*実況パワフルプロ野球13 【じっきょうぱわふるぷろやきゅうじゅうさん】 |ジャンル|スポーツゲーム(野球)|&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/5183157WAGL.SL160.jpg)| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|コナミデジタルエンタテインメント|~| |開発元|コナミデジタルエンタテインメント&br()(パワプロプロダクション)|~| |発売日|2006年7月13日|~| |定価|7,329円(税込)|~| |分類|''賛否両論判定''|~| |ポイント|ストレート遅すぎ&br()変化球のキレなさすぎ&br()COMの異常な早打ちと選球眼&br()サクセスはひたすらボタン連打|~| |>|>|CENTER:''[[実況パワフルプロ野球シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1461.html]]''| *概要 言わずと知れた人気野球ゲームの13作目。久々のPS2単独販売。前作『12』はサクセスの仕様で不評を買ったが、『決定版』で何とか盛り返した。~ 『12』で失望したファンからの期待は非常に高かったのだが…。 *評価点 -応援曲が大幅に増加。その数なんと240曲。 -これまで10年だったペナントが最長20年になった。 -OPムービーの出来が良くなった。 -OP、EDテーマの評判は良い。 -マイライフモードがさらに強化。 --通常のモードの他、プレイングマネージャー編、優勝請負人編、憧れ現役選手編の3つのモードが追加された。それに伴ってか、セーブデ-タが3つに増加。 *問題点 -COMの打撃がやたら強い。 --特に批判されるのが異常な早打ちと選球眼。ストライクゾーンに投げればほぼ確実に打たれ、際どい球には見向きもしない。 -今作ではシリーズ初心者のために打撃を重視したためか、打撃関連は強化されている。 --パワーの低い選手でも芯で拾えば大体スタンドイン。また、ミートの高さによって強振のカーソルも大きくなるため、ミートが高いほど有利。 --ただ、今作ではミート打ちが弱体化されている。さらにスイングしながらカーソルを動かせなくなっており、本当に初心者向けなのかは疑問が残る。 -一方、打ちやすくするためか、投手の能力が全体的に下方修正されている。が、それがあまりにもやりすぎとしか思えないほどであり、不満が多い。 --ストレートの体感速度が極端に遅くなっている。 ---球速160km/hの投手の速球でも正直スローボールにしか見えないぐらい。そのため速球が自慢の選手がゴミと化した。今作で球速を上げる必要はほとんどない。 --変化球のキレが異常に悪くなった。 ---変化量が小さくなっており、ミートが高い選手にはあっさり打たれる。低レベルの変化球なんて変化してないも同然。 --コントロールが悪くなっており、コントロールが低いとまともに投げることもできない。 --さらにスタミナの減少も早くなっており、スタミナFの投手を登板させたら10球でスタミナ切れということも。 ---これに関しては、リアルでいいという評価意見もある。 --以上の点に加え、異常な早打ちと驚異の選球眼によって三振を取るのがかなり難しくなっている。 -シナリオモードの削除。 --OB選手はホームラン競争でのみ登場するのだが、今作のホームラン競争はすべての球がど真ん中に来るようになっており、ホームラン100本など余裕。((以前の作品ではたまに少しズレた球が来ることがあり、若干修正が必要だった)) -選手の査定はやはり適当。 --今作は読売ジャイアンツの他、阪神タイガースの選手の能力も高い。だが、順位の低いチームは悲惨な有様。 ---特に中日ドラゴンズの能力はかなり低い。 -バグが多い。デバッグを行ったのか怪しくなるレベル。 *賛否両論点 -サクセスの仕様。 -今作は4つのサクセスが用意されており、さらに都道府県を設定することができる。 -大きな変更点として「気合システム」が導入されている。これは、練習時にボタンを連打することで練習効率が上がったりするものなのだが… --基本的にほとんどの場面で連打が求められる。そのためサクセスは連打ゲーと呼ばれることも。そもそも連打はコントローラにも負担をかけるためあまりいいものではない。連射機があれば楽だが…。 --サクセスの一つ、パワフル高校での試合は実際に試合を行わなず、''選択肢のみ''。進め方は作戦を選びボタンを連打。以上。…これは野球ゲームなのか? --聖タチバナ学園でのご要望会議は生徒会のご機嫌取りをしつつ提案をして部員を増やしたりするものなのだが、''結局は連打''。連打さえすれば大体の提案は通る。 --都道府県システムも生かされているとは言い難く、場所によって固有のイベントが発生するぐらいしかない。わざわざ細かく分類するぐらいなら地方ごとに分ければ良かったのでは? --ストーリーも高校野球とは程遠いものばかり。彼女もこれまで以上にオタクを狙ったようなものになり、評価が分かれる。 -キャッチャーウインドウの消滅。 --オプションでありなしの設定もできない。球速が遅くなったのはこれが原因だと思われる。 *総評 初心者に配慮してシステムの大幅変更を行った結果、従来のファンから大きな批判を浴びてしまった。サクセスの評価もあまりよくなく、人によっては「シリーズ最大の駄作」と言われることも。ペナントやマイライフの強化など、改悪点ばかりではないもののやはり野球部分の出来の悪さが大きく響いてしまったようだ。 *余談 -余りの変貌ぶりにパワプロファンとして有名な伊集院光氏にもラジオでボロクソに批判された。 -今作の出来に失望し過去作を買い戻すなどをしたユーザーは多く、前作である『12決定版』の中古が一時期価格高騰を起こすなどという出来事も存在した。 -OPテーマは『ポップンミュージック』でお馴染みの岡めぐみ、EDテーマはKONAMIの歌姫ことSana(新谷さなえ)が歌っている。ちなみに作曲は両方とも広野智章(劇団レコード)。