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SDガンダム G-CENTURY - (2012/07/10 (火) 12:39:50) の編集履歴(バックアップ)


*SDガンダム G-CENTURY 【えすでぃーがんだむ じーせんちゅりー】

ジャンル ウォー・シミュレーションゲーム

対応機種 プレイステーション、セガサターン
発売元 バンダイ
開発元 日本アートメディア
ヴァンガード
発売日 【PS】1997年3月20日
【SS】1998年2月11日
定価 7,140円(税込)
分類 クソゲー判定
ポイント ロードが長い
CPUバカ過ぎ
戦闘バランス極悪
中古価格1円
SDガンダムシリーズリンク


概要

  • SFCソフト『SDガンダム G-NEXT』の流れを汲むアクション&シミュレーションゲーム。
    ユニットの経験レベルが細分化し、個々のユニットにパイロットという概念が追加。パイロットには従来の経験レベルの他に、階級とNTレベルという3つのレベルを持つ。
  • 参戦作品は「1st」「第08MS小隊」「0080」「0083」 「Z」「ZZ」「逆襲のシャア」「F91」「V」「G」「W」「X」~等。
  • 翌年、セガサターンにて発売された『G-CENTURY S』は若干数のMSが追加され、ロード時間等も多少改善されている。ただし基本的な問題はPS版と同じ。

問題点

  • CPUがとにかく馬鹿。戦闘開始から真下に降下するだけで、着いた後はそこからほとんど動かない。
    • AI機能をちゃんと搭載してるのかすら疑問に思える。
  • ロードがいちいち長い。何をするにしても長いロードが入る。
    • 生産画面に入る度ロードとか有り得ない事が起こる。
      • 更にシリーズ恒例、CPUが生産画面に入って何もしないループで敵フェイズが更に長引く。
  • セーブ時間も尋常ではなさすぎるぐらいに長い。セーブの進捗状況が表示されるが、数秒で1%増える。つまり 普通に数分かかる
    • 友達と対戦することになったとしてもこのセーブで一気に盛り下がること受け合い。
  • マップ画面はカメラが近すぎるので見難く、その上でかい情報ウィンドウ4つ(さらに小さいのが2つ)もあって更に見難い。
    • 一応画面外に退かせることはできるが、今度は戻し方がわからなくなる(説明も何もない)。
  • ユニットのグラフィックがしょぼいというかへぼい
    • へぼいというか、どのMSもワックスで磨かれたかのようにテカテカしている。
    • 2Dゲーにも関わらずグラフィックを無駄にポリゴン化した結果がこれではその意味が疑われる。
    • マップ画面でのユニットアイコンは『G-GENERATION』シリーズに流用された。
  • 戦闘が大幅劣化。
    • 動きがモッサリ、ユニット同士は接触すると重なるので揉み合いでわけがわからなくなる。
    • そして前述のようにCPUはアホ。
      • シリーズにあったMS同士の衝突の概念が無く、文字通りMS同士が重なりあうとお互い攻撃が当たらない状態となる。逆方向を向くのにもやたら長い隙があり、その間は何も出来ず無防備状態を晒すことに。これを打開するには、プレイヤー側が向き固定ボタンを押しつつ開始直後から後ろに下がり続け、異様に接近してくるCPUを逃げ腰のまま迎え撃つという、爽快感の欠片も無い戦闘になってしまっている。
      • MSレベルが上がっても速度が上がったりはしない為、終始この戦闘スタイルで進めることになる。もうバーニアは前面に付けた方がいいんじゃないの!?
  • MSの性能格差があり過ぎる。特にバランスを崩しているMSを以下に列挙する。
    • 安価で序盤から量産性に富み、1発のみだが6マスに60ダメージを与えられるMAP兵器「メガランチャー」を持つ『ハイザック』
    • 12マスに300ダメージを与えられるMAP兵器「サテライトキャノン」を5発も撃てる『ガンダムX』
    • サーベル攻撃が二回判定でダメージレースを容易に上回れる『イフリート』
    • 僅か2ターンで生産可能、プラネットディフェンサーにより一切の射撃ダメージを無効化する『ビルゴ』
    • 連射性に富む高性能な射撃、横方向に長い格闘攻撃を持ち、ゲーム中最大のEN666(他MSのの4~6倍の耐久力)、ほぼ全てのMSを1~2発で撃墜する『デビルガンダム』
      • 特にハイザック、ガンダムXは三段撃ちの如く、1マス間隔を空けて波状陣形を取ってしまえば突破は難しく、アクションゲームからシミュレーションゲームになってしまう。
      • ビルゴは開幕プラネットディフェンサー展開後、後ろに下がり続けながら適当に射撃を続けるだけで詰みの状態になる。
      • イフリートのサーベル二回判定のダメージは非常に大きく、大型MSだろうと戦艦だろうと瞬殺してしまう。唯一Ace3デビルガンダムにガチンコ出来る機体。
      • ACE3まで育ったデビルガンダムは60発以上の攻撃を当てないと沈まない脅威の耐久力となり、一撃でMSを蹴散らしていく姿は圧巻というか、もはやバグの領域。尚、水中ステージだと射撃の威力を発揮出来なくなり、格闘攻撃範囲は機体のかなり上部なので、下に潜り込むように攻撃し続ければ勝てない訳ではない。逆に言えば、そうでもしないとまともにやりあっても勝ち目が無いと言える。その為、デビルガンダム軍VSプレイヤー軍と言った、敵陣営の生産をデビルガンダムオンリーにした対戦モードを楽しむ通プレイヤーもちらほら現れた。
  • いらない機体を廃棄するための自爆コマンドがあるが、これはコマンド選択後、サークル状のリングが残り秒数を表し、キャンセルされなければ自爆しユニット消滅するというもの。それが移動コマンドのすぐ下に設定されている。
    • PS1では3秒以上の猶予時間があるが、PS2で起動した場合、PS1ソフトの高速読み込みの弊害によって自爆コマンドのみが高速化される。サークルが高速で0に到達し、まさに一瞬で自爆する。間違って自爆コマンドを選ぶものならキャンセルもままならず機体を廃棄してしまうことになる。
  • STARTボタンを押すと警告無しにいきなりターンエンドする。しかも不気味な声で。
    • デデレンッ!!フェイズチェンジ!!
  • 新たにNTレベルという概念が入った。これは個々のパイロットのニュータイプ能力を示すのだが、このレベルが低いとサイコミュ兵器が使えない。
    • ストーリーモードの原作ニュータイプキャラクター以外でNTレベルを育てるには、戦闘によってレベルを上げるか、パイロット名変更によるレベルアップの裏技を使うしか無い。つまりニュータイプ用MSにも関わらず、生産時点ではサイコミュ兵器が扱えない。
  • 前作まで存在した戦闘中の変形が廃止。
  • 戦闘前のロード画面にいちいち表示されるパイロットの会話が意味不明。
    • パイロット名を自由に設定出来るものの、パイロット会話を変更することは出来ない。その為、愛着を湧かそうと名付けたキャラクターが「しっ…しっ…死ムゥーーーーーーーーーーー」やら、「どおもーー!!オガタでーす!!」などと発言して一気に萎える。
      • 自軍の司令官パイロットがこいつらになった時は無言でリセットした人も少なくないはず。

