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四八(仮) - (2013/04/29 (月) 22:45:29) のソース

*四八(仮)
【しじゅうはち かっこかり】
//ゲームの最初でオブザーバーが「しじゅうはちかっこかり」とボイス入りで言ってる。
|ジャンル|47都道府県ミステリー|CENTER:#amazon(B000G73FVS)|
|対応機種|プレイステーション2|~|
|発売元|バンプレスト|~|
|開発元|アルカディア・プロジェクト&brシャノン|~|
|発売日|2007年11月22日|~|
|価格|7,140円(税込)|~|
|レーティング|CERO:C(15歳以上対象)|~|
|分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|&color(red){''2007年クソゲーオブザイヤー据置部門大賞''}&br企画者公認(?)のクソ&brとにかくゲームとしての問題点だらけ&br都市伝説っぽい話にミニゲーム要素追加&br手抜きなシナリオ・直らない致命的バグ・無駄なシステム・搭載して当たり前な機能未搭載&br()謝罪なしの開発側の言い訳&br詐欺に近いファミ通レビューでの擁護&brゲストシナリオ''だけ''は好評&brゲハを黙らせたKOTYの革命児    →「''&color(red){四八ショック}''」&br''&color(red){PS2における伝説の神ゲー(クソ的な意味で)}''|&image(48bug.JPG,http://www23.atwiki.jp/ksgmatome?cmd=upload&act=open&pageid=166&file=48bug.JPG,width=160,title=何も見えん…)白枠バグ。''擁護不可能''|
|>|>|CENTER:''[[クソゲーオブザイヤー関連作品一覧>KOTYゲーム一覧]]''|
|>|>|CENTER:&color(black){10年に一度のクソゲー}&br[[たけしの挑戦状]]/[[デスクリムゾン]]/''&color(black){四八(仮)}''|
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#contents(fromhere)
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**概要
「47の都道府県で語られている実際の都市伝説をモチーフにしたノベルゲーム」というのがテーマ。SFC/PS1時代の名作『[[学校であった怖い話>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/44.html]]』の後継企画、という宣伝もされたため、この手の怪談系ゲーム好きからは期待されていた。

ゲームデザイナーは飯島健男((後に「飯島多紀哉」と改名。))氏(以下:飯島)。『[[パンドラMAXシリーズ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/394.html]]』の失敗によってパンドラボックスが消滅し、その後消息不明になっていたが、05年にゲームの専門学校の講師として復活を遂げた。~
続いて翌年1月、都市伝説をテーマとした新作ソフトとして『四八(仮)』の公式サイトが公開され、一般から都市伝説の募集を始めた。しかしなかなか発売に至らず、MAXシリーズの末期を知る者達の中には「本当に出るのだろうか?」と疑念を抱く者も多かった。

公式サイト公開から約2年が経過した07年11月。飯島氏が後にKOTY2007携帯部門で大賞となる[[ハイレベル>アパシー ~鳴神学園都市伝説探偵局~]][[な糞>ONI零 ~戦国乱世百花繚乱~]]を2本排出したことで本作の出来を不安視する声が強まる中、遂に本作は発売された。しかしてその実態は、前2作を超えた核兵器級の糞であった。~
通称は『ヨンパチ』『フォーティーエイト』『スーパー』((「四八」の中国語読み))など。

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**特徴(というか問題点)
-『[[たけしの挑戦状]]』『[[デスクリムゾン]]』に次ぐ''&color(red){十年に一度のクソゲー}''。むしろ、何か神がかっているこの2作と比べることもおこがましい''ゴミゲー''。
--『たけしの挑戦状』のゲームでたくさんのアイデアを実現させようというチャレンジ精神も、『デスクリムゾン』にある製作者の作品愛と責任意識も持ち合わせていない。売れ行きがたいしたものではないため「伝説に残る」とは言いにくいものの、出来だけを見れば決してゲーム史に名を残すクソゲー達に悪い意味で劣っていない。
--物語中でこのゲームソフトのサンプル品が登場するという舞台設定であるために(仮)というタイトルになっているのだが、その出来によって「''(仮)なのはこのゲームの内容そのものだろ''」と揶揄されるに至った。「有償サンプルディスク」と皮肉られることも。
--色々な意味で桁外れにやばい為、本スレでも「''クソゲーというジャンル''」として扱われるほど。

-その出来前で[[2007年度KOTY据置部門大賞をあっさり受賞>http://koty.sakura.ne.jp/index.php?2007%C7%AF%20%C2%E7%BE%DE]]した。翌年の据置KOTYノミネート作7本が『[[ロマンシング サ・ガ2]]』の「七英雄」に例えられた事から、こちらを「サルーイン」(『[[ロマンシング サ・ガ]]』)と呼ぶ者もいる。
-[[Amazonのカスタマレビュー>http://www.amazon.co.jp/review/R23OF941GD7FNG/ref=cm_cr_dp_cmt?ie=UTF8&ASIN=B000G73FVS]]も辛辣なものが多い((5点満点が付いているレビューの中には「体験版にしては凄すぎる内容。だって体験版なのに攻略本まで出てるんだぜ! で、製品版はいつ出るんですか?(要約)」「栄えある○○ゲーオブザイヤーに決定した超名作」、縦読みで「クソゲーすぎて笑える」というネタレビューが3本ほどある。))。

