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グロブダー - (2011/08/01 (月) 11:14:17) のソース

*グロブダー
【ぐろぶだー】
|ジャンル|シューティング|~|
|対応機種|アーケード|~|
|発売・開発元|ナムコ|~|
|稼動開始日|1984年12月|~|
|分類|''バランスに問題のあるゲーム''|~|
|ポイント|瞬殺ゲー|~|

*概要
-ゼビウスの地上物だったグロブダーを操り、ビーム砲で敵機を全滅させるのが目的のトップビュー・固定画面の全方向STG。設定では20XX年の競技「バトリング」((オタク業界でバトリングと言うと『装甲騎兵ボトムズ』の方が有名(ボトムズの方が1年ほど早い)。ただしボトムズではパイロット同士の(死も厭わない)戦いなのに対し、本作品の敵機は自動操縦である(自機は搭乗型なのか遠隔操作なのかは不明)。))である。
--ちなみにゼビウスでは攻撃してこないボーナス敵だった。特に攻撃を感知するとダッシュするグロブダーは高得点((ボスのアンドアジェネシスが4000点+1000点*4なのに対して1万点もした。動かない機体は200点だが。))。
-本作品のグロブダーはエナジー・キャノンとシールド・バリアを備えているが、どちらもエネルギーを消費する。エネルギー0になってもミスにはならないが、行動不能になる。
--シールド・バリアはシールドボタンを押したときのみ発生、残りエネルギーが20%切ると使用できない。もちろんシールドを張らない状態で攻撃を喰らうと1ミス。
--エネルギーは自然回復するが、3秒おきに回復量が減っていく。
---初期状態1秒で回復量+6マスに対して、移動-3、射撃-9(一発ではなく1秒間連射)、シールド-6である。なおエネルギーゲージ1マスは2.5%。
-敵を倒すと爆風が発生し、爆風に他の敵を巻き込むと誘爆する。次々と誘爆させることにより得点に倍率が掛かる((最大29倍。ただし当時の作品なので倍率表示等は無い。))。現代風に言うなら[[連鎖>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/?cmd=word&word=%E3%81%B7%E3%82%88%E3%81%B7%E3%82%88&type=normal&page=%E3%81%B7%E3%82%88%E3%81%B7%E3%82%88]]や[[連爆>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/?cmd=word&word=%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%84&type=normal&page=%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%84]]。
--ただし自機も誘爆に巻き込まれる。残りエネルギーが50%以上あれば、シールドで耐える事もできるが。
---また荒業として、自機の爆発を起点として敵を誘爆する事も出来る。勿論、自機を失う事になるが、最終面の攻略法の一つともされている。
-全99面だが、好きなステージから開始できる。いきなり99面から開始することも可能(クリアするとそのままエンディングになる)。

*問題点
-とにかく敵弾速が異常に速すぎる事((自弾も同じ速度ではある。もっともゼビウスの総ての敵弾が自弾と同じと速さと考えると絶望的だが。))、自機グロブダーの機動力(回避力)が低く敵の攻撃が極めて激しいという「動体視力があったからってどうしようもない」戦略重視な作りに対し防御性能が低すぎることが難度の原因。
--物陰以外でシールドを張らないのは自殺行為。
-「ゼビウスのスピンオフ作品」という極めて大きなネームバリューもあり、そういったプレイヤーに極端に厳しすぎる点を緩和する方向の調整がもう少し丁寧でさえいれば名作たりえた…と惜しむ声が現在でも非常に大きい。
--''1984年稼働開始以来現在もデフォルト設定での1面スタートノーコンティニュークリア達成報告は世界で1件もない''とされる。(エブリエクステンド設定+イージー設定では数件の報告があり、2009年にエブリ+ノーマル設定での初クリア報告がされた)
-また、(当時としては)グラフィックの美しさで話題だったゼビウスのスピンオフ作品ながら非常に地味。

*評価点
-ただし、上記の「問題点」は本作をシューティングゲームとして見た場合の問題点と言える。たしかに開始早々の面は何も考えずにプレイしてもアドリブで対処してクリアできるが、面が進むにつれてだんだん敵の行動パターンを予想して最適の行動通りに行動しないとクリアできないようになる。そのため、当時のゲーマーからはシューティングゲームではなく一種の「パズルゲーム」として受け入れられていた。
-アーケードゲームとしては珍しい面セレクトがあり「前回やられた面から再開」ができるので、特定の面の攻略を研究するのは非常に容易。雑誌「マイコンBASICマガジン」では各面の攻略方法が掲載されている。
-当時は「ドルアーガの塔」のようなプレイヤーに過剰な試行錯誤(とコイン投入)を要求するアーケードゲームが受け入れられていた時代であり、''現在の基準でクソゲーに見えても、当時のプレイヤーはそうは思っていなかったことは理解すべきである''。

*その他、移植等
-FCに移植されなかったこともあり知名度は低めだが、パソコンでは電波新聞社による移植作品が出ている。特にPC-6001mkII版はハードの解像度の粗さからキャラがかなり巨大化しているが、ゲーム性の再現はかなり良好で評価の高いソフトの一つとなっている。