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SDガンダム スカッドハンマーズ - (2011/12/22 (木) 02:09:01) のソース

*SDガンダム スカッドハンマーズ
【えすでぃーがんだむ すかっどはんまーず】
|ジャンル|アクション|&amazon(B000FNSZ90)|
|対応機種|Wii|~|
|発売元|バンダイナムコゲームス|~|
|開発元|ベック(チームアカネコ)|~|
|発売日|2006年12月2日|~|
|分類|''バカゲー判定''|~|
|ポイント|頭がおかしいテム・レイ&br()でもアムロとの親子仲は良い&br()''武器はハンマーのみ''&br()ゲインは5倍!!&br()「よくもジーンを!」×7&br()ビームなんて幻想&br()理論上良作|~|
|>|>|CENTER:''[[SDガンダムシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/924.html]]''|
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#contents(fromhere)
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//少し文章を整理しました。
**理論上の概要
Wiiロンチタイトルとして作られたゲーム。
「キャラゲー」、「ロンチタイトル」、「武器はハンマーのみ((厳密に言うと他の攻撃方法もあるにはあるが、使い勝手ではハンマーに敵わないため、それらは攻撃の補助に使われる))」と不安要素はいっぱいであった。
…が、いざ発売されれば良作であり、プレイヤーの不安を腕と腹筋と一緒にふっとばす一作となった。

#region(まずはこれを見てほしい。(要・ニコニコ動画アカウント))
&nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm2278637)
#endregion

**理論上のバカなところ
-SDという部分を差し引いてもはっちゃけ過ぎてる部分が多数存在する。「SDだからはっちゃけていい」という部分を最大限に引き出したゲームでもある。最近は原作再現が中心のGジェネが主流のためなおさらそう感じる。
--一応本編に沿って話は展開されるがキャラがほとんど死ななかったり、SDらしくギャグ調である。
---ガンダム初の戦闘→最初のザク撃破→「よくもジーンを!」怒ったデニム機の突撃の有名なくだりはそのまま再現…と思いきや。~
「よくもジーンを!」の大量の吹き出しとともに''デニムが大量発生''するという超展開に発展。
---ガルマは病院送り、マチルダは突き指etc…とても戦争をやっているとは思えない。
--ホワイトベースのクルーがテムとアムロだけ、ビーム兵器がいらなくなったガンダムはクルーもいらなくなった。
---そのホワイトベースも最初はパーツのほとんどを奪われ''箱''としか言いようのない散々な状態。だが特定のステージをクリアするとホワイトベースのパーツを取り戻すことができ、アイテム枠や機能が解放されていく。
--「''本作の主人公はテム・レイ''」と言われるくらい色々な場面で出てくる。
---なにかにつけて親父は「''理論上は~''」と言ってくるが、何の理論上なのかわからない。
---酸素欠乏症にこそならなかったが、初めから頭がおかしかった。だが技術力は本物。原作では投げ捨てられた「親父の回路」は、本作ではガンダムの全能力がアップする効果となっている。
---様々なガンダムゲーがあるが親父が一番活躍し、息子とも仲が良かったのは本作だけではなかろうか。
-''プレイヤーが操作する機体に搭載されている武器がハンマーのみ''。
--本作のテム・レイは「理論上ビーム兵器は無理!」という理由で(?)、ガンダムにハンマー以外の武器を搭載しなかった。その割には味方のジムは普通にビーム兵器を搭載している。
---電撃を放つハンマー、ドリルとなっているハンマー、爆発するハンマーなどなど、実に個性的なハンマーが多い。ってか全部ハンマーかよ! ''しかも全て大河原御大によるデザイン''。本人もさぞ戸惑ったことだろう…と思ったらタイムボカンシリーズに通じるものがあったのか、意外とノリノリでデザインしていた。
---更にビーム兵器より奇天烈なハンマーが登場しており、ビーム兵器は搭載できないのは親父の趣味のせいである可能性が高い。''時代を飛び越してフィンファンネルを開発できる''事もその疑惑を強める一因。
-そんなこんなで問題は山積みなのだが、ガンダムは親父の期待通りに活躍する。