-[[公式ソフトウェアカタログ>http://www.jp.playstation.com/software/title/slps25759.html]]でいかにも本格ホラーゲーであるかのような紹介文、ADVというガチのクソゲーが出にくい(エロゲー除く)ジャンル、ファミ通レビューの「7/6/7/6の26点((『デスクリムゾン』のちょうど2倍。))」というそれなりの点など、前兆はほとんどなかったため被害者は多いと思われる。''並のクソゲーであればこの点数が問題視されることは無かったのだが…''。
--[[ファミ通>週刊ファミ通]]のレビューは点数が極端に高いか極端に低いときは「クソゲーかも」と警戒されるが、その反動なのか、レビュアー平均が6点~7点のゲームは「ジャンルやテーマが好みならまあ楽しめる安定ゲームだろう」と見なされることが多い。そして、「ホラー系のノベルゲーム」には確固としたファン層がついているジャンルである。ADVというジャンルの特性からしてネタバレ防止のためにネットでの情報収集を絶っていた層も多く、クロスレビューで安心買いして地雷を踏む被害が多発した。
--ファミ通スタッフもゲームに出演するなどタイアップ関係を持っていたため、低い点は付けられなかったのだろう。念のために付け加えると、点数を全般的に高くつける傾向が強い近年のファミ通において26点と言う点数は並以下の採点である為、過度に持ち上げているわけでもない。むしろタイアップを考えるとかなり低めと言ってもいい。
--ちなみに、『電撃プレイステーション』では最低ランクの評価を獲得した。