評価点

  • シナリオモードは豊富
    • シナリオ開始時に原作ストーリーの解説もあり、シナリオクリア後またはゲームオーバー後の展開の解説もある。ゲームオーバー後のifの世界観を見る楽しみ方もあり。
  • 曲の評価は高い。ただし、SDガンダムには似合わない不気味な曲や陰気な曲が多い。
    • あくまで「SDガンダムには似合わない」であって、コミカル差を抜いたガンダム作品のBGMとして見れば、暗く重々しい世界観に一致しているとも言える。ほぼ全てのBGMがオーケストラ楽団による迫真の演奏であり、一聴の価値有り。
    • PSソフトでは珍しいCD-DA方式の為、CDプレイヤーなどでゲームBGMを直接再生することが出来る。前述の通りBGM自体の評価は高く、ゲーム自体よりもサウンドトラックCD扱いとした、BGM鑑賞目的の評価の方が高い。
      • G-CENTURYの話題が上がった2chスレ、動画サイトなどでは「ゲームはすぐ辞めたけどBGMは好き」と定期的に語られる程。

余談

  • SDガンダムのアクションゲームに終止符を打った戦犯と忌み嫌われている。
    • G-GENERATION Fのおまけディスクに「アクション」と名付けられた、G-CENTURYと比べてスピード面がかなり改善されたSDガンダムが収録されたが、今度はスピードが早すぎてまともに攻撃が当たらない仕様となっている。また、戦闘中に任意で発動出来る精神コマンドらしきもので攻撃力が上がったり、ダメージを回復したり出来るが、その度に数秒間ゲーム進行が止まる為、テンポが良いのか悪いのかはっきりしない。最もおまけ作品らしく、その精神コマンドの効果が強過ぎてゲームバランスが崩壊している。
  • キャッチは「100年遊べるシミュレーション」。
    • 実際は「100秒遊んで売りました」とか言われるような出来なのだが。
    • 100年も遊んだら内6、70年はロードに費やされるだろうとまで言われる始末。
  • アマゾンで中古1円(さすがに送料別だが)で販売している店舗が数十軒も有るくらいに中古市場でダブついている。