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汽車でGO! - (2013/05/21 (火) 23:50:56) のソース

注意:本稿では、『汽車でGO!』とその関連作品『蒸気機関車運転シミュレーション SLで行こう』の2本を紹介する。共にクソゲー判定。
#contents()
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*汽車でGO! 
【きしゃでごー】
|ジャンル|トレインシミュレーター|&amazon(B000069U5R)|
|対応機種|プレイステーション&br()Windows|~|
|発売元|タイトー|~|
|開発元|アクセス|~|
|発売日|2000年3月16日|~|
|分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|''中途半端に再現されたあまりに複雑な操作方法''&br()収録路線少なすぎ&br()ACで出せばよかったのでは?&br()''発想とやりたかったことは伝わってくる''|~|
|>|>|CENTER:''[[電車でGO!シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1476.html]]''|

**概要
PSで発売された電車でGOシリーズの外伝。~
その名の通り今作では蒸気機関車を運転するのが最大の特徴だったのだが…。

**問題点
-蒸気機関車の運転を再現したため、これまでのシリーズとは操作方法が大幅に異なるのだが、''その操作が極めて複雑''。
--蒸気圧、逆転器、加減弁、自動空気ブレーキ、石炭投入に加え、ドレインや空転による砂まきまで再現。
--特に自動空気ブレーキは操作が難しいうえ、表示も解りにくい。慣れるまでは思い通りの位置に列車を止めることはおろか、思い通りの速度に減速することすら難しい。また、どういうわけかブレーキを強めるボタンと弱めるボタンが従来のシリーズと真逆になっているうえ、''ボタンを少し落ち間違えただけで非常ブレーキが作動してしまい減点になる''など、ますますややこしい。
---しかし実車再現が完璧かといえばそうでもなく、ブレーキ弁を常用位置に置き続けても加圧が3.9で止まってしまったり、単独ブレーキ弁が再現されていなったり、蒸気機関車の運転をしているのに車掌からの発車合図が無かったりと実車再現としてはおかしい点はある。
--運転中においても、空転の音が聞こえた場合砂捲きをして空転を防がなければならないのだが一切ヒントはなく、音がするだけ。 
--どれをとっても最早専門知識が無いと操作が意味不明なレベルに達しているのだが、これ以上に問題なのは、これら一連の操作をPSのコントローラーで操作するということ。そもそも''蒸気機関車の運転操作自体をPSのコントローラーで再現するのは無理があったとしか言いようが無い。''
---前述の自動空気ブレーキについても、現業の新人運転士でも操作に慣れるまでかなりの時間を要するという。そんな厄介なものをPSのコントローラーで再現したらどれほどややこしいかは言うまでもない。
--また、頼みの綱とも言える専用コントローラも今作では発売されなかった。もっとも専用コントローラーを作ること自体が非常に難しいと思われるが…。
---一応従来の専用コントローラーで遊ぶことも可能なのだが、その場合は運転操作は楽になるが、一気に没個性化してしまう。
-いずれにしても従来の電車でGO操作で運転することも可能なのだが、「蒸気機関車の運転」を再現するゲームで「蒸気機関車の運転操作が実車以上にややこしい」のは問題である。

-蒸気機関車が機関士と機関助手の2人1組で運転する事を考慮し、2人プレイモードも導入されているのだが、2Pである機関助手の仕事は、火室の状態を見て延々と石炭を投入するだけの作業ゲー。現実の機関助手もほぼそういう役目なので間違いではないのだが・・・。