***シナリオ面(都道府県)
本作のキモとなるはずだったのが「都道府県別シナリオ」である。プレイヤーは47の都道府県のいずれかを選ぶことでその都道府県にまつわる都市伝説をテーマにしたシナリオを楽しむことができる。そのシナリオは選択肢などによって変化するだけでなく、他の都道府県のシナリオの展開によっても変化し、場合によっては全く新しいシナリオが発生し、全てのシナリオが複雑にリンクする、という触れ込みだったのだが…。~
発売前にはイベントが行われ、「ネットで何でも調べられる現代だからこそ、地元を徹底取材しての"土着の話"に拘った」と語られた。またパッケージ裏には「四七都道府県の究極の恐怖が集結!」「実際に取材を敢行!」と謳われている。~
しかし実際は、''地元とは無関係の話や、都市伝説ですらない只の観光案内だけで片付けられている県ばかり''であった。
-島根、佐賀、愛知、静岡、岡山は''ただの観光案内''。「『取材を''観光''』の間違いでは」とネタにされた。
--しかも''その施設の公式サイトや観光パンフに載っているレベル''の話。「徹底取材」の意味を疑いたくなる。「ネットで何でも調べられる現代だからこそ」ネットで調べたのか?
--佐賀はとある酒造家にある「カッパのミイラ」に纏わる話なのだが、「拝観料は取らない」「お茶も出してくれる」などと酒造家を持ち上げている。まったく怖い話ではないにも関わらず、なぜかBGMだけはおどろおどろしい。
-秋田、岩手、宮城、茨城、神奈川、兵庫、和歌山、香川、高知、愛媛、徳島、沖縄は''県とは無関係の話''。こういうのが1県でもあったら、そもそも県ごとにシナリオを分けた意味が無いのでは?
--''四国に至っては4県とも県無関係。地方別に直しても分ける意味がない。''特に香川は下劣な下ネタ話であり、更に『[[学校であった怖い話>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/44.html]]』のキャラを起用したためにキャラレイプという二次被害も生じている。他の県(高知、愛媛、徳島)については後述。
--意味不明さでは断トツの宮城県シナリオ「ダンボール」。''分岐が9つ''もあるが''展開も結末もほぼ同じ''。ついでに選択肢なしのランダム分岐で自分でシナリオを探す楽しみすらない。
--秋田のシナリオでは、話の途中で謎の効果音が鳴る。主人公は「ジャンジャンジャンという耳障りな鐘の音」と言うが、実際の効果音は''どう聞いても「カランコロン」である''。
---心霊写真を題材にした話かと思いきや、''写真とその効果音と話の結末が何一つ噛み合っていない''。
--沖縄、高知、愛媛は「家族で○○したら幽霊が出ました、終わり」というだけの話。
---特に沖縄は花見をテーマにした話だが、背景写真の桜は沖縄の咲き方と違う。語り部の女の子は何故か琉球語ではなく、いわゆる「ルー語」を話す((「暇をマッシュ(暇をつぶすと言いたいらしい)」などの無理矢理すぎる表現も。))。ボケているつもりなのかはわからないが、こんなボケ方では''沖縄県民への侮辱と取られても仕方ない''((ただしこれは、戦後以降の沖縄弁(ウチナーヤマトゥグチ)でみられる「ネイティブ英語と日本語と琉球語が入り混じった独特の表現」を誇張したものだとは思われる。とはいえ度が過ぎている感が否めない。))。そもそも前述のように地元を徹底取材したのであれば、きちんとした沖縄弁を研究しなかったのだろうか?
---後に飯島氏が同人誌で語ったところによると、この3県は''ゲームに出演する予定だったジュニアアイドル(小学生)が書いたシナリオをそのまま使ったらしい''。ゲストシナリオ以外は全て自分で書いたと豪語していたはずだが?
--岩手、神奈川、徳島は''県とは無関係のミニゲーム''でお茶を濁しているだけ。
---岩手は「生き埋めになった洞窟から脱出する」というものだが、故にグラフィックが殆ど無く、画面はほぼ真っ黒で『[[リアルサウンド 風のリグレット>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/426.html]]』が引き合いに出された。スタッフロールの取材先には遠野伝承園がクレジットされているが、作中にはまったく出てこない。
---徳島では隣県高知の話(おそらく[[介良事件>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8B%E8%89%AF%E4%BA%8B%E4%BB%B6]]の事)が出ているのに、''肝心の徳島の話が無い''。
-宮崎は殆ど鹿児島の話。福島に至っては名所の営業妨害である。
--しかし悲しいことに、その福島のシナリオはお話としてはまだマシな部類だったりする。逆に質が悪い。
--鹿児島シナリオの主な舞台である、実在する営業中のホテルが同じようなことになっている。シナリオもマシな部類に属する点まで共通している。なお、このホテルには地元でも別に「幽霊が出る」という噂はない。
-山形は人面動物に関する世間話をするだけ。京都は「タクシーの中で消える幽霊」の話をするだけ。''群馬に至ってはブンブク茶釜の昔話''である。わざわざゲーム買ってまで聞く話ではない。
--なお、山形シナリオでは宮崎にある神社の話も聞けるのだが、実はこの神社は''宮崎ではなく福岡にある''。観光案内すらもまともにできていない。
--群馬は2本のシナリオのどちらかがランダムで始まるのだが、なぜか最初に「シナリオ1」「シナリオ2」という1文が表示される。ランダム開始のシナリオは他にもあるが、この現象はこのシナリオのみ。''もしかしてデバッグ用のテキストだろうか''?
-栃木は「九尾の狐が死んで出来た石が那須にあります」という観光案内。これは県民なら誰でも知っている話(栃木県の小学生は遠足でここに行く。つまりはそのレベルの話)。それだけならまだしも、観光名所の説明もそこそこに九尾の狐が中国にいたころや陰陽師との戦いに話がジャンプする。やはり県自体はほぼ無関係。
--その中国の話も、殷周期の話をしているのに「皇帝」「戦国乱世」などという言葉が出てくる。中国史の基礎中の基礎的な素養すら作り手にないことが分かる。
-山口は平家蟹の紹介で終わる。わざわざゲーム買って(ry
-鳥取シナリオでは、「妖怪の餌」なる商品を売るサラリーマンが出てくるが、妖怪が食べるような展開は全くない。逆に苦手とする妖怪が一匹出てくるだけという意味不明ぶり。
-山梨シナリオでのとある台詞「''私も従業員もご覧になっていないのです''」。テキストメインのゲームとしてこの文法間違いはいかがなものか((一応、補足。「ご覧になる」は尊敬語なので一人称では使わない。場面からして謙譲語「拝見する」も変なので「見ていない」でよかった。))。
--そもそも「ゲストの筒井康隆の所に原稿を貰いに行く話」がなぜ山梨なのか? 実際には筒井氏は兵庫在住である。
-長崎シナリオの「真愛」はそこそこ評価が高いのだが、そういうシナリオに限って''盗作疑惑がある始末''。
--パクり元と思われるのは[[楳図かずお氏の「楳図かずおこわい本 怨念」>http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4257720093/ksgmatome-22/ref=nosim]]に収録されている「谷間のユリ」。因みに結末の1つで地元のデートスポットが出てくる以外は、この県である必然性の無い話でもある。
-手抜き・意味不明の極致が広島シナリオ「ヒバゴン」。いきなり写真から猿が出てあっけなく終わる''だけ''の話であり、もはや広島県民に訴えられてもおかしくないレベル。
--ヒバゴンというUMAの写真の話なのだが、この写真に浮かび上がる像はランダムで決まる。場合によってはヒバゴンとまったく関係のない写真だったりするというこの程度のEPですらコンセプト崩壊する有様。
--ボタンを連打していると写真に何も写らないという、真面目に見ろと言わんばかりの仕様がある。こんなところ以外にも力を入れるべき所はたくさんあるのに、力の入れ方を完全に間違えている。
--このシナリオ唯一の登場人物である少女はこの写真を「心霊写真」と呼ぶが、ヒバゴンはUMAではあっても心霊ではない。
--それどころか場合によってはその少女の知人が映るにもかかわらず、話には何の変化もない(知人であることは他のシナリオで解る)。
-あるシナリオでは平凡な霊体験を怖がる少女キャラクターが、別のシナリオでは「齢千年を超える本物の魔女」であったりする。魔女が記憶を失っていたとか少女が後に魔女になった等の説明は一切ない。
-ファミ通編集部が出演するシナリオ「犯人は誰だ!」は、推理ものかと思わせつつ、実際は推理要素皆無。オチも馬鹿馬鹿しい上に単なる内輪ネタで、そもそも怪談でも都市伝説でもない。そのくせ、全シナリオの中でも1番複雑に作られている。
--それにしても、攻略本が件のファミ通ではなくゲーマガから出ているのはなぜだろう? ちなみにこの攻略本には「蕎麦屋の怪」というゲーム未収録シナリオが載っているが、これは本来没になった高知のシナリオへのブリッジ的存在なので、このシナリオだけ載っていても全くの無意味であった。
-全般に話の頭のフリの部分で終わるようなものが多く、何も味わえずじまいとなる。''たまに''オチがつかずに消化不良となるまで進むものもある。オチがついても意味不明、唐突なオチが多い。
--「暗転して舞台が変わるのかと思ったらそこで終わりだった」というような話が多発するせいで、暗転する度に「完」の文字が出ないか怯えなければならない。
-幽霊などが現れるシーンでも、文章での説明は無く、ただ映像でワッと驚かせるものばかり。「自分の名前で食える」ライターなら表現の1つも入れたらどうだろうか?
-話の数は多く、ついでにゲストシナリオは面白いものが多い。そしてゲーム自体の難易度は高くない。''それ故に''クソシナリオだらけでも何かおもしろいシナリオがあるのでは? たくさん見たら隠しの1つや2つぐらいあるだろうと、ついつい進めてしまう謎の中毒性がある。''そして結局何もなく絶望する''のだが。

