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ヨッシーのパネポン (GB) - (2013/01/12 (土) 20:44:51) の編集履歴(バックアップ)
ヨッシーのパネポン (GB)
【よっしーのぱねぽん】
ジャンル
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アクションパズルゲーム
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対応機種
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ゲームボーイ
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メディア
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4MbitROMカートリッジ
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発売元
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任天堂
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開発元
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任天堂開発第一部 インテリジェントシステムズ
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発売日
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1996年10月26日
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定価
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3,000円(税別)
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プレイ人数
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1~2人
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分類
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劣化移植・微妙な出来のリメイク判定
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ポイント
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無理矢理再現移植による操作性の変化 スタッフが移植頓挫と発言 あざやかじゃないカラー
発売8日後にSFCサテラビューにて無料配信
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マリオシリーズ・関連作品リンク
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ヨッシーシリーズリンク
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概要
1995年に発売されたSFC用アクションパズルゲーム『パネルでポン』のGB移植版。厳密には『パネルでポン』の海外版として再制作されたSNES版『ヨッシーのパネポン』(英名:Tetris Attack)の移植である。
キャラクターの総入れ替え及び削減をはじめ、操作性やCOM対戦時のルール変更など各種の差異、演出の劣化が目立つ移植となった。
問題点
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パネルやカーソルの挙動、ゲームフィールドの高さなどゲームの根幹部がSFC版と異なる。そのためSFC版をはじめとした他機種と同じ感覚でプレイした場合多くのテクニックが通用しない。
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オリジナルと比較して滑るカーソルともたつくパネル入れ替え。
SFC版に慣れたプレイヤーはまず操作感に戸惑うこと間違いなし。慣れれば遊べるレベルではあるものの挙動に慣れるまでが大変。
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パネルが実際に動いて入れ替わり・落下するのではなく、動いているよう「見せかけた」アニメーション。
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文章だけでは想像しづらいが、ゲームウォッチの画面がパラパラ切り替わる様子を想像していただけると分かりやすいと思う。
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これにより、SFC版では可能だった「高速でパネルを入れ替えて無理矢理同時消しを連鎖に変える」というテクニックが不可能になった。
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一瞬の入れ替えアニメーションの際に「十字キー操作を受け付けない」ようになっているらしく、これがもたつきの原因になっていると思われる。入れ替えの時だけ、移動を緩める必要性が出てくるという訳だ。もちろんSFCではそんな仕様は無い。
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他機種とゲームオーバーの猶予時間が異なる。
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対戦モードではパネルが天井に付いてもすぐゲームオーバーにはならない。連鎖や同時消しをするとこの時間はさらに延びる。しかし本作ではこの時間がSFC版などと比べ短いようで、パネルせり上げ後に猶予時間を読めず自爆するプレイヤーが続出した。
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なぜか、パネルの柄が動くようになる天井との隙間が1マスしかない状態の時だけ、敵からの攻撃が来ない。パネルを下げると降ってくるようになる。またこのパネルも、一度に降ってくるのではなく1つずつ時間をおいて降ってくるように変更されている。
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容量の都合からか、システムや演出面における要素の削減が目立つ。
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キャラクターが全13人から全12人に削減。
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リストラされたのは氷の世界のターくん(ペンギン)。
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これによりVSコンピュータも各レベル1面ずつ(EASY:全10面→全9面・NORMAL:全11面→全10面・(S-)HARD:全12面→全11面)減った。
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2人対戦では12人全員のキャラクターを選択できるようになるが、1人用ゲームでは6人からしか選択できない。
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SFC版でも同様なのだが、そちらは対戦と1人用で別々の背景画像が用意されており、容量の都合から1人用背景は一部キャラクターのみという明確な理由があった。しかしGB版では1人用・対戦とも同じ背景チップを使いまわしているので、わざわざ選択できないようにした意図が不明。
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ゲームモードや獲得点数ごとに変わるエンディング用のBGMは計5つあったのだが、パズルとその他用の2曲に削減される。
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箱には当時のSGB対応ソフトのお約束として
「スーパーゲームボーイで、あざやかカラー」と書いてあるが、半分嘘。
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SGBに対応しているもののゲーム画面は常に同じ色。しかもデフォルトの配色は非常に地味なセピア色で、とてもあざやかとは言えない。少なくとも判別が重要なパズルゲームで設定するような色ではないだろう。
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このため自分で色を設定したほうが格段に見やすくあざやかにできる。
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さらにGBCやGBAでプレイした場合、パネルは白・赤・黄緑・黒の4色で、カーソルは青色で表示されるのではるかに見やすくなる。
以下は機種の仕様上仕方なさそうな部分。
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解像度の問題からゲームフィールドの高さが従来の12段から9段に縮小される。
