言うのもコンセプトを練りきれていない感じがして愛おしい。というか2人では一揆というよりゲリラである。
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2人で一揆をすることについては、後にサンソフト自ら自虐ネタにしている。
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基本武器である鎌(飛び道具)は射程は短いが、連射が効きホーミング能力がある(自キャラから近い敵を優先して攻撃する)ため非常に強力。
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実はゲーム自体は悪くない。現在でもそれなりに遊べるのである。
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小判の場所は決まっている。スムーズにクリアするためには場所を覚えておく必要があるが、画面スクロールはかなり画面端まで向かわないと始まらない。その仕様に加え、やや融通の利かない操作や妙に激しい敵の攻撃があるのでアドリブも必要。この時代としてはご愛嬌だがパターンとアドリブの両方が要せられる面白さもある。
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ステージ途中で得られる武器・竹やりが、パワーアップどころか寧ろ実用に耐えないと言うのが悲しい。
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理由は、これを持って攻撃を出来るのはいいが出来るのは前(画面上方)の至近距離だけだからである。
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鎌は色々な方向に投げられるが、これは前だけであり、さらにこれを持ってると鎌が投げられないという欠点を持つ。
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竹やり装備中は敵撃破時の得点が上昇するため、パワーダウンと引き換えにスコアアップを狙えるようになる一長一短のアイテムという見方が正しいのだろうが、いかんせん欠点の方が目立つため、やはりマイナス扱いされてしまう。
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どこまでスコアを伸ばせるかを競うのならば拾ってもいいだろう。が、スコア狙いに熱くなるようなゲームかといわれれば、それもいささか疑問ではあるが。
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このゲームにとって不幸だった事はFC版発売の2ヶ月前にスーパーマリオブラザーズという歴史的傑作が出てしまい、否が応でもそちらと比較されてしまった事かもしれない。
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後述するAC版から「会話デモ」「小判レーダー」などといった要素がカットされていてストーリーが少しだけ伝わりづらく小判入手の難易度が少しだけ上がっている。そういった事から劣化移植の側面も持つ。
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ハードの性能上の問題による「レーダー廃止」がFC移植版のゲーム性を低下させているのは否めない点だろう。
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ただし当時は現在のように完全移植が当たり前ではなく、アーケードからコンシューマへ移植する際は少なからず劣化せざるを得なかった側面もある。
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ちなみに、このゲームでのタイトル画面のデザインはペイントツールか何かで落書きしたような、やる気なさげな画風の山が数個並んでいるだけである。
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数秒待ちゲームのデモプレイに入ると、何故か忍者(敵)を倒しているだけで小判を一切取る気がしないデモプレイが出てくる。
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ちなみにお代官様をみつけてぴたりとつけば、全ての小判をとらなくとも、そのステージはクリアとなる。
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ドット絵上は全く別物であるものの、配色のせいで一瞬、赤忍者と見分けが付けにくい。
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画面スクロール時に突然出くわす事もあるので、いきなり次のステージに進んだかのように思えるのはよくある話。
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あるアイテムをとると、面クリア後落ちてくるおにぎりをキャッチするボーナスステージを遊べる。
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全て(10個)とればボーナス5000点獲得なのだが、おにぎりが飛ばされる所はランダムである。
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飛んでくる位置によっては絶対取れないときもあったりする。
移植・リメイク
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一方でクソゲーの原点になったほどの作品であるがゆえに、その反動で本作を「佳作」と評するものがいるのもまた事実。実際ゲーム性はそんな悪くない。
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加えてその知名度から後年プレイステーション(『メモリアル☆シリーズ サンソフト Vol.1』)やWindows版で再発売されたり、バーチャルコンソールやゲームアーカイブスで配信されたりしている。
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近年はリメイク作品も出始めてきている。
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携帯アプリの「いっき萌バイル」はS!アプリ・EZアプリでプレイ可能。くのいちや姫などの萌えキャラを忍者と差し変える事が可能。また後述のアーケード版にあった「会話」「小判レーダー」や主人公・代官の会話が復活していたりミニゲームが充実しているなど侮れない良リメイクである。
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というより、実質上アーケード版を元にした移植作品である。
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PS3にて『いっき おんらいん』の発売が決定した、最大12人でプレイ可能らしいがやはり一揆というには人数が少ない。
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こういった状況から単なるクソゲーにとどまらない、底知れぬ魅力を併せ持った「歴史的名作」であるともいえる。
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上記のサイトを見ると、上記の特徴に書かれてる竹やり等は自重しているようだ。