***シナリオ面(あなたシナリオ)
これら都道府県シナリオの他に、プレイヤー自身を主人公とした、全12話からなる「あなたシナリオ」がある。
-選択肢はあるものの、基本的に1本道。ある話では「ゲームをやめるか?」という選択肢が出るが、それを選ぶと''セーブもできずにゲームオーバーとなる''。
-肝心の中身の方も、夢オチに始まり精神病オチに終わる。このオチもあまり独創的とはいえず、某ギャグマンガのオチにそっくり。
-12話全てを読み終えるとエンディングとなる。「あなたシナリオ」は都道府県シナリオで一定回数の結末を見るごとに自動的に発生するのだが、既に見た結末にまた辿り着いても1回とカウントされる。つまり前述の観光案内シナリオであっても、何回も見ていればエンディングには辿り着ける。
--大抵の場合、都道府県シナリオを大して見ない段階でエンディングを迎える。そのまま各都道府県シナリオを続けられるのだが、その所々に「あなたシナリオのオチを予言」するネタが挟まっており、つまり既に見たものを「予言」されることになる。
-エンディングBGMは「オンラインゲームの悪夢」というシナリオのBGMをジャズ調にアレンジしたものだが、「ぷぁ~」という脱力物の音が鳴り続ける。「''飯島の屁を録音しているのではないか''」とネタにされた。
--仮にもホラーゲームのエンディングとしては全く相応しくない曲である。曲全体としてマヌケな雰囲気が漂う。
-シナリオ内ではやたら『四八』が持ち上げられる。(ゲーム中の)プレイヤーが絶賛するのは序の口で発売直後に続編の製作が決定、さらに映画化のオファーが複数寄せられるなど失笑ものの展開も。なんと発売元のバンプレストまで持ち上げられている。
--主人公もどんどんハマっていくのだが''勿論実際プレイしているプレイヤーは全然そうではない''。プレイしている主人公と現実にプレイしているプレイヤーとを被らせ一体感を出す目的があるのだろうが、目的を達成できていないのは言うまでもない。
--飯島氏がゲーム中に実写で登場するのだが、そのなかで「自作自演しかない」「ぼくも根も葉もない誹謗中傷を受けている」などと、どうもネットコミュニティに対してのバッシングと思われるような発言をしている。もちろん批判自体は個人の自由なのだが、かつての自身の作品を批判された腹いせであろう。
--主人公が『四八』に付いて制作者に直接尋ねに行くシーンがあるが、なぜかソフトの現物を持って行かない(''しかも2回続けて'')。手ぶらで「うちにそのソフトがあるんです、パッケージまであるんです、なぜ信じてくれないんですか」と主張する。「なら見せてみろ」と言われてようやく持っていく有様。
-文章にしても「''○○ちゃんが話していた話''」「''自分で自画自賛''」と重複表現連発。前述の文法間違いといい、やる気の無さがありありと伝わってくる。

-エンディングのあと、このままプレイを続けるか、2周目に挑むか選択できるのだが…。
--前者を選ぶと、再び好きな都道府県シナリオをプレイできるようになるが、全シナリオの結末をコンプしても何も起こらない。後者を選ぶと、契力((シナリオを読む際消費される「持ち点」。))のみを引き継いだ上で読んだシナリオや主人公の設定が初期化される。
---追加要素などは全く無く、再びあなたシナリオも発生する。これを12話まで読み終えると再びエンディングとなり「2周目を遊びますか?」と聞かれる(3周目は存在しない)。ここで「このままプレイを続ける」を選ぶと、セーブデータの「2周目」という表示が消える。つまり''2周目を選んでも何の意味も無い''。

***システム面
-今時のAVGならば標準搭載と言っても過言ではないオートモード・バックログ閲覧・ムービースキップなどの機能は当然の如く未搭載。更にメーカーロゴも飛ばせない。文章スキップは一応あるが遅く、既読・未読の判定もできない。そのくせランダム分岐というふざけたシステムのせいで、シナリオを読むのに非常に手間が掛かる。
--一応ランダム分岐は一度見たものが出にくくなり、そのシナリオのランダム分岐を全部見た場合はそれ以降自分でどの分岐を見るか選ぶことができる。とはいえ''ランダム分岐のあるシナリオ自体が大抵ろくでもない話ばかり''なので、2度もプレイしようとする人がいるかどうか…。
--飯島氏によると「バックログが見られないのはミニゲームにおいてカンニングされるのを防ぐ為、あえてそうした」との事だが、そのシナリオでだけ使えないようにすれば済む事。SFCの『[[かまいたちの夜>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/41.html]]』でさえ可能だったぞ。
//--プレイ開始時、主人公の性別と家族構成を入力させられる。人数に関しては親や配偶者は1人ずつまで、祖父母は2人ずつまで等常識的にしか入力できないが、実は''自分の性別に関係なく妻や夫がいる事にできてしまう''((自分が男でも夫がいる事にできたり、妻と夫の両方がいる事にできたり。))。
//(異常ではあるがプレイヤー側が正しく入力すれば問題はない。)
---プレイ開始時、主人公の性別と家族構成を入力させられる。しかし、後述のオブザーバーのセリフと「あなたシナリオ」の登場人物がちょっと変わるだけで、ゲーム内容に変化は無い。
--解説役となる「オブザーバー」を5人(執事風の老人・スキンヘッドの軍曹・ホスト風の男・メイド・トナカイの着ぐるみを着た女)の中から選択する。選んだキャラは操作方法の説明((キャラ別に説明文章を用意している。その労力を他の箇所にも使っていただきたい。))と、「あなたシナリオ」の後半に登場するだけ。台詞回しが違うだけで実質展開は同じ。
---着ぐるみの女はアニメ声のはしゃいだボイスで喋るのだが、肝心の役者が不景気な表情をしているので台詞が合っていない。メイドも化粧が悪いのか役者が悪いのかむくんだ顔に映っており、メイド好きな人からもそっぽを向かれた。軍曹はミリオタにもなりきれていないただの痛いオッサン。
--サウンドテストはBGMが70曲以上あるかの様に見せかけておきながら、実際は20曲程度しかなく、あとは全て笑い声や風の音のバリエーション。
---因みに新潟のシナリオは「女子高」が舞台なのだが、''男女''の声が混ざったガヤ声が使われている。
--「ヒント館」というコマンドもあるが、''説明書に載っている文章をそのまま収録しただけ''。シナリオよりこちらを削るという発想は無かったらしい。