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このためパネルをわざと高くせり上げる→連鎖を仕掛ける戦法がやりづらくなった。
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ただしGBの性能を考えると他に選択肢はなかったと言える。12段を実現するならパネルは8ドットになり判別は困難だったと思われる。
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ボタン数の都合から仕方ないのだが、パネルせり上げがL・RボタンからBボタンに変更。
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他機種用経験者がSGBやGBAでプレイすると思わずL・Rボタンを押してしまう罠。
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VSコンピュータ戦がおじゃまパネルを送りあう形式から、ステージクリアモードで見られた「連鎖や同時消しで相手の体力ゲージを削る」形式に変更される。
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自分のフィールドには相手からのおじゃまパネルが降るのだが、相手におじゃまパネルが降る様子を見られないので連鎖を仕掛けても爽快感が薄い。またモタモタ時間をかけていると体力を回復してしまう敵もいるなど、連鎖の物量作戦ではすぐにクリアできないことも。
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解像度の関係上仕方のないことでもあるかもしれないが。事実同じGBの『テトリスフラッシュ』や『スタースイープ』等も敵フィールドがコンピュータ対戦時に見えない仕様になっている。
賛否両論点
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キャラクターの総入れ替え。SFC版のオリジナルキャラである妖精の女の子から『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』のキャラクターに交代。
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いわゆるアニメ絵の妖精では受け入れられないと海外スタッフから指摘を受けたため。
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キャラクター交代を惜しむ意見と、より親しみやすいヨッシーへの変更を受け入れる意見があり賛否両論。
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キャラクターは交代したが、世界観は妖精の世界をほぼそのまま流用。ただし本作では
「ここはヨッシーアイランド」と言い張っている
。
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オプションモードがない。
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パネルでポンにオプションは存在しなかったが、SFC版『ヨッシーのパネポン』には新たにオプションが追加されていた。GBでは設定する項目があまりなさそうとはいえ、サウンドテストができないのはやはり惜しい。
評価点
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SFC版からのアレンジ曲およびクッパのテーマに代表される新曲などBGM全般は良好。
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ヨッシーのテーマは本作でしか聴く事の出来ないフレーズがあるため、一聴の価値はある。
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SFC版からの流用曲も単なるペーストではなく新たなフレーズを加える・曲調を変えるなどしてアレンジしてあるため、ショボく感じない。
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特にエンディングの曲はGBの音源とヨッシーアイランドのフレーズを加えた切なさが醸し出す良アレンジとして評価されており、原曲より好きという人もいるほど。
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ゲーム画面右にはキャラクターが表示されており、SFC版同様連鎖や同時消しでアクションを起こすなどよく動く。
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これはSFC版と比較してショボいと思われないために配慮したと公式攻略本のスタッフインタビューで語られている。
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VSコンピュータ戦にもパスワードコンティニューが導入される。
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これによりハードおよびSPハードのグッドエンディングを見ることが容易になった。
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パズルモードの問題はSFC版とすべて同一ではなく、一部新しい問題に入れ替えられた。
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VSコンピュータのエンディングにおけるセリフが修正された。
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SFC版ではヨッシーっぽくない変な笑い声など、やや不自然な表現があった。
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SGB使用時のピクチャーフレームはSFC版のグラフィックを流用しており見栄えが良い。
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地味なゲーム画面との差が目立つほど。よってパッケージのあざやか表記は半分本当なのだ。最初はSFC版のメニュー画面から流用した壁紙だけだが、ゲーム内で公開されるコマンドを入力するとさらに6数種の背景から選べる。
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そして何よりも、移植に関しては様々な問題を抱えながらもかなり頑張っていると言う事。後の『ポケモンでパネポン』は本作のシステムをベースにカラー化・操作性の改善を施した上で、SFC版や独自の要素を加えたいいとこ取りの作風となっている。
総評
攻略本のスタッフインタビューで「下位機種への移植となり一度は移植を諦めた」との発言から、どことなく無理をして移植・再現した感が漂うが、携帯ゲーム機への初移植作となったこと、その後良移植として支持されたGBC版『ポケモンでパネポン』の土台となった点は十分に評価できる。ハード制約の中で努力の跡が窺える移植作といえよう。
ただし本作の挙動に慣れると他機種版のプレイ時に違和感を持ったり、ひどいと下手になってしまう副作用の可能性には注意しなければならない。そのため後継機種にて操作性に問題のない版が出ている現在においては、移植具合や他機種との差異を確かめる資料的価値を求めるか、どうしてもヨッシーの世界観でパネポンを遊びたいという明確な理由がなければあえて本作を選択する必要はないだろう。
その他
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発売からわずか8日後の11月3日にSFC版がサテラビュー用放送番組として無料で配信された。こちらはオリジナルのキャラクターをヨッシー達に変更しただけでなく、バグの改善やオプションモードの追加などを施したリニューアル版となっている。タイトル画面には
「ゲームボーイのヨッシーのパネポンもよろしくね!」
との宣伝文句があるのだが、システム面では全く不備のないSFC版をタダでプレイできたサテラビューユーザーにとってどれだけの宣伝効果があったのかは疑わしい。
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もっともゲーム自体が無料とはいえ、当時としてはハードルも値段も高いサテラビューの受信環境が必須であり、さらに普及台数からしてGB版を手にしたユーザーの方が多いだろう。
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本作の「せりあげがLRでなくB」の時のユーザーに配慮する為、GCの『パズルコレクション』でGBAに接続する「パネポン」や、GBAソフト『ドクターマリオ&パネルでポン』の「パネポン」は、LRせりあげにするかBせりあげにするかを決められるようになっている。
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ただし残念だが後に発売されたシリーズの据え置き機版ではボタン設定自体がない。
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テレビCMは女子校を舞台に生徒が
パネポ~~~ン!!
と叫んだりする学園青春ミニドラマ?仕立て。SFC版の能楽といい、ゲームのイメージとは全く関係ナシなのはどうにかならなかったのか。