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2011年3月8日、ソーシャルゲームサイト「モバゲータウン」にて、本作を題材にしたソーシャルゲーム「いっき ~みんなで米騒動の巻~」が配信開始された。
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仲間を集めつつ悪代官の居場所を目指して進み、一揆を起こすというボードゲーム風のルールになっている。
余談
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後にサンソフトが開発したアクションゲーム『アトランチスの謎』で最終面で石にされている”主人公の師匠”がこの『いっき』の主人公のごんべだったりする。
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しかし、主人公が西洋の冒険者スタイルなのに対して師匠が日本の農民という、意味不明な構図が出来上がるあたり、バカゲーの血を受け継いでいると言える。
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韓国ではこのゲームの反政府的な内容が問題になって警察が取り締まることになったらしい。1986年9月13日記事(韓国語)
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クソゲーオブザイヤー2008動画の大奥記パートでBGMが使用されている。
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「ゲームセンターCX」のDVD特典映像で、よゐこの有野が挑戦。ステージ4をクリアした時点でステージ1に戻され、本来の番組(と有野)の目的である「エンディング画面」が出てこなかったので疑問を感じADを呼んだ。
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だが、ADは特典映像だからロケハン(等番組に於いては有野が挑戦する前にスタッフが事前にプレイしておくことを指す)をしていないとのことで、有野がADに文句を言った後、サンソフトに電話することに。
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しかし、発売が25年も前なので「いっき」を作った人はおらず、独自にステージクリア毎に出る「シークレットレター」の謎を調べることにした。
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だが、そのシークレットレターも8面で終わってしまい、遂には12面で力尽き説明書を確認してみた所、「シークレットレターは8つあり、それを逆から並べたものを送ると懸賞物が当たる」というだけのものだった、というオチが付く結果となった。
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エンディングがなく永久ループなのにもかかわらずプレイさせられた有野はこのゲームの50面クリアでエンディング画面があるか確かめて、無ければ「多分こんなエンディング、というのを絵に描く」とADに言った。
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結局、プレイ時間27時間・26面到達でギブアップ。ADの一人が「村に平和が戻った、みたいな」という絵を書いて終わった。
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後に同社よりディスクシステムで発売されたSF系テキストアドベンチャーゲーム「デットゾーン」において、物語を進めるとなぜか唐突に本作のボーナスステージが始まり、おにぎりを集めさせられるという謎な展開が発生する。何の前触れもなく、本当に唐突。
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本作の主人公ごんべだが、実は公式twitterで呟いてたりする。
アーケード版
ジャンル
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アクション
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対応機種
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アーケード
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販売元
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ナムコ
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発売・開発元
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サン電子
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稼動開始日
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1985年
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分類
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もちろんバカゲー判定
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ポイント
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ファミコン版の原作 しかし、存在がマイナーすぎてほとんど知られていない 当然ながらゲーム性はこっちの方が上
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ファミコン版の移植元にあたる。やはりハードスペックがファミコンより断然高く、元の方が出来は良い。
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アーケードの時点で「農民1人2人で一揆を起こす」、「敵が忍者」といったおかしな設定や、竹やりに実用性が無いなど、おかしなゲーム性は完成されている。
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アーケード版はミニマップが表示されており、地形や小判の位置などが分かりやすくなっている。削除されたため「いきあたりばったり」感の強くなってしまったFC版と違い、戦略性も高い。
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FCにはナムコの『ラリーX』や『ボスコニアン』といったサブマップの表示されるゲームはハードの仕様上再現が困難なため移植されておらず、本作も移植こそされたものの結果的に劣化移植となってしまった。
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ステージ数もアーケード版の方が多い。
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アーケード版にはファミコン版でカットされたオープニングと幕間のデモシーンが存在し、そこで繰り広げられる代官と農民の会話が実にシュール。最初からバカゲーを狙っていたと思われる。