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絶対絶命でんじゃらすじーさん痛 ~怒りのおしおきブルース~ - (2012/07/07 (土) 00:53:37) のソース

*絶体絶命でんぢゃらすじーさん痛 ~怒りのおしおきブルース~
【ぜったいぜつめいでんぢゃらすじーさんつう ~いかりのおしおきぶるーす~】
|ジャンル|アクション|&amazon(B00027X6CK)|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|発売元|キッズステーション|~|
|開発元|六面堂|~|
|発売日|2004年7月16日|~|
|価格|5,040円|~|
|分類|''バカゲー判定''|~|
|ポイント|世界観や登場人物がカオス&br()テキストが電波&br()''しかしだいたい原作通り''&br()キャラゲーとしては良作?|~|

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#contents(fromhere)
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**概要
-コロコロコミックで大人気となった漫画『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』(現在はリニューアル)のゲームの第二弾(本作の前にスピンオフ作品が出ているので実際は三作目)。[[前作>絶体絶命でんぢゃらすじーさん ~史上最強の土下座~]]はバカゲーながらも人気となりその続編だが…。

**ストーリー
-でんぢゃらすじーさんの作者の家が竜巻に襲われ原稿を失ってしまう。締め切りまでに集めないとじーさん達の存在そのものが消えてしまうらしい(''ただこの話は作者が海外に旅行して遊ぶための嘘である'')ので取り戻すハメになるが…。

**特徴
-前作はADV+様々なジャンルのミニゲームの詰め合わせといったものだったが、本作では完全なアクションRPGにシフト。フィールドに落ちている「物」を持って投げつけて攻撃するというシンプルなアクションを採用しているのだが…
--なんと''一般市民にまで攻撃判定がある''。攻撃を当てるとけたたましい断末魔と共に画面外に飛んでいくが、''中にはキレて反撃してくるのもいる''。
--ちなみに、一般人もAボタン長押しで持ち上げて''武器として使うことができる''。
-効果音には実際の人のボイスが使われている。「なす~ん」「ぬは~ん」など原作でおなじみの独特な効果音はもちろん、何よりも特徴的なのが叫び声。前作もそうだったが、''子供向けのゲームとは思えない凄まじい叫び声が複数収録されている''。その他にも''「イガイガ~!」「ひどいやぁー!」「デリシャース!」''など他のゲームではなかなか聞かないような奇怪なボイスが存在する。
--ちなみに、エンディングのクレジットによると音声を担当したのは賢プロダクション(有名所ではギャラクシーエンジェルのヴァニラやアンパンマンのメロンパンナを担当したかないみか氏、現在ドラえもんを担当している水田わさび氏を輩出)所属の最上嗣生氏と戸川絵美氏。
-街に出てる住民のテキストが一部カオス。''ホモがいたり、マザコンがいたり、口のかなり臭い女がいたり、オカマがいたり、トイレでウンコになるオッサンはいるわ…''。
-ボスもアホだらけ。何回か倒すとボスをしてる理由がバイトだったり(ちなみにラスボスも)金を主人公に騙し取られたり、来ない様に命乞いしたり…。
--外見もおかしい。特に6番目のボス「ぐるぐる親分」は''背中に「ひどいや」と書かれた旗を差して下半身がコマになっている''という言葉ではとても説明できないような外見をしている。
--ラスボスの名前が''「ラス・ボス」''。この事は後のDSソフト「絶体絶命でんぢゃらすじーさんDS でんぢゃらすセンセーション」でも''「名前がそのまんま」''と言われ、ネタにされている。
--また、5番目のボス「ケツドッグ三兄弟」は北条司の名作「キャッツアイ」のパロディ。''3人ともオカマであり、じーさんの孫にホレてマンガのページと孫を賭けて勝負を仕掛けてくる''という、本家に''大分失礼''な設定のパロディキャラである。ちなみに三男の本名は「アイコ」らしい(本家の三女は「愛」)。

**その他バカゲー要素
-前作にひき続きオープニングのムービーがおかしい。ゲームに出てこない人物が出たり''「このまま電源をお切り下さい」''という表示が出たり…。
--[[参考動画>http://www.youtube.com/watch?v=YEYE7aIRjjI]]
--念のために書いておくが、''そもそも原作漫画自体がこのようなノリ''である。他のバカゲー要素も多くは原作譲りと言ってよい。
-タイトルが2ではなく通でもなく''痛''。ある意味的を得た表現ではあるが。
-人々が住んでいる町の橋を越えた先には、''クマやらライオンやら忍者やら狙撃手やら山賊やら未確認生物やらが平然とうろつく無法地帯が広がっている''。どんな世界だ。
-ワープ手段がウンコじーさんに変身してトイレに流される方法。
--通常のウンコじーさんだと家までの一方通行だが、隠しじーさんの「金のウンコじーさん」に変身すると、''今までに流された便器へ自由に移動できる''
-手に入るアイテムは有用なものは「アイテム」、用途の無いコレクションは「ゴミ」として分類されるが、''前作及びスピンオフ作品はゴミ扱い''。
-アイテムのひとつである「写真」は、3DSの登場に先駆けて3D眼鏡を付けて見ることで飛び出して見える仕掛けが施されている…
--のだが、''肝心の3D眼鏡は付属していない''。したがって3D画像を見るには3D眼鏡を何処かで買うか自作するしかない。これが後の3DSの誕生に繋がった…かどうかは定かではない。
-飛行できる変身状態で海に落ちると溺れて即ゲームオーバー扱い。
-前作の敵キャラである「みょみょみょ星人」が何故か当たり前のように町に住み着いている。おまけに中盤では郵便配達のバイトをしている奴まで出てくる始末。
-相変わらずライバルキャラの校長の扱いがヒドイ。谷底に突き落とされたり、最強さん(原作世界における史上最強の人物)に二度も喰われたり、その最強さんの体内で細菌に吸収されたり…。
-デパートで熊が売っていたりする。
-街や家の周辺に爆弾や100キロの重りがあるのは''当たり前''。
-とあるキャラは金を返すように要求してくる。
-ある条件を満たすとじーさんの家の隣にある建物(?)の「校長王国」に入れるようになる。しかし、そこは「ヒゲの神」が祀られたフロアやう○こだらけのフロアなどロクな場所が無く、おまけにひょっとこのような顔のオヤジが群れを成して襲ってくる。
-エンディングはプレイヤーの努力を全否定。詳しくは後述。
-''発売前に本誌で発売を謝る''。

