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せがれいじり - (2012/07/10 (火) 03:53:53) のソース

*せがれいじり
【せがれいじり】
|ジャンル|''おバカ''|&amazon(B00005OVQM)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売元|エニックス|~|
|開発元|ブレインドック&br()ネメシス|~|
|発売日|1999年6月3日|~|
|価格|5,800円|~|
|分類|''伝説のバカゲー''&br()名作と言うより大怪作|~|
|ポイント|全編にわたって小学生レベルの下ネタまみれ&br()徹頭徹尾くだらない出来(良い意味で)&br()エニックスご乱心&br()狙って出したクソゲー&br()実はおバカではない側面も…?|~|

ジャンル「おバカ」と自ら明言した伝説の「バカゲー」。その圧倒的なタイトルや、サイケデリックな設定・世界観に当時衝撃を受けたキッズは少なくない。~
「あのドラクエの発売元が出す」という意味でも非常に衝撃的であった。~
なお、BGM等音響全般とCGの制作は『ウゴウゴルーガ』で有名な秋元きつね氏である。~
エンディングテーマにも氏の楽曲である『ペンギン』(を小学生に合唱してもらったもの)等が使われている。~

*概要
 - 昔々遠い未来にせがれが住んでいました。せがれはサナギなので矢印です。
 - ある日、超プリティーなむすめさん(彼女も矢印)を見つけ、ママに言いました。
 - 「あのむすめさんとラブラブになりたいなぁ」
 - キリンのママはこう言いました。「大きくなったらね」
 - こうしてせがれは大きくなるためにセケンへと飛び出していくのでした。
-…と、突っ込みどころしかないプロローグからゲームが始まる。が、肝心のゲーム自体突っ込みどころ満載なのでこれはまだ序の口である。
--ついでに言うとせがれを大きくする目的なのに&bold(){大きくなるのはママの首}。

-セケン(フィールド)にあるモノを調べると「作文」が始まる。この「作文」と呼ばれる文章の羅列を組み立て、そこから生まれる「おバカムービー」を鑑賞、組み合わせ次第では新たな「オキモノ」がフィールドに生まれたりする。これらの繰り返しによってゲームを進めていく。
--作文の内容は本当にデタラメそのものであり、どんな文章でも成立しムービーや紙芝居が観賞できる。
---ちなみに作文は1つのモノに付き3回まで可能。回数が減ったら家に帰って回復する事も可能。
--しかもこのムービー、当時からすると''マジで品質が高い''。そんな全力で作ったムービーを使って''マジでしょーもない作文を本気でそっくりそのまま描写してくれる''。最早これだけでツッコミ所である。
---こういう全力で明後日の方向へぶっ飛んでいる努力もバカゲーっぷりに拍車をぶっ掛けている。
---ただそのネタが面白いかと言われると、人には薦め辛い内容ではある。シュールギャグのオンパレードと取るか、寒いネタのオンパレードと取るか、評価は真っ二つに分かれる。

#region(とにかくどういうゲームなのかは実際に見た方が早い。)
&nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm1411876)
#endregion

-独創的すぎるキャラクターたち。
--矢印頭のせがれとむすめさん、ママは元より、人面牛の「件(くだん)」やオッサンにしか見えない外見のキャラ「はなこ」、何故かモヒカン頭で全裸の「ヒト」などほぼ全てのキャラが意味不明な造形をしている。

-タイトル画面のメニューも狂っている。
--オプションはゲーム中での作文と同じ仕様であり、変更するたびにムービーが流れる。一応オプションとしての機能はあるのでご安心を。
--意味不明なモード「&bold(){たらいからはじめる}」。これを選択するとムービーが流れて直後に文章が出る。というだけのもの。
---ちなみに文章の種類は数パターンある。

*総評
-存在自体がもはや伝説とも呼べるほどのバカゲーである。全編にわたって下ネタ・意味不明ネタのオンパレードである。
--&bold(){そもそも『せがれいじり』というタイトル自体下ネタである。}ただ、タイトルの真の意味に気付かなかったキッズは多いと思われる。なお制作者はそういうつもりはなかったと否定している。
--説明書のマップ説明にも「''眺めるだけでは''(役に)''立ちません''」等と書かれている。特に何も思わず読み飛ばした子供も多かっただろう。
//制作者はそう思われるとは思ってたけどそのつもりでは命名してないよhttp://web.mac.com/kudan/kitune/works/1999/segareijiri/SGRijiri.html
--&bold(){びんびん}を調べたあとの反応など、子供には理解できない性的なネタもチラホラ。ある意味ではエンディングへの伏線と言えるかもしれない。
--意外にも、ラストには号泣モノのエンディングが用意されている。

-「コロコロコミック」での熱烈な紹介や「おはスタ」などのタイアップもあり、最終的には17万本以上をセールス。この種類の作品としては空前の大ヒットを記録した。そのためか『[[超兄貴]]』と並び、多作だったPS時代「バカゲー」の代名詞として呼ばれることも多い。
--「おはスタ」では『ハコいりせがれ』という30秒ほどの短編CGアニメが放映されていた。こちらも本編と同じようにシュールでどこかおバカな感じである。
--ちなみに本作のキャッチコピーは「''プレゼントに最悪''」(公式)。

-2002年には続編『続せがれいじり 変珍たませがれ』が発売された。続編でも相変わらずこんな感じである。
--2003年にはスクウェアとの合併記念により『[[半熟英雄 対 3D>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/737.html]]』にせがれとむすめさんがゲスト出演した。

-ちなみにキャラクターの著作権は秋元きつね氏にあるらしく、彼の映像作品にも良くせがれいじりのキャラクターが登場している。
--中には[[こういった>http://www.youtube.com/watch?v=9OdEzu63ooc]]和むものも。

#region(一見すると只のおバカなゲームに見えるが…(閲覧注意))
実は緻密に練り上げたデザインコンセプトの元に製作されたゲームである。~
セケンとオカカワリすることで視野を広げていくせがれ、首を長くして待つママなど、深く考えなくてもその片鱗は感じ取れるだろう。~
しかし、このゲームはあえて明確なテーマを提示せず、その解釈を(あるいは考える事そのものを放棄するのを)プレイヤーに委ねている。~
よって、ここでそのテーマを表記する事、またはテーマがある事自体に触れることは、このゲームの存在意義に関わる危険な行為であると言える。~
詳しくは秋元きつね氏のホームページ内のせがれいじり解説書(大人向け)を参照。~
しかし、秋元きつね氏曰く「あくまで『せがれいじり』の1側面でしかなく、ただバカなゲームとして楽しみたい方は絶対に読まないで下さい」との事。~
#endregion