-このゲームの特徴として「住民移動システム」というものがある。これは話を見ることで増える住民情報にいる住民を移動させることによって、移動先の話の展開が変わるというものなのだが…。
--あまり活かされておらず、これを必要とする場合は大抵ストーリーの開始条件となっているときだけである。それ故、非常に面白みのなくめんどくさいだけのストレスの溜まるシステムとなってしまっている。
---例えば各地の心霊スポットを巡っている記者がいるのだが、青森でこの記者の情報を登録した場合は福島の話を見るためにはこの住民を福島へ移動させなければならず、更に青森の話を再び見たい場合は青森に戻さなければならない。
--このシステムが活かされている話は長崎ぐらいであり、特定の人物が存在しない場合にその話の裏側を見ることができる。ちゃんと作っていれば良いシステムになっただろうに…。
-前述の住民情報には住民の状態があり「生存」「死亡」「錯乱」「行方不明」のいずれかになっていて、「生存」以外の場合は契力を使うことによって元に戻すことができる。
//--だがこのシステムもあまり活かされておらず、死んだら復活させないと話が読めなくなる場合が多くめんどくさいだけのシステムとなっている。このシステムが生かされているのは長崎と新潟であり、特定の人物を死亡させた状態にしているとシナリオが出現する。その人物を死なせていること自体に意味があるため有効な使い方である。
//人物が死亡したにもかかわらず、再び死亡する話が見れるといった矛盾が解消される。かつホラーであるが故に、実際に人が死ぬという結果が現れることから、決して無為なシステムではないと思うのだが?欠点として指摘するほどではない。
//---宮城シナリオでは人物を死なせたままにしておくとランダム分岐が減るので、宮城のエンディング埋めには使えなくはないのだが。
//--余談だが住民情報画面において、L2R2で「状態」にカーソルを合わせて方向キーを上下させると「呪い」「憑依」というゲーム内では発生しないステータスを確認することができる。
--シナリオ選択画面ではその県にいる住民の人数が表示されているように見えるが、実際は初期状態での人数に過ぎず、住民移動を行っても人数表示は変化しない。

-契力はシナリオを読んだり、ミニゲームをすることで増やすことができる。これはシナリオの開放や住民状態の回復など何かと使い、序盤では契力のやりくりに苦労する。しかし、とある県のミニゲームをクリアすると膨大な契力を入手でき、契力の存在が空気化する。
--契力はこのゲームの重要な要素の1つと説明書にあるが、ハッキリいって邪魔な存在。稼げるミニゲームのことを知らないと、契力のせいで自分の思うようにシナリオを開放したり、住民の状態を回復したりできない。さらに上記のミニゲームのせいで、存在そのものに疑問を抱かざるを得ない。
---因みにこの契力、ゲーム中で「このゲームにおける最重要事項に匹敵する」と言われる。「匹敵する」という事は最重要事項が他にもあるという意味になるが、それは何だろう?
--上記のミニゲームをプレイしない限り、エンディングに到達した時点での契力はゲームスタート時より減っているはずなので、「契力だけを引き継いでプレイし直す2周目」は実質''弱くてニューゲーム''である。

-公式サイトのムービーの映像は、''実際はゲームにはまったく出てこない''。
--同サイトには「登場人物を150人集めると隠しシナリオ出現」とあったが、''嘘''。キャラは150人もいないし、揃えても隠しシナリオなど無い((後に人数の所を密かに修正していたが、隠しシナリオ自体が無いからどの道嘘。))。

-本作では、あえてグラフィックの画質が粗めにされている。これはかつて『学校であった怖い話S』に対して、「グラフィックが綺麗であるため怖さが削がれる」という指摘があったためである。
--だが、おかげでせっかく萌えを狙ったツインテールや眼鏡の女性キャラもブサイクに写ってしまう事に…。
//--実写ではなくアニメ絵(画像はクリア)を使った「オンラインゲームの悪夢」は、一応グラフィックだけは評価されたため、粗めにした他のシナリオは失敗だったという証左だろう。(証左になっていない)
--『学怖』で人気の高かった「逆さ女」を下敷きにしたシナリオがあるが、本作の逆さ女は''目が異様な寄り目で、ギャグにしか見えない顔になっている''。

-登場人物はバストアップのグラフィックで表示されるのだが、1度に1人ずつしか表示できない。そのため複数の人物が会話しているシーンではキャラが互い違いに表示されたり消えたりするため、妙に時間がかかる。MAXシリーズでさえ3人まで表示できたのに。

-大半の出演者は驚き顔が下手糞。下手糞過ぎてもはや顔芸にしか見えない。ここまで皆ヘタだと、そういう演技指導が入っているとしか思えない。指導担当者は怖がらせる気すら無いようだ。

