「魔法にかけられて」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
魔法にかけられて - (2012/09/03 (月) 21:07:04) の編集履歴(バックアップ)
魔法にかけられて
【まほうにかけられて】
ジャンル
|
ミニゲーム集(自称アクションアドベンチャー)
|
版権の関係上、 画像は表示しません 購入するときはここから
|
対応機種
|
ニンテンドーDS
|
発売元
|
ディズニー・インタラクティブ・スタジオ
|
発売日
|
2008年3月12日
|
定価
|
5040円
|
分類
|
クソゲー判定
|
ポイント
|
ボリュームがない
|
概要
-
かつてゲーム界にはジンクスがあった。
「ディズニーキャラのゲームはクソゲーにはなりえない」
ディズニー社自らが監修を行い、品質を管理するためこのように言われていた。実際、カプコン製のディズニーゲームやキングダムハーツなど良作も多くあった、のだが……。
-
しかもこの作品のもとになった映画は伝統的セルアニメの復権を果たした名作として世界で大ヒットしたのだから、世界のディズニーファンはこの作品を佳作以上の出来だと見積もっていた。
ストーリー
幸福なアニメの世界アンダレーシアに暮らすプリンセス、ジゼルは王子様と結婚式を挙げる日を迎えていました。
しかし、王子の継母である悪の魔女マリッサは自分の権力を守るために、ジゼル姫を「永遠の幸せなど存在しない世界」現代都市のニューヨークに追放してしまいました。
ジゼルを救うため、エドワード王子と親友のシマリスのピップも現代のニューヨークへ旅立っていきました。
一方その頃、ニューヨークのジゼル姫は、仕事帰りの弁護士、ロバートと出会い彼のもとでお世話になる。
そうしているうちに彼女はロバートにも心を奪われていく…
現実の愛を選ぶか、それとも虚構世界で永遠の愛を選ぶかという問題に葛藤する主人公を描いた良質なミュージカル映画を原作としていたが・・・・。
ゲームシステム
-
3人のキャラクターを操作して、適宜入れ替えながら、ストーリーを進めていく。
-
ジゼル
-
主人公で心優しい性格
-
魔法の国のマップでは動物たちの力を借りて謎解きをしていく。
-
その過程で集まったアイテムや調合したアイテムで、魔法の力を持つドレスをつくり、それを装備することで強くなっていく。
-
そのドレスを着ることで、主人公の歌う歌に魔法の力が宿る。歌を歌うときは下画面のアイコンを正確になぞらねばならない。
-
エドワード王子
-
主人公の婚約者。
-
剣術が得意で、戦闘によって困難を切り抜けていく。
-
この戦闘シーンでは、下画面に表示されるマークをリズムよくなぞっていくことが求められる。
-
また、馬に乗って障害物をよけながら逃げるというミニゲームもある。
-
ピップ
-
森にすむシマリスで、主人公の親友。
-
その小さな体を生かして、迷路探検をおこなう。
-
このゲームは現実世界とアンダレーシアを行き来しながら進められていく。
評価点・特徴
-
女の子向けのキャラクターが多くても、家族みんなで楽しめる。
-
特に主人公であるジゼルはディズニープリンセスのそれぞれの長所をとった性格なので好感が持てる。
-
ピップも愛らしく微笑ましい。
-
全体を見るとファミリー向けのゲームにちょうどいい難易度
-
映画のストーリーに比較的忠実に進んでいく。ただし、
-
名匠アラン・メンケン作曲の名曲が雰囲気をダイナミックに盛り上げてくれる。
批判点
-
50分から2時間半程度で1周クリア可能。ボリューム少ない。
-
そのため、映画版で107分かけられた重厚なストーリーがカットされていて深みを失った上に、意味不明なものになってしまった。
-
ニューヨーク探索部分のキャラアイコンが悲惨
-
特に、映画版で主演を演じたエイミー・アダムス氏の顔がつぶれて老化したように見える。
-
笑った時の顔はもはや50代前後のおばさんにしか見えない。(彼女は当時33歳)
-
当時60歳のスーザン・サランドン氏が演じた魔女の方がきれいに見えるといった苦情も上がっている。
-
ピップの現実世界の絵が動物図鑑に載っているようなリスの絵だったため、ショックを受けた女の子もいた。
-
また、アイコンの種類も少なく、初めてニューヨークに来ておろおろしているはずの主人公が、明るい笑顔をしているという奇怪なことになった。
-
ゲーム中で1か所だけ道が分かりにくい部分がある。
-
ただのミニゲーム集。
-
タッチペンでいちいち模様を描くのが面倒になってくる。
-
タッチペンの反応がいまいち良くない
-
ジゼルの走り方はどんなときも常にプリンセス(笑)風のもので、緊迫したシーンを台無しにする。
-
必殺技を出すときにも、タッチで決まるのだがボス戦以外に使う必要は感じられない。
-
ミニゲームの質
-
「黒人の運転手に物を投げるミニゲーム」
-
明らかな人種差別にしか見えない。
-
相手がこちら側のものを投げるのをよける速度が遅いため次々に命中する。
-
「障害物を馬で飛び越える」
-
特にこれを入れる必要性が感じられない。別にディズニーのキャラならではの魅力があるわけでもないし、エドワード王子の見せ場になっているわけでもない。
-
難易度も非常に低い。
総評
-
明らかに名作の改悪となってしまった残念な作品。
-
「アドベンチャー要素がもっと多かったらよかっただろうに」という意見が多く、うまくいけば本当に名作になっていたかもしれない一本である。
余談
「魔法にかけられて」の続編の制作が決定された。続編もゲーム化されるのだろうか?