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ライオットシティ - (2013/05/23 (木) 21:53:01) の編集履歴(バックアップ)


このページではアーケード作『ライオットシティ』と、その家庭用移植作である『クレスト・オブ・ウルフ』について紹介しています。双方とも不安定ゲー判定です。


ライオットシティ

【らいおっとしてぃ】

ジャンル ベルトスクロールアクション
対応機種 アーケード(システム16B)
発売元 セガ・エンタープライゼス
開発元 ウエストン
稼働開始日 1991年
分類 ゲームバランスが不安定
ポイント 遊べなくはないが…
純粋なるバランス未調整ゲー

概要

麻薬捜査官・ポールとボビーが、麻薬組織「MID」にさらわれた恋人キャサリンを救出すべくRIOT島に乗り込む、という設定のベルトスクロールアクションゲーム。全5面。

8方向レバー+2ボタン(攻撃、ジャンプ)で操作。基本的な操作体系は『ファイナルファイト』に準ずる。1P側がポールで2P側がボビーとなり、メガクラッシュやジャンプ攻撃の仕様が異なる。

本作はストーリーのみならず、ゲーム性も『ファイナルファイト』の完全なる模倣である。とにかくゲーム展開が終始単調で、ステージ内にはこれといった仕掛けは一切無い。攻撃のバリエーションも少なく、武器アイテムも一切存在しない。ザコも色違いなどの使い回しが多い。

ゲームの難易度は異常に高い。ステージをクリアしても体力は一切回復せず(体力回復アイテムはちゃんと存在するが)、プレイヤーの攻撃判定の小ささの割に敵の攻撃判定が妙に大きい。またザコの体力が多いので倒すのにかなり時間がかかる。メガクラッシュはあるが、敵や障害物にヒットした回数に比例して体力を多く消費してしまうので燃費が悪く、気軽に使えるものではない。投げのモーション中にも当たり判定があるのでフルボッコにされる事も。なお、このゲームの1クレジットクリアは発売から10年経ってようやく達成された(当時の『アルカディア』に記述有)。ちなみに1クレジットクリアという前提でなければ難易度はそこまで高い訳ではない。

グラフィックの描き込みは当時からするとやや粗い。基板が当時としては既にロートルハードだったシステム16Bを使用しているという時点では仕方が無いが、背景のグラフィックとスプライトで表示されたキャラの対比が釣り合っておらず、キャラのモーションパターンも少ないので動きがカクカクしているし、地味なBGM、爽快感が全く感じられないような篭った効果音、もっさりとした操作性もあいまって長時間のプレイはかなり辛い。

2P側プレイヤーのボールの歩き方や、垂直ジャンプ攻撃の大股開きのモーションは少し笑えるが、セガ直営店にしか置かれなかったという出回りの悪さもあって、客付きも悪く早々に店頭から消えていった。


クレスト・オブ・ウルフ

【くれすとおぶうるふ】

ジャンル ベルトスクロールアクション
対応機種 PCエンジン スーパーCD-ROM2
発売元 ハドソン
開発元 ウエストン
発売日 1993年2月26日
定価 6,800円
分類 バランス不安定ゲー判定
備考 バーチャルコンソール:2008年4月1日/800Wiiポイント

原作はセガ系列のゲームなのに家庭用移植はセガハードには移植されず、ライバル機であるPCエンジンのみのリリースとなった。なお、原作がマイナーな上にゲームタイトルが変更されているので、本作を移植ものと認識している人は極めて少ないと思われる。

PCEの容量の関係上なのか1Pプレイ専用となった。アイテムが全て敵を倒して手に入れるという方式でアイテムボックスが一切登場しない、ステージ内容やプレイヤーキャラの外見が変更されているという違いはあるが、基本的なゲーム進行は業務用と同一である。ショボい効果音、カクカクした動き、単調なゲーム内容も原作とほぼ同じであり、PCエンジンユーザーからの評価も散々なものであった。

しかし、例によってPCエンジンのお得意技であるアレンジされたBGMは非常に評価が高く、また外見上のグラフィックも上々である。もちろん、ゲーム自体も出来はアレだが、アーケード同様に壊滅的な酷さではないという事も付け加えておく。