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スーパーダライアスII - (2013/03/08 (金) 23:42:32) の編集履歴(バックアップ)
スーパーダライアスII
【すーぱーだらいあすつー】
ジャンル
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横シューティング
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対応機種
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PCエンジン スーパーCD-ROM2
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発売元
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NECアベニュー
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開発元
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A Wave、アプリネット、ソフトマシーン
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発売日
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1993年12月24日
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定価
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7,800円
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分類
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劣化移植判定
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ポイント
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アーケード版のありとあらゆる部分が改悪 見えている地雷 前作は神移植だったのに…
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備考
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バーチャルコンソール:2009年2月17日より配信/800Wiiポイント
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ダライアスシリーズリンク
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概要
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1989年にてアーケードに登場し、ダイナミックなグラフィックと、OGR氏による非常に評価の高いBGMにより好評を得た『ダライアスII』。人気作故に多機種にわたって家庭用に移植されたが、その中でもあまりいい目で見られていないのがこのPCエンジン版である。
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タイトルに「スーパー」とついているだけあって、様々な追加要素や変更が成される事となるのだが、散々な発売延期がされた挙句、それが悪い方向性に向かってしまう事態になろうとは誰が予想したであろうか。
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前作『スーパーダライアス』は原作の魅力をほぼ再現し、加えてアーケード版では没になった一部ボス戦艦も全て登場させる等、良移植との声も多い程の評判作だったが…。
問題点
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ゲームバランスの悪化。
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正直なところ原作自体が褒められたゲームバランスとはいい難い存在だったが、本作はそれをさらに下回るバランスの悪さに仕上がってしまった。
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原作の二画面サイズを、家庭用の一画面モニターに無理やり詰め込んだせいで、各所に無理が生じてしまった。前にリリースされたメガドライブ版『ダライアスII』はキャラを縮小させて迫力の犠牲を伴ってまで、プレイしやすさに重点を置いた作りとなっていたのだが…。
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異様に視野が見え辛くなってしまった。このせいで、先の見えない攻撃や敵体当たりをもらって理不尽なミスに陥る状況が連発しやすくなった。
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自機シルバーホークが妙に大きく、非常に敵弾を避けにくくなってしまった。
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とある巨大ボスでは、ボスが画面に入りきらず頻繁にスクロールするなど、操作面での改悪もある。
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ただでさえ原作でも指摘されていたボス難易度のバランスの悪さが更に悪化している。
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原作の魅力を大幅にオミットしてしまったアレンジBGMの存在。
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例えば、原作のゾーンAや最終ゾーンでは道中からボス戦までBGMによるシンクロ演出がなされ、それがゲームの雰囲気を盛り上げていたが、本作はそんな魅力をガン無視し、平然と曲が途中で途切れる有様となっている。
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PS版Gダライアスですら分岐やボス前に読み込みで音楽が途切れており、音楽のCD-DA再生とPCエンジンのRAM容量制限上、仕方が無いことではあるのだが。
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またBGMそのものも、ギターロックによる原曲の味を完全否定するかのようなアレンジがされ、原作ファンからは「コレジャナイ」扱いをされている。
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あまりにもヘボい効果音
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「ポポポ」や「モモモモ」といったギャグレベルの効果音から、「ざざざ」「ぼふっ」等雑音レベルの物まで、原作を知っている者から聞けば、「ふざけてんのか?」と思える程の脱力音が満載である。
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前作の効果音はちゃんと原作重視であり、こんな脱力音ではなかったのに、何故こんなものになっちまったのか…。一応は内蔵音源だからといういい訳もありそうだが、それは前作にもいえた事なのでは?