***不具合
バグが多数存在する。
-ロード後に画面中央に謎の真っ白な長方形(白枠)が現れ、画面の一部を覆ってしまうことがある((セーブ・ロード画面とシナリオ中は常に表示される。))。出現したが最後、県選択画面では常に一部分を隠し続けるのもそうだが、何より怖いのは''ロードし直しても2度と消えることはない''こと。ロード後に突然出現する為、回避方法は不明((メーカーのサイトに載っている発生理由はウソ。))。ちなみに、問題の白枠は本ページの上に掲載されている。
--白枠の位置・大きさは毎回ランダムである。''画面が全て埋まることも''。
---一応隠しているだけなので運が良ければ隠してる範囲次第では問題なく進行できる。画面全体を覆ってもゲーム自体は動いているのでカーソルの位置さえ把握出来れば進行できなくもない。文章を読めない状態でゲームを進める事自体がネタプレイなのでだからどうしたという話だが。

-セーブ後、「セーブを終了しますか?」という問いに対し×ボタンを押すと高確率でフリーズする。
--これに対するメーカーサポートの返答は、「''メモリーカードを抜き差しすれば直る''」というもの。仮にもセーブが完全に終了する前に、メモリーカードを抜き差しすることを推奨するとは余りにひどい。
--ムービーやエンディングでもフリーズする事がある。原因は不明。よって回避も不可能。

-山梨のシナリオで、筒井康隆氏と旅館の女将の会話中に''突然画面がブラックアウトし、10秒ほどそのままの状態が続いた後唐突に筒井氏原作のシナリオに移行する''。終了後の2人の会話はブラックアウト前の会話と繋がっておらず、''テキストをいくつかすっ飛ばしたかの様な印象を受ける''。

-シナリオの全ての結末を見るとその県が緑色で表示されるが、東京だけは緑にならない。攻略本によると『アルバイト男の事情』というシナリオのみ結末が存在しないための仕様との事だが、あえてそのような仕様にする意図が見出せず、只の不具合であると思われる。しかも、その不具合を公式にはアナウンスしないと宣言。
--不具合を知って苦情をこちらから入れれば修正版が貰える。「すみませんでした」の手紙と共にハンカチが届いたのはもはや伝説である。涙でも拭けと言うのか((バンダイナムコグループはお詫びの品として決まってハンカチをよこすのだが。))。

***ゲスト関係
-多彩なゲストが参加しており、こちらは概ね評価は高いが、やはり問題もある。
--稲川淳二氏の怪談ムービーが収録されているが、ムービースキップが無い事とランダム分岐、更にはフリーズバグのせいで非常に読み辛い。グラフィックも稲川氏が喋っているのをただ写しているだけ。
--水木しげる氏の「ノツゴ」と筒井康隆氏の「本陣の怪異」のグラフィックは、ただ原稿用紙が表示されているだけ。いずれも本人登場話なのだが、筒井氏はともかく漫画家である水木氏のシナリオで普通の原稿用紙を表示する意味が分からない。
--つのだじろう氏の東京シナリオも冒頭で無意味なランダム分岐が立ちはだかる。他のランダム分岐シナリオでは、未読のルートに分岐しやすくなる仕様なのだが、''なぜかこのシナリオだけはそうではない''。

***製作者の言い分
-後に飯島氏は、同人誌で「非常に不本意な出来だった」「プレイヤーはどう思っただろうか」と、本作の出来の悪さを認めている((但し、全てバンプレストに弄られたせいだとも言っているが。))。
--氏曰く、バグについて「僕は、開発作業はおろか、デバッグにも参加していない」「頑張ってくれた開発会社さんに迷惑をかけるわけにもいかないので、(自分への批判の声に)あえて何も言わないように努めました」らしい。
-レビューで出来に見合わない点数を付けたファミ通編集部以外のゲストについては、「飯島の罠にかかった被害者」とも言われる。
-このように多くの問題点のあるゲームだが、一番の問題点はかつて評判の良いゲームに深く携わったクリエイターであったことから期待していた人が多くいた点だろう。そのため、ガッカリゲーとしての要素も高い。

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**評価点
-前述の通り、ゲストシナリオ''だけ''は割と好評。だが、あくまでも''ゲストが「書いた」シナリオ''に限られ、イラストしか提供していない話やゲストが登場人物となっているだけの話は残念な出来である。
-数が多いので、人によっては読めるシナリオはいくつかある。本当に数が多いから、読めるシナリオに辿り着く前に辞める可能性はあるが。
-「オンラインゲームの悪夢」に登場する、アニメ絵の女の子がとても可愛い。だがこの話には、''『四八』の現物が送られてくる''というある意味1番恐ろしい分岐がある。
-各都道府県の怖い話や都市伝説を扱う、住民の状態や場所によってシナリオが変わる住民移動システムなど部分的に発想自体は評価されているものもある。
--ただ製作者に完璧に実現するほどの力が無かったのか、中途半端な形になり前者は「別にこの県の話じゃないじゃん!」などと言われ、後者は前述の通りプレイヤーの足を引っ張るだけの面倒なシステムと成り果ててしまっている。
-衝撃的なクソさで''KOTYの評価基準を一新させ''、スレに蔓延っていたゲハ民の駆逐に成功した「''&color(red){四八ショック}''」を引き起こした事。
--2007年以前のKOTYスレは「そのハードで注目されている期待の大作」へのネガティブキャンペーンに利用されていた経緯がある。いわゆる「ガッカリゲー」程度のクソさでも大作扱いならばKOTY候補として騒ぎ立てられることが日常茶飯事だったが、その程度の選評は弾かれるようになった。
-パッケージ裏のデザインは怖い。よって、ホラーものが苦手な人は''絶対に手に取らないように''注意すべし。最低でも裏は見ないように。
-もはや''[[ゲームとして、クソゲーとして見るのも疑うほどの商品未満のよく分からないなにか>Big Rigs]]''よりは(あまり言いたくないが)マシ。
-現在でも入手しやすく安価、ツッコミ所や笑いどころが解りやすくゲームの難易度も低いため、大作クソゲーでありながらクソゲー入門に最適。
--無駄なボリュームのため独りでやりきるのは辛いが、友達とツッコミながらするには長く遊べる(※プレイに苦痛を伴うのは言うまでも無い)。
-「''四八マン''」を生み出す下地にはなった。

