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セガガガ - (2012/12/02 (日) 01:45:39) の編集履歴(バックアップ)


セガガガ

【せががが】

ジャンル シミュレーションRPG
(実際はRPG+経営シミュレーション+シューティング等のごった煮)
対応機種 ドリームキャスト
発売元 セガ
開発元 サンダーストンジャパン、ヒットメーカー
発売日 初版(セガダイレクト専売):2001年3月29日
一般販売版:2001年5月31日
価格 5,800円
分類 バカゲー判定(ゲーム自体は佳作~良作レベル)
ポイント 重度のセガファン以外にはお勧め出来ない
自虐ネタ満載
オタクしかわからないネタ多め
データ内に眠っている度が過ぎるパクリパロディ
今じゃ絶対発売できない
SCEはおろか任天堂にまでケンカを売っている

概要

  • 自虐ネタを満載したセガ渾身のセルフパロディゲー。
    • 大まかなシナリオ&目的は、セガのゲーム開発指揮を執りながらゲーム業界シェア100%を目指すというもの。
    • ゲーム内容は、ゲーム開発をする為の人員や資金等を入手する為のRPGパート、RPGパートで入手したリソースを投資してゲーム開発を行う経営シミュレーションパートから成りたっている。
      • 部分的に3Dダンジョン探索、シューティング、倉庫番風のミニゲーム等も用意されている。

バカ要素

  • 徹底的に自社(セガ)をこき下ろす自虐ぶり。
    • 競合企業の扇動に煽られたゲーマー達にドリームキャストを踏みつけられる、ゲーム内でまで「なんでドリームキャストは売れてないの?」といった質問を受ける、等。
    • ライバル企業「ドグマ社」には(社風・リリースするゲームを含め)任天堂とSCE双方のパロディが見受けられる。ちなみにゲーム開始時の市場シェアは、ドグマ社97%に対してセガは3%。
  • バカ要素&演出
    • 「RPG」の言葉が出るたびに「RPGは(株)バンダイの登録商標です」と注釈がいちいち出てくる*1
      • セガ・バンダイ(当時)の合併計画が破談になった出来事に対する皮肉とも取れる。
      • そのため、当時はセガではRPGをさかんに「ロープレ」と呼ぶようにしており、『RPG(ロープレ)伝説ヘポイ』というアニメのスポンサードを行ったりもしている。もちろん浸透はしなかった。
    • RPGパートの戦闘は「口喧嘩」となっている(ただし特定イベントでスポット参戦してくるヒロインは銃火器を平気で使ってくるが)。
      • 主人公が熱血な台詞で攻撃すれば、敵である業界人は現実的な言葉で反撃してくるという具合。
      • 業界人の自虐ネタらしきものが多数。
      • 説き伏せた(戦闘に勝った)場合、給料の交渉を経て、相手を仲間にしてSLGパートで使用することが出来ることがある。
    • ちなみにラストはRPG+シミュレーションというそれまでのゲーム内容からいきなりシューティングになるという超展開である。ただしそこにたどり着くには厳しい条件が必要である。
      • ちなみに敵がPSのコントローラーやポケットステーションにそっくりだったりする。
      • ラストでは据え置きセガハードが敵として登場する。残念ながらSG-1000やマークIIIは出ているにもかかわらず、当時現役だったドリームキャスト、とWiiのVCで一挙有名になったマスターシステムは登場しない。
        + ラストに登場するボス(ネタばれ注意!)
        <貴様にセガの歴史が倒せるか?いでよ! ドルメヒカの破片
        SG-1000
        セガ・マークIII+FMサウンドユニット
        メガドライブ+メガCD+スーパー32X
        セガサターン
        <お前に何がわかるというのだ・・・
    • エンディング自体は意外とシリアス。
    • OPテーマが作中におけるセガの社歌。歌いだしは「せーがー♪ せーがー♪ 東京都大田区ー♪」。
      • 道具屋がある秋葉原でも珍妙なテーマソングが流れる。
      • ちなみに、ゲーム中の秋葉原は何故か'実写'である。
  • アイテムを手に入れるといちいち「セーガー!!」と流れる。

