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長靴をはいた猫 80日間世界一周 - (2012/09/04 (火) 06:59:02) の編集履歴(バックアップ)


長靴をはいた猫 世界一周80日大冒険

【ながぐつをはいたねこ せかいいっしゅうはちじゅうにちだいぼうけん】

ジャンル アクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売元 東映動画
開発元 ショウエイシステム
発売日 1986年11月21日
分類 クソゲー判定
ポイント とんでもなく低レベルなグラフィック

概要

アニメ映画「長靴をはいた猫 80日間世界一周」を題材にした横スクロールのアクションゲーム。主人公の猫ペロは、80日で世界を一周できるかどうかで金持ちの豚グルーモンと賭けをする。様々な乗り物を操り、グルーモンが差し向けたガリガリ博士やその部下、猫族の殺し屋といった攻撃をかいくぐりながら、80日以内での世界一周を目指す。

十字キー+2ボタン(攻撃、ジャンプ)で操作。全8面。潜水艦、気球に乗っている面ではジャンプボタンで水中のマリオのように浮上できる。ライフ制+残機制を併用しており、敵や敵の弾に当たるとライフが1減少し(初期値5)、ライフが全て無くなるかステージ内の穴に落ちると1ミス。一部を除き、ステージの最初から再スタートとなる。残機が全て無くなるとゲームオーバー。コンティニューは存在しない。

プレイヤーであるペロは徒歩でステージ内を進む面もあれば、蒸気船、クラシックカー、雪上船に乗ったり、潜水艦、気球に乗って進む面もある。最終ステージは上方スクロールで消える床と敵だらけの塔を登っていく。

原作の通り、80日が制限時間となっている。ゲーム中は画面右上に表示されている時間が減少していき、80日経過してしまうと当然ゲームオーバーとなる。

ステージ内の特定の場所には長靴があり、取るとジャンプ力アップ、攻撃がパワーアップ、ライフ回復、一定時間移動速度アップ、残り日数延長、エクステンド、一定時間無敵、画面が灰色になるが一定時間無敵といった効果があるが、パワーダウン、日数が10日短縮されるマイナス効果があるものもある。しかしこの長靴、赤灰二色、点滅、左右反転、上下反転で区別をつけているのでどれがどういう効果なのか非常に覚えづらいし、細かいので見分けづらい。幸い場所と効果は完全に固定されているので、とりあえずマイナス効果のある靴の場所だけ覚えておけばどうにかなる。

問題点

このゲームの何よりの問題点は凄まじいまでの稚拙なグラフィックである。あまりに酷すぎてプレイ意欲が失せてくる。

  • 背景はどのステージもベタ塗り。
  • 「猫族の殺し屋」「猫族の船」「殺し屋バギー」などなど、いろいろな敵が出てくるが、そのどれもが小学校低学年の落書きレベルのグラフィックと言っても過言ではない。そして何より画面の方(つまりプレイヤーの方)を向きながら高速ダッシュしてくる
  • 2面(蒸気船)、7面(気球)では、途中嵐に襲われ、その時雷が落ちてくるのだが、茶色のゾウリムシにしか見えない。「いん石」はヒトデにしか見えないし、「トグロムシ」なる敵はウ○コにしか見えない。
  • 2面の蒸気船では海上を進むという設定なのだが、Aボタンで蒸気船なのに大きくジャンプできたり、海上のはずなのに凹凸がある地形を進む場面がある(荒波を乗り越える、という場面を描写したかったのだろうが)。また、2面及び7面において一定エリアに差しかかると発生する雷雲と稲光の演出が、激しいフラッシュによる点滅表現でかなり目によろしくない。 ‐ペロのやられ方が微妙、敵の動き方もスライド移動である。
  • BGMは単音しかない。数が少なく、1ループも非常に短いので単調。また、複数敵が出るとすぐに処理落ちする。

総評

とにかくスタッフの表現力不足が随所でうかがえる。バグは特に無いが、あまりに単調過ぎてプレイすると眠気を誘われるほどである。クソゲーメーカーとして有名な東映動画の中では比較的マイナーな作品ではある。