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原作の二人同時プレイが削除された。もっとも、これに関しては他の家庭用移植でもいえる事なので、本作だけを責めるわけではないのだが。
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スコア表示が異様にでかく、画面レイアウトを考えずに無理やり表示しているので違和感がある。また、何故か一番の見せ所である最終ステージのラスタースクロールがカットされる始末。
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ゾーンAのラスタースクロールは再現されているのに、こちらは何故か再現放棄である。MD版はおろか、日本未発売のマークIII版ですら再現されていたのに…。
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あまりにも派手にキャラ表示をさせている影響なのか、要所で画面がちらつく現象が多発する。
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ちなみにVC版ではこの不具合は発生しにくくなっている。
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致命的バグとして、ゾーンZのヒラメ型中ボスに対して、ヒラメ横向き状態でショットを撃ち込んで破壊するとフリーズを起こす事がある。バグを回避するには横向きでショットを撃ってはいけない。
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VC版でもこのバグは、原作尊重として意図的に修正されていない。
評価点
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アーケード版同様、ちゃんと7ステージ26ゾーンが完備されている。その辺は原作に忠実である。
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キャラのグラフィック自体は良質でアーケードに近いものとなっている。
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オプションにて三段階の難易度設定が可能。また、自機を赤機か青機に選択可能な他、連射機能のON/OFFやサウンドテストも可能となっている。
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ほとんどのボスがオリジナルキャラに置き換えられているが、なぜかステージ5の「ヤマト」と「リーダイン」だけは原作のまま登場。そこそこの再現度である。全てのボスをこの調子で再現してくれれば良かったのだが。
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道中ステージの見た目は、PCエンジンにしては頑張って再現しているといえる。例えばAゾーンではちゃんと背景がラスタスクロールで揺れている(ただしボス出現時に揺れ幅が大きくなる演出はカットされ、またAゾーン以外のステージでは一切ラスタスクロールしない)。
賛否両論点
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ボスのデザインがほぼ一新されたのだが、はっきりいってセンスが良いとはいえない。悪くいえば中二臭いデザインであり、本作に否定的な原作ファンからは目の仇にされやすい。
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あるボスはあまりに見た目が酷すぎるせいか、動画サイトで「謎の生物」「タコチュウ」「ガスコンロ付き屋形船」等といった呼び名が付けられてしまう事態に。
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ラスボスの内の1体である「メカバイオストロング」はデザインにグロさが増した上、破壊直後に首が落ちる悪趣味演出。
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BGMは原曲を大幅にアレンジしたものを収録。ロックもしくはフュージョン系の曲調であり、やたらとギターソロを挟むのが印象的。プレイヤーの大半を占めていた原作ファンからは総スカンであり、余計なことをせずに原曲をそのまま収録して欲しかったという声がほとんどであった。もっとも、曲単体で評価すれば決して悪くない、むしろ良曲と言ってもいいくらいの出来である。
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演奏は『ウインズオブサンダー』や『バルクスラッシュ』といった良作にも関わったT's Musicが担当しており、実力派のコンポーサーであった。
総評
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改悪移植である事は間違いないが、改変内容についてはゲーム雑誌で事前に告知されており、またアーケードやメガドライブ版から大幅に遅れた移植でもあったため事前回避も容易であり、当時は地雷というよりひっそりと闇に消えた作品という扱いであった(今で言う見えている地雷である)。
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道中ステージや、ヤマトをはじめとする原作ボスの再現度を見ると、本作スタッフは決して技術力が大幅に不足していたわけではないと思える。BGMやボスキャラに余計なアレンジを加えずに、素直に原作通りに再現してくれれば(それとゲームバランスをもうちょっと調整してくれれば)、あるいは好評をもって迎えられたのかも知れない。
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タイトーは2010年3月11日に家庭用ゲーム機向けゲーム事業を、親会社のスクウェア・エニックスに譲渡した為、PCE版以外の家庭用ダライアスII配信は絶望的である(旧スクウェア・旧エニックス共にFC・SFCのみにソフトを出していた為。さらにその2機種にはダライアスIIの移植はされなかった。)。その辺がさらに本作を否定的に見る原因となってしまったかもしれない。
果たして本当に糞移植なのか?
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動画サイトが主流となってからクソゲーとして取り上げられるようになった。
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傑作だった前作と比較してあまりにも酷い出来から批判されるものの、少なくとも(面白くないとはいえ)普通に遊べる内容であり、『ダライアスR』のようにゲーム性そのものが破綻しているわけではない。
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前途の通りグラフィックなどは前作同様頑張っている上、前作ボスの殆どが中ボスとして登場するといったサプライズもあるなど、完全な自己満足作品とは言いがたい。
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ファンから人気の高いグレートシングが原作には登場しなかった事もあり、中ボスとしての登場を喜んだファンもいる。
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補足すると当時小学館から発売された「PCエンジンCD-ROMカプセル」で『ときメモ』等と共に本作の体験版が付属しており、事前に内容を吟味する事が可能であった。
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またソフトに先駆けてサントラが発売されており、製品版の発売を待たず全貌がほぼ明らかなソフトであったため、本作の性質は「穏便に市場から姿を消したソフト」である。
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因みにこのサントラ、出回った数が相当少なかったのかゲーム本体より高い。