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**的外れだらけの擁護意見
こういった次々に明らかになる問題点に対し、擁護意見も出たのだが…。''蓋を開けてみれば、社員の工作かと見紛うくらいの的外れな意見だらけであった''。
-「削られたシナリオが入ってれば名作だった」
--削ったのは飯島氏本人なのだが。大体そんな出来の良いシナリオなら、なぜ削ってヒバゴンやら県無関係話やらを入れたのか? 「''削られた以上は駄作''」ということではないのだろうか。
--そもそも完全版ができたところで、''彼がシナリオを手掛けた『[[アパシー ~鳴神学園都市伝説探偵局~]]』『[[ONI零 ~戦国乱世百花繚乱~]]』が揃ってKOTY2007年携帯部門大賞を取っている''現実がある。
---スクリプトの制作が間に合わず、手間のかかるシナリオが入れられなかったため。最終手段として没シナリオはテキストのみでの収録すら考慮に入れられた。
-「飯島氏のプロットは素晴らしかったのに、開発会社に台無しにされた」
--同時期に発売された『ONI零』『アパシー』もクソゲーだったが、3本とも開発会社は異なっている。''飯島氏個人の評判を落とすためだけに3社がグルになってわざとクソゲーばかり作った…なんて事があるはずはない''。
---そもそも制作会社はゲームを作ってるだけでシナリオにはノータッチのはず。つまり、''そもそも飯島氏が商業向けゲームに向かないプロットばかり出していた''ということでは?
-「飯島氏は『人を選ぶゲームだ』と言っていた。その情報を調べずに買ったり、知った上で買って文句言ったりしている奴が悪い!」
--それが通るなら、どんな手抜き商品や欠陥品でもあらかじめ「人を選ぶ商品だ」と言っておけばOKとなる。ゲロまずい料理を食べさせておいて「あなたは選ばれた人じゃなかっただけです」と言って許されるだろうか? そもそも制作者の発言チェックをまるで義務かのように購入の大前提に持ってくるのがおかしい。
-「広島があれだけで終わるのは、そういうネタシナリオだから」
--では何を狙ったネタなのだろうか? 少なくともプレイヤーを笑わせようとするシナリオでは無いようだが。
-「観光案内シナリオは箸休めみたいなもの。紹介だけなのは、実在の場所なので創作ネタを入れると迷惑がかかるから」
--プレイできる順番が決まっていて適当な位置に出てくるならともかく、どこにどのシナリオがあるかわからん仕様なんだから箸休めになっていない。そもそも「迷惑がかかる」というなら責任者を殺人犯扱いしている福島はどうなる?
-「100以上あるシナリオで、おかしなシナリオがたかが10本くらいあった程度で叩きすぎだ」
--各県のシナリオは合計90本((あなたシナリオを12分割すれば102本にはなるが。))。しかも10本どころではない。観光、県無関係、ミニゲームだけ、他のシナリオへのブリッジなどを合計すれば半分近くは行く。
-「読む時の消費ポイントが大きいシナリオはちゃんと面白い。RPGで安い武器を買って攻撃力が低いと文句言ってるようなもん」
--そこに到達するまでが苦行。超ド級のバグにおびえながら電波シナリオ、糞選択肢埋めを何時間もやらされて面白いシナリオが20分で終わりでは…。
--ドラクエで''ひのきのぼうとまったく同性能の「まつのぼう」とか「すぎのぼう」なんてのが何種類もあったら無駄でしかない''。

-一応シナリオの数は無駄にあるので、普通に読めるシナリオ、人によっては許せるレベルのはそれなりにある。だからアレなシナリオを削って、デキの良いのだけ残せば良かったのではいう意見もある。それをすると今度はボリューム不足になるが、延々と観光案内させられるよりはマシか。
--その「出来のいいシナリオ」だけ読みたければぶっちゃけ大物ゲストの本を買えばいいだけなので、''このソフトの存在意義が完全に消滅する''事になる。

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**余談
-エンディングのスタッフロールに「原作:飯島多紀哉」の文字が崩れ落ちて「原作:(プレイヤー名)」と表示される。一部では「飯島が責任を逃れるために押し付けた」とネタにされている。
--ちなみに「あなたシナリオ」プレイ開始時のデフォルトネームは「佐藤隆明」。

-山形大学の助教授による[[論文>http://digra-j.net/index.php?plugin=attach&refer=2012%2F2012%E5%A4%8F%E5%AD%A3%E7%A0%94%E7%A9%B6%E7%99%BA%E8%A1%A8%E5%A4%A7%E4%BC%9A&openfile=Yoshinaga%20Daisuke.pdf]]の題材に用いられた。

-『2012年クソゲーオブザイヤーinエロゲー板』動画の『NTR48』パートにおいて、本作のメインテーマ曲が使われている。

-本作がKOTY2007に輝いてから約1年後、「四八(仮)KOTY撤回党党首」という人物が「クソゲーオブザイヤー2009」スレに出没し、「四八はクソゲーどころか神作であり、KOTYなんてとんでもない」と受賞に対して異議申し立てを始めた。

