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ビーストバスターズ セカンドナイトメア - (2013/05/12 (日) 11:42:31) の編集履歴(バックアップ)


ビーストバスターズ セカンドナイトメア

【びーすとばすたーず せかんどないとめあ】

ジャンル ガンシューティング
対応機種 アーケード(ハイパーネオジオ64)
販売元 SNK
開発元 ADK
稼動開始日 1999年
分類 ゲームバランスが不安定
ポイント ガンシューティング屈指の難しさ
ある意味デス様より酷い

概要

  • 今は亡きSNKのガンシューティング。
  • 1989年に発売された『ビーストバスターズ』の続編。
  • ストーリーは前作と繋がっておらず、あちらはキング・オブ・ザ・モンスターズ2とリンクしている。
  • 物語は2009年。海上都市「新東京ポートタウン」にある国際特殊研究病院(ISPH)で人々がモンスターに変わる病気が発生。問題解決のため特殊海兵隊が「死の病院」に送り込まれた。
  • 珍しく主人公は不明。ゲーム中、顔のひとつも映っていない。
  • 登場する敵はどう見てもゾンビなのだがゲーム中は「ビースト」と表記される。
  • この時代にしては珍しく操作は固定されたマシンガン。銃口の手前の下のポンプを引くと弾がリロードされる。
  • また、その上ボタンを押すとボムが使える。ゲーム開始時、コンティニュー時はレベル1を3つ所持。所持出来るボムは最大5個。敵の攻撃を受けるとライフゲージが減少し、全て無くなるとゲームオーバー。

アイテム

  • ステージにある障害物を壊すとアイテムが出てくることがある。
    • アイテムは、植え込み、照明、壁や柱など、マシンガンで壊せる場所に隠れており出てきた所を更に撃てば手に入れられる。
      • 「ボム」…画面内の敵全てにダメージを与える。最大レベル3まであり、威力はそれぞれ違う。
      • レベル1…手榴弾
      • レベル2…携帯用レールガン(むしろ重機関銃に近い)2丁を乱射。
      • レベル3… 人工衛星のカットインが出てそこから病院めがけてサテライトレーザー発射。
      • レベル3は病院自体吹っ飛んでそうな気がするが病院、プレイヤーは無傷である。一応。
      • と言うよりサテライトレーザーを使わないとほぼ確実にダメージを食らう場面も。そのため、敵排除用ではなく危機回避用のイメージ。なにこれ。
      • 「薬莢」…弾丸ストックが一定時間2倍になる。
  • 効果中は、画面下の残弾メーター横に弾倉マークが表示され、これが緑だと2倍満タン、灰色だと半分(通常の満タン)になる。
    • 「ライフ」…体力が回復する。
    • 「メダル」単なる得点。金、銀、銅の3種類あり、それぞれ得点は違う。
    • 「ぬいぐるみ」…レベル1、2、3、合計3つのボムが手に入る。ステージ2のみ登場。

ボーナス

  • 一般ゾンビは、頭を打ち抜くと1発で死ぬ上にボーナスが入る。
  • 最初は1000点、2000点…と加算され最高10000点まで増える。以降、ピンショット成功毎に10000点入るが、途中1度でも失敗すると1000点に戻る。
  • 失敗とはピンショットできるはずのゾンビをボムや普通に倒してしまうこと。
    • 対象は患者ゾンビ、ドクターゾンビ、ナースゾンビなど。非対象は上半身だけ、斧、ナイフを投げるゾンビ(場合によってはできる)、ライフルを持っているゾンビ。

