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ユニバーサル・スタジオ・ジャパン・アドベンチャー - (2012/03/24 (土) 15:49:46) の編集履歴(バックアップ)


ユニバーサル・スタジオ・ジャパン・アドベンチャー

【ゆにばーさる・すたじお・じゃぱん・あどべんちゃー】

ジャンル アドベンチャーゲーム
対応機種 ニンテンドーゲームキューブ
発売元 ケムコ
開発元 ズーム
ナイアデジタルワークス
発売日 2001年12月7日
定価 6,800円(税別)
分類 クソゲー判定
ポイント 再現するところを大きく間違っている
力を入れるところも間違っている
購入層にあっているか疑わしいクイズ
お前は映画をもっと見ろ!

概要

実在するテーマパークである『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン』での1日を擬似的に体験することができるアドベンチャーゲーム。
アトラクションはミニゲーム形式になっており、クリアするとスタンプがもらえる。
各アトラクションを回ってスタンプカードを埋めるのが目的となっている。
疑似体験するという内容だけに、パーク内は非常に良く再現されている。

問題点

  • まず、再現するところを大きく間違っている
    • アトラクションに待ち行列があることがあり、これがある場合そのアトラクションに入ることができない。ちなみにこの行列は待っていても引くことはない。
  • そのため、各アトラクションごとに用意されている帽子(行列を無視して遊べるようになるアイテム)が必要になるが…。
    • 帽子をもらうにはポイントが必要であり、「アトラクションをクリアする」「パーク内にいる、ユニバーサルキャラと握手する」「スタンプカード用の文字を拾う」「ゴミを拾って、ゴミ箱に捨てる」という行為を行うことによってポイントを貯めていく。しかしこれには運が絡んだり、回数制限があるものがあるため結局「ゴミを拾って、ゴミ箱に捨てる」事を最初に行うことになる。
      • 何故USJに来て清掃員の疑似体験をしなければならないのだろうか。それなら家の中を掃除したほうがマシである。
  • 園内の再現度そのものはかなり高いが、カメラワークが悪く迷いやすく、奥に通路があるのかわかりにくい。
    • 最初の内はゴミ拾いによるポイント稼ぎをしなければならないという相乗効果もあり移動しにくくストレスが貯まる。
    • 開演から10年が経とうとしている現在では、実際のUSJとの差異もだんだんと大きくなってきている。もっともこのゲームに収録されているアトラクションは当時のUSJと比べても差異が大きいのだが。
  • アトラクション(ミニゲーム)は10種類と少なく、良いものはあるが全体的に安っぽく、質が悪い。
  • ジュラシック・パーク・ザ・ライド
    • ジープに乗りながらこちらに迫ってくる恐竜を倒すガンシューティングゲームだが、連射してても的が小さく当たりにくく、ロックオンしていると時間がかかり敵が捌ききれずと難易度が高い。それ故爽快感がない。
  • バックドラフト
    • 消防士となり火災現場から生存者を救出する。操作性とカメラワークが悪く非常にやりづらい。
  • ザ・ワイルド・ワイルド・ワイルド・ウエスタン
    • 3人のガンマンと画面内の的を撃ちぬき、ポイントが多いほうの勝ちとなる、単純なガンシューティングゲーム。
    • ただリロードによるスキがないためショットボタンとリロードボタンの同時押しをしていればいい。ただし撃つとポイントが下がるものがあるので乱射は避けた方がいい。これはまずまず面白い。短いためポイント稼ぎにはもってこいのミニゲーム。
  • バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド
    • デロリアンを駆って、ビフに逃げ切られる前に体当たりして時間内に一定のダメージを与えるとクリア。実際のアトラクションと進行が似ている。これもまずまず面白い。
  • ETアドベンチャー
    • 自転車に乗り時間制限内にジャンプ台やダッシュプレートを駆使して車や落石や地崩れをかわしつつ宇宙船までにたどりつく。何か色々間違ってる気がするが、ぶっちゃけて言うとエキサイトバイクのパクリである。一応ETと自転車で飛ぶシーンはある。
  • ウォーターワールド
    • 5つの方向から飛行機の着水シーンを見学できるだけ。これもポイント稼ぎにはもってこいである。いくつかミニゲームをクリアすると入場できなくなる。これはスタンプをもらえない。
  • ジョーズ
    • 船の上から、襲ってくるジョーズを船上にある樽などを使い撃退する。特にこれと言って言うこともないゲーム。オルカ号の再現もかなりやる気がない。
  • アニメ・セレブレーション
    • 映画関連の問題を3問間違えるまでに10問正解すればクリアとなるクイズゲームなのだが・・・
      • だが、主演男優や監督等を問う普通の問題もあれば、マニアックすぎる問題まで混じってくる。
      • 例えば「映画グラディエーターで最初の戦いは何日間続いたか?」「バックドラフトの主人公の父親の仲間で配属先の隊員の名前」「ツイスターでショーが小さい頃竜巻にあったのは何年?」「ジョーズの人食い鮫の重さ」「ハムナプトラのセティ1世は第何王朝の国王か」等、映画を見たりネットで検索したりしてもわからないものがある。しかも、こんな問題にもかかわらず時間制限付き。
      • 出題される映画の範囲も広く、購入層に合っているかも疑わしい。このクイズはスタンプ集めのためにクリア必須であり、ここで挫折した人もいるだろう。
      • しかもゲームオーバー時の「You need watch more movies!(訳:お前はもっと映画見ろ!)が挫折へトドメを刺す。映画見てもわからないものはわからないんですが・・・
    • というか本来のアトラクション元の作品とは無関係*1であり、わざわざここでやるような内容ではない。
    • ちなみにこのクイズを苦労してクリアすると、15パズル(LEVEL 3×3、4×4、5×5)、マッチゲーム(神経衰弱)が楽しめるが・・・正直言って割に合っていないし嬉しくない。

総評

再現するところと力を入れるところを間違っていたと言わざるを得ない。
一言で言うと完全に運ゲーである。こんなゲームを買うぐらいなら実際に行ったほうがはるかに良い。
クイズをマニアックにするぐらいならミニゲームの方にもっと力を入れて欲しいところである。
当然のようにUSJの物販コーナーに陳列されていたが、わざわざお土産で購入する来場者がいたかどうか…。