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北斗の拳6 激闘伝承拳 覇王への道 - (2011/10/06 (木) 21:38:08) のソース

*北斗の拳6 激闘伝承拳 覇王への道
【ほくとのけんしっくす げきとうでんしょうけん はおうへのみち】
|ジャンル|格闘アクションゲーム|~|
|対応機種|スーパーファミコン|~|
|発売元|東映動画|~|
|開発元|ショウエイシステム|~|
|発売日|1992年11月20日|~|
|分類|''クソゲー判定''|~|
|ポイント|世紀末クソゲー伝説6作目|~|

**概要
もはや知らない人の方が少ないであろう人気漫画&アニメ「北斗の拳」を題材にした格闘アクションゲーム。プレイヤーはケンシロウ、ハート、レイ、サウザー、ファルコ、黒夜叉、ラオウ、カイオウの8人の中から使用キャラクターを選び、残る7人を順番に撃破してクリアを目指す。同キャラ対戦は無い。 

十字キー左右で移動及びガード、下でしゃがみ、上でジャンプという操作は一般的な格闘ゲームと共通。Yボタンでパンチ、Bボタンでキック、Xボタンで対空攻撃、Rボタン溜め→放しで特殊技、体力ゲージ下の奥義ゲージが溜まるとLボタンで奥義が出る。

制限時間の概念は無く、どちらかが1本取った時点でそのステージは終了となる。

**特徴
当時の格ゲーブームを反映してか、本作は格闘アクションゲームとなっている。原作を反映してか、ケンシロウの奥義「無想転生」がカイオウに通用しなかったり、レイの奥義「朱雀展翔」(本当は「断固相殺拳」)が、ラオウに通用しなかったりする。
-シン、トキといった人気キャラを差し置いて、''何故か黒夜叉がいる。''キャラの選定基準がイマイチ不明である。

また、ラオウは原作通りしゃがめない。説明書にも''「拳王はひざをつかないので、しゃがみはありません」''と注意書きがされているほどである。なお、ハートもしゃがむ事が出来ない。実はこの仕様が後述するとんでも無い問題点につながっている。

**問題点
本作のゲームバランスはとにかく劣悪である。対戦ツールとしても機能していない。
-まず、本作には''しゃがみガードという概念が存在しない。''よって下段技はガード不能である。また、投げ技も無い。
-敵の攻撃をガードしても、''ガード音もガードエフェクトも無いので、ガードしているのか当たっていないのか分からない。''
-ラオウとハートは上述のようにしゃがめない。しゃがめないという事は下段技も無いので、上段技で戦うしかない。つまり''相手に画面端で立ちガードをされると、ガードを崩す手段が無く、一切ダメージを与える事が出来ないので詰む。''

そもそも、本作は左右への移動速度の遅さに比べて、''ジャンプは異様なほど高く、そして速い。''必然的にジャンプ攻撃を主体とした立ちまわりになる。
-また、東映動画のゲーム全般に言える事だが、パンチやキックの当たり判定も曖昧で、どういう間合いで当たるのかよく分からない。対空攻撃は出が遅すぎて全く使い物にならない。
-本作の技及び奥義はボタン1つで出せる仕様である。好意的に解釈すれば、コマンド入力が苦手な格闘アクションゲーム初心者への配慮とも取れるが、実際は東映の技術力不足によるものだと思われる。

**評価点
-グラフィックはSFCとしてはまずまず。各キャラの奥義もそれなりに再現されている。BGMも忙しすぎるゲーム展開のせいでゆっくり聴く暇が無いが悪くは無い。
-対戦前と勝利後に流れる、敵のセリフのバリエーションは非常に多彩。これでゲームの出来が良ければ全キャラ分確認しようとする気にもなれるのだが…。

**評
上述のようなシステム及びゲームバランスにより、対戦ツールとしては勿論、1人プレイの格闘アクションゲームとしても機能していない。やはり東映に格闘アクションゲームを製作するノウハウは無かったようである。そして次回作『7』では、また別の問題点が発生した。