**評価点
-独特な操作性が生む爽快感
--このゲームの「どこが楽しいか?」と聞かれれば真っ先に挙げられるのが爽快感。Wiiリモコンの操作でハンマーを振り回し、ザクを薙ぎ払いザンジバルを叩き潰すのが気持ちいい。かといってただハンマーを振り回していれば勝てるなどというヌルゲーではなく、中盤以降は装備吟味やテクニックも重要となる。
--プレイヤーの操作するガンダム(ジム含む)はハンマーのほかにシールド、強化パーツを装備できる。
---シールドは種類ごとに無効化できる属性が異なるため、ステージに合わせてシールドを選べば攻略が楽になる。
---強化パーツはスピードやジャンプ力を強化したり、敵やアイテムを発見できるレーダーなどがある。
-ガンダムゲーにしては珍しく出来がいい。やりこみ要素もあり、末永く遊ぶことができる。
--使える機体はガンダムのみでなくジムやマグネットコーティング版ガンダム(姿は一切変わらないが)、G-3、アレックス、そして''∀ガンダム''の全六種類が使用できる。仮にも別世界の機体である∀ガンダムが何故使えるのか? というと、おそらくはハンマーを使った数少ないガンダムの一体であるからだろう。
---ボルトガンダム…? どうやら富野作品じゃないからか出られなかったようだ((アレックスも非富野だが世界観は1stガンダムと同じ))。
---ちなみに∀ガンダムが本作に出ることは、''あろうことかCMで思いっきり暴露されている''。
--ステージクリア時のクリアタイムや最大パワーが毎回記録されるため、タイムアタックなどに挑むもよし。
--ステージ中一定時間ガンダムを強化してくれるアイテムがあるのだが、これらを種類ごとに一定数集めるとENと引き換えに集めたアイテムと同じ効果を発動できる強化パーツが手に入る。
--またステージ中手に入るハンマー&シールド(以下装備品)は個体によっては強化補正値や無効化できる属性が追加されていることもある。
---いらなくなった装備はジャンクや解析(後述)に回すことができる。
--通常ステージ攻略中に倒されると一定確率で装備品が壊れて無くなってしまうが、テム・レイに解析してもらい「成功すれば」壊れなくなる。
---「成功すれば」というのは失敗すると同じように壊れて使えなくなってしまうのである。しかも最初は成功率5%。が、成功失敗にかかわらず解析するたびに成功率が種類ごとに1%ずつ増えていく。100%目指して解析していくのもまた一興。
---捨てたり解析に失敗したアイテムはジャンクとしてストックされる。これを「親父の閃き」で消費して何かを作ってもらえることがある。大抵は普通の装備品だが、たまにレアな強化パーツになることも。
--原作シナリオを基としたステージをすべてクリアしても、「気ままにハンマー」というやりこみ用ステージが各地に出現する。簡単に言うと「スカッドハンマーズ版不思議のダンジョン」で、ハンマーやシールドを拾い集めながら奥のフロアへと進んでいく。

**問題点
-BGMがしょぼい。
-腕を痛めやすい。
--「リモコンを振る速度によってハンマーの威力が上昇する」仕様のため、思いっきりリモコンを振り回して腕を痛めるプレイヤーが続出した。ゲームで肉体を物理的に傷つけるという、ある意味最大の問題点。
--勢いを付けるためには別に目一杯振る必要はない((コンパクトに素早く振ればよい。他のWiiソフトでも同様である。))のだが、頭では分かっていてもゲーム中で振る物が物なため思わず力んでしまう。
-気ままにハンマーでの装備品の強化が面倒。
--ステージに入るたびにアタリの装備品が決定され、そのアタリを取得するたびに装備品の強化値が増える仕様となっている。このアタリは大ボスのいるフロアを過ぎるたびに変化する。しかし中にはハズレに設定される装備品もあり、それらを拾うと強化値が下がってしまう。
---しかもアタリは大抵+1ずつ増えるのに対しハズレは一個とるだけで-3だの-5だの下がる大ハズレが平気で現れる。酷い時には''-10も下げられる''。これじゃ俺、アイテムを取りたくなくなっちゃうよ…
---また、この仕様のため強化を優先すると好きなハンマーを持ち帰れないことも。
--フロアの敵を全滅させるたびに全滅ボーナスとして次のフロアへと進む出口の周囲にアイテムが出現するのだが、このアイテムは通常のアイテム同様一定時間で消える。これをきちんと回収するためには、出口のある部屋の敵を最後に全滅させる必要がある。

**総評
全体的に馬鹿らしさの漂う作風だが、Wiiリモコンとガンダムハンマーを組み合わせたゲーム性は好評価で、良作の部類に入る。
ロンチタイトルとしての評価も合格点だろう。
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