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イースIII ~ワンダラーズ フロム イース~ (移植版)
【いーすすりー わんだらーず ふろむ いーす】
PC版の移植である『スーパーファミコン版』と『プレイステーション2版』についての紹介。
SFC版は劣化移植判定、PS2版はクソゲー判定となっている。
SFC版
ジャンル
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アクションRPG
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対応機種
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スーパーファミコン
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発売元
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トンキンハウス
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開発元
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アドバンスコミュニケーション
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発売日
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1991年6月21日
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価格
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8800円(税抜)
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分類
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劣化移植判定
(管理人の裁定より)
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ポイント
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邪神アドル(旧称:モッコス) パペパプーBGMのはしり
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イースシリーズリンク
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概要
PC88で発売された『WANDERERS FROM Ys』(以下イースIII)のX68000移植版をベースにしている。
X68kの長所と短所、SFCの長所と短所を合わせ持つっている。
特長
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ユーザー層に合わせたゲームバランスの調整。
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他の移植作と同様にレベルが上がりやすいように最大レベルを含め修正が施された。
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位置の微修正の行いやすさと下突きの攻撃力低下によって、アクション性は向上。
問題点
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X68k版と比べると攻撃パターンが簡易化されている。
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演出も簡易化され、アドルも一回り小ぶりになり一部の背景の書き込みが甘い。
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逆にX68k版はキャラパターンが一部省略され、アドルが逆向きの場合は反転描写。
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攻撃したまま降下すると下突きが使えない。
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全体的に耐久力が上がり敵の攻撃頻度も増えたため、難易度は移植の中でX68kと並びトップクラスとなり、ラスボスの強さはファンの間で語り草となっている。
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スプライトによる動きの軽薄さ。
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家庭用ゲーム機にありがちな体重を感じないチープな動きになった。
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導入されたイベントシーンのクオリティーが低い。
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作画崩壊が激しく、特にアドルの正面顔が非常に不気味だったことからPS2版発売以後は邪神アドルと呼ばれる羽目に。しかも鎧すらまともに描けていない。
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ごく一部でレベルの高いCGがある。本当にごく一部だが。
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PC版と比べると音源は弱い。ただ3~4ラインを使っているので同時期のSFCソフトとしては標準的な範囲。
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BGMの音色やアレンジの方向性が独特。ある曲のイントロが「パペパプー」と聞こえるとされ、その用語の語源となった。発売元の名を取って「トンキンサウンド」とも呼ばれている。
PS2版
ジャンル
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アクションRPG
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対応機種
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プレイステーション2
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発売元
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タイトー
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開発元
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アクセス
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発売日
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2005年3月24日
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価格
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6,090円(税込)
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分類
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劣化移植では済まないクソゲー判定
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ポイント
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邪神アドルの起源 PCエンジン以下の糞長いローディング 操作性低下 せっかくの「下突き」役立たず クインテットが作ったとは思えない糞BGM
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イースシリーズリンク
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概要
2005年にPS2にも移植された。他にもタイトーはIV・Vの移植を発表しており、その第1弾として発売されたが…。
問題点
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恐ろしく改悪されたBGM。どうすればこのような音が出るのかと疑いたくなるようなアレンジ。
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BGMアレンジはクインテットが担当したのだが、そう思えない糞音質。
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クインテットはかつてPC88版のイースシリーズを手がけたスタッフが独立後に設立した会社である。何故オリジナルを最も知るはずの会社がこのようなことをしたのか…。
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重要な場面でカットされてしまったBGMもあればイントロ部分しかないBGMまで。
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フルボイスになったものの、なぜかアドルにまでやたら渋いボイスがついた。これまではアドルが喋る作品はあるにはあったが、ボイスで喋るのは今のところ本作のみ。
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それだけならまだしも、アドルを始め、起用されている声優はほとんど(当時)無名で、全体的に演技が拙い特にエレナの棒読みっぷりは聞くに堪えない。声なしの方がマシである。
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オープニングはキャラと名前が表示されるだけ。動きがあまりにも少ない。
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全体的にモッサリとしたゲームスピードに。
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攻撃モーションが改悪されたため走りながら攻撃ができなくなった。
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最強の攻撃法である下突きはほとんど使い物にならない。
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マップ移動の度にローディング。ロード速度もコンシューマー初移植のCD-ROM搭載機PCE版以下。
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背景が一枚絵で、戦闘フィールドはろくにスクロールしない古典的な画面切り替え式。
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更に街を移動する際もイチイチ移動ポイントを選ばなければならなくなりダッシュも出来なくなった。
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他にもことごとくカットされた部分がある。
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敵のHPグラフが廃止された。
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シナリオも省略された箇所がいくつか見られる。
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高難易度のX68000版がベースなのだが、他機種と比べ恐ろしく低い難易度に。
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キャラデザも違和感を感じる非常に安っぽい物に。
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エレナがメイド服だったり町長が某ベルトアクションの市長みたいだったり悪役の領主が某シールの天使側の神みたいだったりする等、明らかにミスマッチ。
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初期に公開されたデザインの評判が悪く邪神アドルという蔑称が生まれるほどだった。
評価点
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シナリオだけは、一部省かれているもののオリジナルをほぼそのまま使用しているため悪くない。
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グラフィックそのものの出来は悪くはない。背景の書き込みなどもそこそこ頑張っている。
総評
この作品は邪神アドルの起源となったグラフィック、明らかに堕ちたクインテットの改悪BGM、下突きを殺してしまうなどの操作性改悪、糞ロードという最悪の移植。
同年に本家ファルコムが原作の良リメイク『イース -フェルガナの誓い-』を発売したこともあり、満遍なく叩かれてしまうことになった。
初見のプレイヤーはオリジナル版が元々持っていた問題と、PS2版で手が入った要素を混同しがちなので注意。
余談
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またタイトーが
懲りずにそれを携帯に移植した。
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IV・Vの移植も問題点があるがこちらは劣化移植の域を出ないだけマシである。
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初回限定版には一部の曲が収録されたサウンドトラックCD、序盤の攻略、PS2版I~VIを収納出来る箱が収録されている。
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発売の前にキャラデザだけではなく背景のグラフィックも書き直されている。
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ジャンプの表紙裏に書かれた広告ではあきまんを起用した。