問題点

  • 当時あまり評判のよくなかったハイパーネオジオ64を基板にしているためまるでひと昔前のゲームかと思うくらいグラフィックが粗い。
    • 敵の顔が荒々しく、コウモリにいたってはペラペラな紙のようにみえる。
    • 暗い風景が多く、どこに壊せる障害物があるかわかりづらい。
  • そして行き過ぎた描写。
    • 初代HODと比べると ゾンビ達の体の部位の破損が派手であり、頭や上半身を吹き飛ばすと血が噴き出す。
    • また店側の設定で血の色が赤と緑と選べた。ただでさえぶっ飛んでいるのに赤にするとさらに過激さアップ。あのハウスオブザデッドさえ血の色が問題視されたのにこれは大丈夫だったのか?
    • 他にも上から落ちてくるゾンビは四肢頭がバラバラになったり、飛び道具を投げ終わると、自分で腕をもいで投げてくるなど残虐さは結構高い。
    • 近距離にいるゾンビを倒すと血飛沫が画面に飛ぶ演出がある。ゲームオーバーの画面も画面中央に「GAMEOVER」という文字が血飛沫と共に映し出されるというもの。
  • そして明らかにおかしい難易度。1面は初プレイでも簡単にクリア出来、2面もボムを使えば確実にクリア可能。だが、3面以降、異常なほど難易度が上がる。
    • しかもこのゲームにいたっては攻撃を受けた後の無敵時間が少ないためこれも難易度を上げている原因の一つ。
    • 敵の配置によっては満タンからすぐに半分以下にされるケースも少なくない。
    • 画面から突然現れて攻撃といったお馴染みの初見殺しは当然多め。
    • ダッシュで体当たりしてするゾンビは仰け反らないので複数や他の敵と現れるとダメージを受けやすい。
    • ゾンビ犬の攻撃判定の出が理不尽に早く、出現場所を覚えていても無傷で倒すことは難しい。また、この辺りから一発の攻撃でライフの3分の1以上を奪うものも出てくる。
    • ナイフはスピード早いうえに的が小さく打ち落としにくい。そのくせに斧やライフル弾よりダメージをくらう。粗いグラフィックのせいで非常に飛んでくる様が分かりづらいこともある。
    • 特に4面は30秒もしないうちに1コイン消費すると言われる地獄のステージ。不規則な動きで襲ってくる蜂や、飛び道具を使う敵が多く現れる。
      • ただでさえ難しいのに中盤の地下下水道はもはや異次元。
      • 宙吊りゾンビは倒しても、ほっといてもマシンガンでは倒しきれないほどの寄生虫をばら撒くのでボムがない場合非常に厄介。
    • このステージのボスが強さがかなり極端。
      • 筐体設定で「easy」以下だと体力が減りやすく攻撃する前に倒せてしまう。しかし「hard」以上だと体力が減りずらく、分身を放ってきてラスボスくらい強くなるという明らかに調整ミスと言うような仕様がある。
    • そして最後のステージは・・・といっても最終ボスとの戦いだけなのだが、舞台の病院位の大きさがあるであろう巨大ボスと崩壊した病院の上空で戦うことになる。
    • 明らかにボムを使わないと回避不能なほど隕石を放ってくる。そして3つサイドを一定数撃ち込まないと殴られライフ半ゲージを奪われるという凄まじさである。
    • 第2形態は 色が青に変わりさらに大きくなる。そして背景が世紀末な感じに。
      • 短時間に7つものサイトが出現し、全て2秒以内に一定数撃ち込まないと口から巨大レーザーを放ち、これまたライフ半ゲージを奪われる。
      • 当然これをボム無しで攻略できる人などほとんどいない。
    • そして最終ボスを倒すと・・・(↓ネタバレ注意・読みたい人は反転)
    • 巨大な隕石が最終ボスに直撃し、都市は大爆発とともに崩壊するという絶望的なエンディング。そしてエンディング前の筋書きには「悪夢は位置都市の壊滅と引き換えに幕を閉じた。この出来事は後に「セカンドナイトメア」と呼ばれ、各方面でさまざまな疑問を残すが、政府によって事件に関する全てのデータが闇に葬られる。事件はもとの静けさを取り戻したかに見えた・・・。」要するに今まで頑張ってきたことが全て何もなかったことにされ、バッドエンドのような終わり方となってしまう。そしてそこはかとなく続編を思わせる書き方であるが、10年以上たった今でも続編は出ていないどころか2001年にこのゲームを製作した会社が倒産してしまった。その後プレイモアに権利を譲りSNKプレイモアとして現在に至っている。

まとめ

  • このような鬼畜な難易度が多くのガンシューターを絶望させ、客を離れさせた。
    • しかし当時ゲーメストではワンコインでクリアし、161万点(全国トップ)を出したプロがいる。そして時を超えこのゲームを攻略している人が増えつつある。このことから絶対1コインクリアは無理というわけではなさそうだが…。
  • さらに同じ年に運が悪く『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2』が先に稼動したため、このゲーム自体あまり話題にされず、ほとんどのゲーセンから消え去るハメに。
    • こちらはグラフィックが美しく、難易度もそこまで高くないため大ヒットとなった。
  • ちなみに前作も難易度が高くこちらは絶対に1コインクリアは不可能とされていた。
  • そんな悲劇の作品ではあるが極一部ではファンサイトがあったり、移植を望むファンもいるがハイパーネオジオ64自体普及しなかったことや残虐度が高いことからいまだ移植はされていない。