**笑える鬱要素
-本作はおかしなエンディングがあるのが特徴。しかし人によっては鬱を感じるかも…しれない。それを紹介する。

#region(鬱?エンド一覧)
-原稿を苦労して集めたじーさん達。作者と共に小学館に持っていくが、担当記者の''「つまらない」''の一言で原稿がボツになるエンド。じーさん達は消えなかったがとある主要キャラは消える。そして一枚絵が出るが暗い表情をした主人公達の後ろにいる担当が鼻をほじりながら「バーカ」と言ってる一枚絵が出る。驚くべきは''これがこのゲームの通常エンディング''ということ。4コママンガにおける「起承転結」の「結」と考えれば納得できるが、人によってはムカつくかもしれない。
-じーさんが騙され''小便を一生漏らす呪いにかかる''エンド。一見笑えるが実は一枚絵が小便を漏らしてる部分以外は''地味に鬱だったりする''。
-じーさんが集めたアイテムを''全て燃やすエンド''。
-とあるボスから金を大量に騙し取る悪人エンド。
#endregion

**評価点
-キャラゲーとは思えないほど行動できるエリアが広く、隠し要素や謎解きも多い。
--雑誌や攻略サイトなどの情報なしではなかなか気付かないようなものも多く、そういった意味では意外とやり込める。
-じーさんを強化するシステムも好評。
-BGMは世界観に合っていていい。というか純粋に出来が良い。
-グラフィックもなかなか。平均より少し上。
-ゲーム内のミニゲームは意外な中毒性がある。

**問題点
-基本ゲームは単純でボス戦もマンネリ化しやすい。
--といかボスの行動パターンも使い回し多し。ボスの数が10体なのに対し行動パターンは5パターン。もともと単純な攻撃しかしてこないのにこれでは…。
-ギャグのネタに一部前作の使い回しが存在する。
--原因は前作で原作のネタをほとんど使い切ってしまったことにあるが、もう少し何とかならなかったのだろうか。
-ある条件を満たすと使えるようになる「もろみ酢じーさん」が地味にバランスブレイカー。連続ゲップ攻撃で敵に行動する隙を与えず、そのまま倒すことが出来るため。ボスもこれで一方的にハメ殺すことができる。というかゲップでやられるボスって…。
--さらに条件を満たすと同誌出身の人気漫画およびトレーディングカードゲーム、「デュエルマスターズ」とコラボした「ボルメテウスじーさん」というもろみ酢じーさんのパワーアップ版も使用可能。
---オナラが追加され前後同時に攻撃可能。元になったのはカッコいいドラゴンなのにゲップとオナラって…。
//-文字が小さく少し読みづらい。
-エンディングも苦労したプレイヤーは場合によってはいらつくかもしれない。
--まあそんな暗いノリじゃないからほとんどないだろうが。

**総評
-バカゲー要素や下品さもあるがキャラゲーとしては水準以上。原作のファンは買う価値あり。多少賛否は分かれるがキャラ崩壊はしておらず、原作のノリを大事にしている。

**余談
-この後GBAで一作、そしてDSで一作が発売された。
-こんなゲームだが前作同様攻略本が存在する。その名も「絶体絶命でんぢゃらすじーさん ~怒りのおしおきブルース~ 超なげやり役立たず攻略ガイド」。名前もさながら表紙の下に''「ムダだらけの内容ですので、買うと『痛い目に会う』場合があります。」''などと書かれているなど、良くも悪くも本編に劣らぬふざけた内容となっている。
-同誌の漫画『コロッケ!』の主人公「コロッケ」が本作に友情出演している。また逆に『コロッケ!』のゲームにじーさんが友情出演している。いわば相互友情出演。
-初回版には特典として''「一部に茶色のシミがついた手拭」''と''「扇部の付け替えが可能な団扇」''が付いていた。手拭のシミについてはコロコロ本誌にて''全裸で尻に手拭を打ち付けるじーさんの絵とともに「このような事はしてませんのでご安心ください」などと説明されていた''。団扇はじーさんのものと校長のものの二種類があり、じーさんの方は普通に使えるのだが、校長の方は何故か''薄っぺらい素材''が使われており、団扇として機能しない。それを踏まえてか''「なんでワガハイだけペラペラなんじゃい!!」''と激怒する校長の絵が描かれている。