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北斗の拳7 聖拳列伝 伝承者への道 - (2013/01/14 (月) 00:22:11) の編集履歴(バックアップ)
北斗の拳7 聖拳列伝 伝承者への道
【ほくとのけんせぶん せいけんれつでん でんしょうしゃへのみち】
ジャンル
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対戦格闘アクション
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対応機種
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スーパーファミコン
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発売元
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東映動画
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開発元
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ショウエイシステム、オフィス恒環
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発売日
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1993年12月24日
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定価
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9700円
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分類
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クソゲー判定
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ポイント
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北斗クソゲーの頂点 シン戦が無理ゲー 技が出なすぎる
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北斗の拳シリーズリンク
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概要
もはや知らない人の方が少ないであろう人気漫画&アニメ『北斗の拳』を題材にした格闘アクションゲーム。プレイヤーはケンシロウ、シン、レイ、シュウ、サウザー、ジュウザ、ラオウの7人の中から使用キャラクターを選んでプレイする。
十字キー左右で移動及びガード、下でしゃがみ、上でジャンプという操作は一般的な格闘ゲームと共通。Yボタンでパンチ、Bボタンでキック、Xボタンで強パンチ、Aボタンで強キックと、今回はパンチ及びキックに強弱の概念がある。Lボタンで奥義ゲージを消費して、敵の必殺技である奥義をガードする「奥義ガード」が出来、Rボタンで一定値以上奥義ゲージがある場合のみ、奥義を出せる。
制限時間の概念は無く、どちらかが1本取った時点でそのステージは終了となる。
問題点
本作も前作『6』同様、クソゲー排出量が異様に高いと言われるショウエイシステム製作の北斗ゲーであり、内容も前作以上にアタタタタなものとなっている。
東映動画の北斗ゲー全般に言えることだが、原作ありのキャラゲーなのにどこぞの『ゲーメスト』並みに誤字脱字が多い。おまけに捏造奥義も多い。原作に出た技だけでは足りないので追加するのはよくあることだが、代わりに原作で使った技が無くなっているのはいかがなものか。
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例えばケンシロウの技で、どう見ても岩山両斬波なのに「残悔破」と言う東映奥義になっている。他にも飛翔有情脚という東映奥義があり、原作では有情拳ならあるが有情脚などない。さらに何故かシンがレイの技「虎破龍」を使ったりする。
最も酷い仕様は、SFC版『餓狼伝説』すら凌駕する、異常なまでに出にくい必殺技(以後はゲームの説明書に従い「奥義」と記載)。
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格闘ゲーム経験者であっても、「↓→+ボタン」といった簡単なコマンドすら受け付けてもらえず、大抵の場合は通常技が暴発する。
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コツとしてはボタンを一つ押すたびに少し間を置いて入力していくと成功する。タイミングは感覚で覚えるしかないだろう。
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そのくせCPUは異常に奥義を連発してくる。しかもこのゲームの奥義は全部通常ガード不能であり、奥義をガードしようと思うのなら、上述のようにLボタンで奥義ゲージを消費する「奥義ガード」を使うしかない。しかも奥義ガードを使うと一気に奥義ゲージが減ってしまう。
グラフィックは悪くないのだが、とにかく動きがカクカクしておりまるで下手なパラパラ漫画状態で、格闘ゲームとして致命的。
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この点に関しては同じ東映動画の『1』『2』と比較してすらなお劣化している。格ゲーだと言うのに…。
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アニメーションの少なさと繋ぎの大味さ、コマ数の少なさはとてもSFCソフトとは思えない劣悪加減。前作は少なくとも当時の平均点はクリアできていたのにどうしてこうなった。