#region(その詳細。長いので興味がある方のみどうぞ)
-その思考回路は、匿名掲示板の上とはいえ[[岡野哲>岡野 哲(おかの てつ)]]、[[森昭雄>森 昭雄(もり あきお)]]、[[吉積信>吉積 信(よしづみ まこと)]]並に自己中心的であった。発言を見ると「存在しないムービーを語る」「サウンドノベルで数字のタイトルという繋がりしかない神作『428』を未プレイで四八(仮)のパクリ扱いする」「エルヴァンディアを『エルヴァンディア・ゴーなんて古臭い掛け声』と批判する(''そんな掛け声は存在しない'')」など、四八(仮)どころか、批判したゲームを本当にプレイしたのか非常に怪しい(428に関しては後日スレ住人に徹底的なまでに指摘され、謝罪に追い込まれた)。
-迷惑なので隔離用に申し開きスレが立てられたが、彼は「四八はつまらないかもしれないが何度も遊べばだんだん面白くなる」という中身のない主張を繰り返し、スレ住民をうんざりさせた。詳細は[[議事録置き場>http://gijirokuokiba.seesaa.net/]]、もしくはKOTY動画をアップロードしている方が製作したまとめ動画([[前編>http://www.nicovideo.jp/watch/sm7128843]]、[[後編>http://www.nicovideo.jp/watch/sm7166857]]。要ニコニコアカウント)を参照のこと。
--度々名乗る呼び名が変わるのだが、やたらと「委員長」といった肩書きを好む。
--挙句の果てに''隔離スレから隔離される''という(最早ギャグとしか思えない)前人未到の展開にまで発展した。
--最終的には「四八(仮)はゲームとして成立してないからKOTYではない」などという事まで言う始末。''それはひょっとしてギャグで言ってるのか?''
-更に、ニコニコ大百科のページで1時期[[あからさまな擁護意見>http://dic.nicovideo.jp/u/7077222]]が書き込まれ編集合戦になった事があり、これも党首の仕業という説がある。

#region(書き込まれていたデタラメ極まりない擁護意見(原文ママ))
四八の悪評は2chの2007年クソゲーオブザイヤーを受賞したことで大きく広まったが
実際にはそれほど悪い出来ではないという声も多数ある。
特に、2チャンネルにおいて全く根拠のない誤った情報が多く流れてそれを根拠に「糞ゲー」と認識されてしまったこと
誰がどう見ても明らかにネタとして作られたシナリオですら不必要に「糞」と評価されることが多かった。
これには、四八が本来意図していたB級的なノリが、不幸にも説得力を与えてしまった結果であるともいえるが
2ちゃんねる内で生息する飯島氏へのアンチがかなり意図的にネガキャンをおこなっていたという事実も
必死チェッカーや幾人かの有志によって確認されている 。

飯島氏とアンチの戦いをまとめたテンプレは、四八本編よりも面白いと言わせるほど波乱万丈に富んでいる。

とはいえ、四八を酷評する人間や、生粋のアンチであっても、
ゲストシナリオライターの多彩さ、そのクオリティの高さ、なおかつそのボリュームの多さは
事実として認めざるを得ないという状況もある。

しかし残念なことに「クソゲー」という意識が強烈すぎるためか、
それらのシナリオに対してもとりあえず馬鹿にしておけ
というリアクションがニコニコ動画その他ネットにおいては半ばノリ的になされてしまうことが多く
先入観のない一部の人間からは再評価がなされつつもある。

もちろん、前述のシステム的なハードルの高さもあり、
クオリティの高いシナリオまで到達せずに ゲーム序盤で実況プレイが終わってしまう事も多々ある

シナリオライターである飯島氏の実力は、
その後高いクオリティで発表されているインディーズ作品を中心にやはり再評価の流れがあり
カットされた約半数のシナリオを復活させた「四八(仮)完全版」の発売を期待する声も根強くある
#endregion

-そもそも''党首=飯島の自演''と考える者もいる。各地に出没しては幼稚な工作を繰り返す岡野哲の例も確かにあるが、飯島本人が本作の評価の低さを認めているととれる発言をした事もある(ただし反省の念の有無については疑問符が付く)ので真相は不明。
--因みに、本人は上記の通り「四八(略)党首」を名乗っていたが、スレ住人からついたあだ名は「''クソジマ(仮)''」「''メシジマ(仮)''」であった。
-5月11日に久々に姿を現すやいなや、5月末にまでに作成・提出することを宣言していた、四八を大賞の座から降ろす為の''「撤回評」を出さないと宣言''。「お前らが罵倒するから作る気がなくなった」と撤回評を全く作れていないことがバレバレの言い訳をした挙句、「''こんな、人のことを罵倒してばかりいる連中が作ったKOTYに価値なんかない。そのことが証明できた以上、四八のKOTY撤回は事実上成功した''」という意味不明の勝利宣言を垂れ流して去って行き、そのまま申し開きスレは終了した。結局このスレは彼がいかに支離滅裂でいい加減な人間かを証明する場としてしか機能することはなかった。
-その後、「2度と来ない」と宣言しておきながらトリップを変え別人を装ってまたもやスレに表れる(何のために!?)。しかし、文の書き方・内容の特徴はほとんど「党首」のそれであり、スレ住民からはあっさり見破られた。上記の撤回評書かない騒動で流石に住人は呆れ果て、通報するといった瞬間「''通報しないでください、お願いします''」と頼み込む(つまりは自白する)始末であった。
#endregion
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**Shopping!
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四八(仮) 完全ガイド
1,680円
※帯に「シナリオの全てが完になる!?」とあるが、実際にはならないので注意されたし。実際はゲーム上埋められる全てが……である。
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