批判点

  • 詰め込まれているネタが非常に特殊な為、極一部のよく訓練されたセガファンやオタクしかその内容を理解出来ない
    • セガが発売してきたゲームだけでなく、アニメ等の各種オタク文化にも精通していなければギャグ要素は堪能できない。
    • セガゲーはバーチャやソニックしか知らない程度のゲーマーや、ネット等で話題になったアニメなら見た事がある(または名前や大まかなストーリー程度なら知っている)という程度のオタ知識では出てきたネタに気付くことすら難しい。
      • なんと久しく忘れ去られていたアレックスキッドも登場する。勿論自分が忘れ去られていたという自虐ネタ付きで。
    • その為、それらに疎いゲーマーが本作をプレイしても、詰め込まれた内輪&自虐&バカ演出等のネタは意味がわからず寒いだけにしか感じられなくなってしまう。
      • ただし、本作のターゲット層はもともとそういったコアなセガゲーマー&オタクにある為(それもあって当初は通販限定で販売されていた)、こうしたネタが盛り込まれている点については仕方が無い。
      • そういったコアなセガゲーマー達からは本作を「神ゲー」と評する人もいるほどである。しかし本作や当時のセガの社風にあった、徹底した自虐っぷりに不快感を持つ人が多いのも事実である。
  • 内向的なネタにシナリオ展開
    • 業界人の逸話等、ゲーム業界の内輪ネタやラストの超展開は嫌いな人にとっては受け入れ辛い。
      • セガ社内に実在した「パソナルーム」ネタが出てくるが、皮肉にも本作リリースと同時期にパソナルームをめぐる訴訟沙汰まで起きており、ある意味笑えないネタになってしまった。
    • シナリオは『カルドセプトサーガ』『カオスレギオン』『シェンムー』などを手がけ、後に小説『天地明察』で吉川英治文学新人賞を受賞した冲方丁が執筆している。
      • なのでシナリオの質自体は案外良好。
    • アダルトチルドレンを「幼稚な大人」と根本的に誤った解釈をし、おむつ姿のおっさんを敵として登場させてしまった(本来の「アダルトチルドレン」という言葉の意味は、「成人した被虐待経験者」の事である)。当然ながら、この事が当事者団体から抗議を受けて名称変更をせざるを得なくなったという、ギャグでは済まされない問題を起こした。ただ、この誤用はもともと世間的にかなり広まっており、このゲームのみの誤用というわけではない。もちろんだから許されるという物でもないが。
      • なお、グラフィックはそのままであるため、事情を知らずに修正版をプレイした人間は「『スパイおじさん』がなぜかおむつをしている」という謎の事態に戸惑うことになる(もともと変な敵キャラばかり出てくるので、あまり気にならないと言えばならないが)。

補足

  • チート行為をしないとわからないことだが、著作権上等のパクリパロディ演出が没データとして残っている。
    • ミニゲーム集のカタログの中に没データがあるのだが、それらが(著作権上)非常に危険な代物。他ゲームからアニメ、映画と無節操なほどの潔いパクリパロディである。店頭販売版では跡形もなくなってしまっているほどのヤバさである。
  • セガのライバル会社「ドグマ社」の三幹部の一人「ドグマ博士」、本ソフトの開発初期には当時ライバルでもあった任天堂の横井軍平をもじった人物「横○博士」として登場する予定だったが、返って任天堂に怒られる事を恐れ、ドグマ博士に変更したと言われる。
    • 1回消されたことがあったが、復活はしてはいる。消される前に興味ある人は観ておくべし。
+ 参考動画1。潔過ぎて腹を抱えて笑うしかない。

  • 今作の演出やBGMの一部は名作シューティングシリーズとして知られるサンダーフォースの6作目『サンダーフォースVI』に流用され、同作が受け継いできた世界観をぶち壊した為にファンからは猛烈な批判を食らう事になった。
    • 本作のプロデューサーであるゾルゲール哲の職権濫用によるゲームの私物化や原作レイプの最も良い代表例にして氷山の一角である。
    • このサンダーフォース事件により、ゲーム開発を私物化しファンの多かったサンダーフォースを駄作化した戦犯として、セガファンからもゾルゲ臭が強すぎるから…と敬遠される事になる不遇なソフトでもある。
    • ドリームキャストの歌までもがゲーム中に流れる。
+ 参考動画2

+ 参考動画3。彼らの辞書に「配慮」と言う言葉は無いようだ。

  • 真のラストステージの開始前ムービーでは、ラスボスの放った怪獣軍団(よく見るとP○2、○カチュウ、ピポザ○といった、どこかで見たことがあるヤバいデザインの奴らばっかり)を迎え撃つため、セガの全歴代ゲームキャラが出撃するという衝撃の展開が待ち構えている。ファンタシースターIのパーティーメンバー(実はゲーム序盤から登場しているが正体は隠してた)を皮切りに、パンツァードラグーンの竜、オパオパ、ソニック、挙句の果てにHODのゾンビの皆さんが登場。
    • 一応、設定上はセガが出したゲームのキャラクター全員、ということになっているが実はムービー中に出ていないキャラが意外と多い。また、当初はせがた三四郎も巨大化して登場する予定だった。
      • 前者は当時のセガがリストラの弊害で権利関係のトラブルにあったため、後者は肖像権のせいで没になってしまった。
      • また、セガ製品ではないものの、『バトルマニア』シリーズからも主人公の大鳥居マニア・羽田マリアが同ムービーに登場している。
    • またこのシーンにオパオパがいることが、エンディングでの伏線となっている。