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当然のように当たり判定もSFC版『餓狼伝説』ばりに劣悪。これも前作より更に劣化してしまっている。
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ジャンプする度に画面が上にスクロールするという無駄に凝った仕様なのだが、いちいちせわしなく画面が上下する為、カクカク具合と合わせてキャラの動きの把握の妨げになっている。相手と交互にジャンプで攻めあおう物なら画面はガクガクカクカクと激しいことに。
1人プレイ用としてストーリーモードがあるが、使用キャラはケンシロウで固定。ストーリーモードと言っても、対戦前と勝利後にセリフが出るだけである。
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原作を再現しようとしたためか、CPU専用キャラとしてハート、牙大王が登場する。
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ステージ2のシンは異常に強く、ここで詰まる人多数。なにせ他キャラ以上に通常ガード不能の奥義をこれでもかと連発してくるのだ。まさにハメ殺しである。しかもプレイヤー側は上記の出にくすぎる必殺技コマンドのせいで奥義が出ない。最早不公平とかそういうレベルではない。
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実はこちらもハメ殺しにできる戦法がある。それは敵の起き上がりに重ねて飛び道具を当てること。もちろん正確にコマンド入力できればの話だが。
本作は前作とは違い、通常技では相手をKO出来ず、奥義でしか相手をKOできない。また本作は時間経過で体力が回復するので、対人戦では互いに奥義が出せなくて、いつまでたっても決着が付かない事さえままある。最早対戦ツールとしても機能していない。
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「無想転生」といった強力な奥義は、奥義ゲージが多く溜まった状態でRボタンを押す事によってしか出ない。また、救済としてか、コマンドを入力する代わりにボタン1つで出せる奥義もあるのだが、肝心の奥義ゲージの溜まる速度が亀より遅い。そしてゲージ消費無しの奥義は上述のように非常に受付が悪いコマンド入力が必要という…。
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本作は前作とは違い、通常技の威力は相手のライフを数ミリ減らす程度の威力しかない。おまけにヒット時もガード時も効果音は同じであり、ガードエフェクトも無いので、当たっているのかガードされているのか当たっていないのか非常に分かりづらい。
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通常技ヒット後にのけぞっている相手に対して奥義を出しても、連続ヒットしない。つまりこのゲームにコンボは存在しない。
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投げは「投げ奥義」という扱いになっているが、持っているのはシュウ、サウザー、ジュウザのみ。そもそも、投げは一般的な格闘ゲームなら全キャラに搭載されている(もっとも前作では投げという概念が無かったのだが)。
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奥義の強さ、バランスもメチャクチャ。特に「無想転生」は発動すると30秒間も無敵になり、その間に出した通常技(当然、通常ガードは不可能)が当たれば発動、体力6割5分を奪う大ダメージとなる。奥義ガードされても途中で絶対にゲージ不足になるため、凌ぎきることはほぼ不可能。いくらなんでも強すぎである。
総じて前作が(見た目だけは)保てていた格闘ゲームとしての体裁すら残していない為、『6』→『7』とプレイしたプレイヤーに前作への相対的な好評価すら引き起こしてしまう程である。
評価点
グラフィックはSFCとしてはまずまず良好。
…なのだが、動きの中間アニメ数が少ない&なめらかでない為格闘ゲーム以前にアクションゲームとしてあり得ない程カクカクしており、結果意味が無くなっている。
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また背景のリンのドット絵は酷い出来で全く似ていない。また、大抵の技のモーションは使いまわしである。
ジュウザが使える。
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後に外伝漫画『彷徨の雲』が描かれるなどかなり人気が高いキャラにも関わらず、ジュウザを使用できる北斗ゲーは長いこと本作とRPGの『5』のみだった。
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ただし19年後に発売された『真・北斗無双』で使用可能となったため、その価値すらもなくなってしまった。またストーリーモードには出てこないため(原作通りだが)、非常に存在感が薄い。
BGMの質は相変わらず良く、特にラオウ戦のBGMは非常に出来が良い。
評
東映動画は出した北斗ゲーを悉くクソゲーにしてきたが、本作はその中でもトップクラスに酷い。ここまで読んでいただければ分かると思うが、「北斗ゲー=クソゲー」の方程式を生み出したのは東映動画とショウエイシステムである。
やはりスーパーファミコンでも東映動画はまともな北斗ゲーを発売することは無かった。
余談
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本作以降、東映動画が北斗ゲーを発売した事はない。ただしバンプレストの北斗ゲーにおいて、開発に協力はしていた模様。こちらも本作と並ぶ北斗ゲー史上最悪のクソゲーである。