-あまりに少なく、一部意味不明な収録路線。
--版権の都合と思われるが選択できる蒸気機関車がD51形498号機、C57形180号機、C58形363号機の3形式のみ。
--路線も複数あるように見えて、実際は一部を除き信越本線と磐越西線を別の機関車で運転するだけ。列車名義も碓氷号とばんえつ物語号、磐梯・会津路号だけ。
---しかも碓氷号と磐梯・会津路号は本来快速列車なのに、何故か鈍行扱いになっており、ばんえつ物語号も快速列車なのに今作では急行列車になっているなど、ダイヤが実車と大幅に異なる。
---初級路線と中級路線に選ばれたのは何と''京浜東北線。当然山手線と並んでSLが走っていく…。''保安装置はどうなっているのだろう。~
また京浜東北線についても高速編やプロフェショナル仕様とは速度制限の位置が意味不明な場所に変更されている。
---快速碓氷号は本来横川行きなのだが、何故か今作では軽井沢行き。どうやって運転するのかと思いきや、''横川駅で最後尾にEF63を連結し、蒸気機関車牽引列車が碓氷峠越えをする。''~
ちなみに理論上蒸気機関車牽引列車で碓氷峠を越えるのは不可能である。
--函館本線SLニセコ、真岡鉄道SLもおか、秩父鉄道パレオエクスプレス、大井川鉄道かわね路、山口線SLやまぐち、北陸本線北びわこ、豊肥本線あそBOYなど、導入できる路線は他にもあるのに。~
また、OPムービーではパレオエクスプレスが映っており、真岡鉄道についてもエンドクレジットに製作協力者として名前が載っているのに、何故か路線が登場しない。

-ナビゲーションシステムが廃止されたため、旧作で抱えていた「いきなり信号や制限速度が表示されて減速が間に合わず減点される」という一度解決したはずの問題点が再浮上してしまった。しかも今作では駅間の中途半端な場所にやたらと速度制限が多い。
--また駅間が長い割に速度があまり出ないため、従来のシリーズに比べ駅間の適正な運転速度が掴みにくいことも手伝って、ますます運転がしにくい。

-実車再現ではあるのだが、運転台の位置の都合上、前方の見通しが悪い。視点切り替えが可能だが、視点を切り替えると圧力計や加減弁の数値が見えなくなってしまう。

-車内放送の声が非常に小さい。最早何を言っているのかわからないレベル。
--ただし、運転台の位置から車内放送が聞こえるのもおかしい気もするが。

-エンディングムービーが従来のシリーズに比べてやたら短い。


**総評
「SLを運転する」という発想自体が悪いわけではなかったはずなのだが、実車以上に難解な操作に加え中途半端な再現度と収録路線が仇となり、残念な1作となってしまった。なんとかして専用コントローラーが出来ていたら、少しは評価が高かったかもしれない。~
若しくは、いっそのことACで出していれば難易度は高いが再現度は高くなっていたと思われる。
//また首都圏在住の方ならば、料金はかなり高いが大宮の鉄道博物館へ行き蒸気機関車シュミレーターで遊んでみるのもいい。蒸気機関車の運転がどれだけ複雑な操作なのか身を持って知れるだろう。

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*蒸気機関車運転シミュレーション SLで行こう
【じょうききかんしゃうんてんしみゅれーしょん えすえるでいこう 】
|ジャンル|トレインシミュレーター|&amazon(B000069S2D)|
|対応機種|プレイステーション&br()Windows|~|
|発売元|タイトー|~|
|発売日||~|
|分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|''更にシビアになった運転''&br()グラフィックの大幅劣化|~|
|>|>|CENTER:''[[電車でGO!シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1476.html]]''|

蒸気機関車運転シミュレーション SLで行こう (トミー) 
-大井川鉄道、JR山口線を走るSLを操作する鉄道運転シミュレーション。同社が発売する鉄道模型のブランドから派生した『TOMIX DIGITAL』ブランドの作品第1弾。 
-上記の『汽車でGO!』と同様、実車の操作系統を忠実に再現しているのだが、PSの純正コントローラで遊ぶにはあまりに無理がある。 
-石炭、水、持ち時間の何れかが0になればゲームオーバーだが、1区間ごとに割り当てられた数量や水量、到着時刻がシビア。複雑な操作方法も相まって、1区間目をクリアするだけでも相当なやりこみを要する。 
-通過駅ではホームに差しかかる度運転評価の画面へと移るため、非常にテンポが悪い。 
-グラフィックが汚く、プレイ中の景色は実際のものより殺風景。効果音も迫力がまるでない。 
-SLの写真を観ることができるモードがあるのだが、小さい上に低画質となっている。 

//こちらは未プレイなので加筆・修正お願いします。