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ZONE OF THE ENDERS HD EDITION - (2013/02/16 (土) 20:40:27) のソース

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【ぞーん おぶ えんだーず えいちでぃー えでぃしょん】※THEは発音しない
|ジャンル|ハイスピードロボットアクション|&amazon(B00861EQAA)&amazon(B00861EQI2)|&amazon(B00861EQQ4)&amazon(B00861ER0E)|
|対応機種|プレイステーション3&br()Xbox360|~|~|
|発売元|コナミデジタルエンタテインメント|~|~|
|開発元|コナミデジタルエンタテインメント(小島プロダクション)&br()High Voltage Software|~|~|
|発売日|2012年10月25日|~|~|
|定価|・パッケージ版&br()【PS3/360共通】通常版:3,980円、限定版:8,980円、コナミスタイル特別版:9,980円&br()・ダウンロード版&br()【PS3】3,480円、【360】3,600円/2,440マイクロソフトポイント|~|~|
|レーティング|【PS3】CERO:D(17歳以上対象)(後述)&br()【360】CERO:C(15歳以上対象)|~|~|
|分類|''劣化移植判定''|~|~|
|ポイント|ANUBISの処理落ちによるハイスピード感の減退|~|~|
#contents(fromhere)
**概要
-[[メタルギアシリーズ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/543.html]]を手がける「小島プロダクション」スタッフのPS2初進出作『ZONE OF THE ENDERS』と、&br()その続編として隠れながらも名作の評価を得た『[[ANUBIS ZONE OF THE ENDERS>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/628.html]]』のHD移植版。720p・60fps対応を謳っていた、が…。
--『ANUBIS』は増補版「SPECIAL EDITION」の移植。
-PS3版には『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』体験版の先行ダウンロードコードが付属。同年12月13日から一般配信を開始。
--このため、PS3版はレーティングが高く設定されている。『ZOE HD』本編の表現に差異は一切無い。
--「メタルギアシリーズの体験版セット」というのは『ZOE』とも同じである。

**問題点
-『ANUBIS』の処理落ち
--ほぼ常時発生しており、「60fps対応」を謳っているにも関わらず、''実質的にはPS2版と同等以下の20~30fps程度。''
---「PS2以下」というのがネック。ダッシュ、ブレードコンボなどの極基本的な動作でさえ処理落ちしている。
---処理落ちに関してはPS3版が最もひどく、一部戦闘では苦痛になるほどの処理落ちが発生する。
---単なるフレームレート低下というわけではなく、処理落ちのせいで一定していない。オブジェクト数を減らすようにカメラを動かすなどすれば、確かに30fps以上で動く。
--名実共に「ハイスピードロボットアクション」として評価されていたZOEシリーズの移植には、致命的な問題点である。
--『ZOE』でも大型ボス戦などで処理落ちが見られるものの、ANUBISほどではない。

#region(参考動画)
&nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm19223104)
#endregion

-非HD化ムービー
--『ZOE』のムービーはプリレンダリング(収録済み)が多く、人間も含め全編3Dとなっているのだが、このムービーがHD化されていない。
---ZOEにしか使えない人体の3Dを作り直せ、というのも酷な話だが、10年前の3Dを今の目で見るのは厳しすぎる。
---ムービーにはロボットや建物も写っているので、ゲーム本編とムービーとで画質が激変する。''HD化のありがたみを、こんな形で実感させられても困る。''
--『ANUBIS』のムービーは2Dのアニメだが、同じくHD化なし。
---アニメを作り直すのは、ZOEの人体3Dを作り直す以上に無茶な話なので、致し方ないところもあるだろう。
--OPムービーには、ゲーム本編のプレイ映像と、『ANUBIS』本編でリアルタイムレンダリングになるムービーが挟まれているが、そこはきちんとHD EDITIONのものに差し替えてある。
--最もプリレンダムービーに関しては他のHD化されたゲーム同様の問題点でもあり、HD化するには1からの作り直しに等しい作業量が必要なので致し方ない点もある。この問題点は今後HD化されるゲームに常に付き纏う可能性が非常に高い。

**評価点
-グラフィック
--元々がPS2タイトルの中でも高水準であったため、720p(16:9)対応となっても、引き伸ばしは感じさせない。
--ロボットの各所にはコーションマークが施されており、PS2では潰れて模様や落書きのようなものにしか見えなかったが、本作では描き直されている。
--『ANUBIS』のコクピット内通信グラフィックも、HD準拠で表情やコンソールが描き直されている。

**総評
-「再起動(REBOOT)」というキャッチコピーを引っさげてきたものの、その再起動を待っていた旧来のファンには不安を与え、&br()「名作」「ハイスピードロボットアクション」というフレーズに惹かれた新規のファンにも期待外れであった、と言わざるを得ない出来。
-『ZOE』『ANUBIS』共に廉価版が発売されており、中古市場の流通数も少なくは無い。&br()PS2を持っていて、トロフィー/実績目当てでなく、本当の「ハイスピード」を体感したいなら、そちらを薦める。

**余談
-本作の開発を担当したHigh Voltage Softwareは、''[[どうやら本作がPS3の初開発タイトルらしい。>http://www.high-voltage.com/games.htm]]''
--同時期にHD化が発表され、本作に先行して発売された『[[METAL GEAR SOLID HD EDITION>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/1338.html]]』はBluepoint Gamesによる移植が公式サイトで発表され、発売後も好評を博したこととは、ある意味対照的。
-小島プロダクションは『HD EDITION』シリーズの発表と共に、据置機と携帯機とでセーブデータを共有する「トランスファリング」というコンセプトを掲げている。
--本作も、プレイステーション・ヴィータでの発売が[[2012年発売予定(ページ下方参照)>http://www.famitsu.com/news/201205/31015413.html]]とされていたが、''2013年現在、公式サイトには「発売予定」の表記も無い。''