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ジャンライン - (2012/07/12 (木) 10:15:45) のソース

*ジャンライン
【じゃんらいん】
|ジャンル|麻雀ゲーム|#amazon(B001C9W1HS)|
|対応機種|Xbox360|~|
|発売・開発元|レコム|~|
|発売日|2008年9月25日|~|
|価格|3,990円(税込)|~|
|分類|''完全にクソゲー判定。2008年クソゲー7英雄の一つ''|~|
|ポイント|&color(red){''Xbox360における伝説のクソゲー''}&br()テーブルゲームという安全地帯に埋められた核地雷&br()麻雀ゲームとして破綻している&br()[[大賞>メジャーWii パーフェクトクローザー]]と一騎打ち&br()大賞や[[前年大賞>四八(仮)]]とも張り合える出来&br()とにかくゲームとしての問題点だらけ&br()KOTYですら失格寸前&br()不具合多数&br()完全に俺ルール状態&br()&color(red){''擁護不可能''}&br()''亜空カン''&br()パッチで問題点が増加するという&color(red){''クソゲーの新たな可能性を示した一作''}|~|
//|>|>|CENTER:&color(red){クソゲーオブザイヤー2008据え置き機/七英雄}&br()[[メジャーWii 投げろ!ジャイロボール!!]]/[[奈落の城 一柳和、2度目の受難]]/[[大奥記]]/''&color(black){ジャンライン}''/&br()[[神代學園幻光録 クル・ヌ・ギ・ア]]/[[プロゴルファー猿]]/[[メジャーWii パーフェクトクローザー]]|
|>|>|CENTER:''[[クソゲーオブザイヤー関連作品一覧>KOTYゲーム一覧]]''|

**概要
-恐らくアーケード・携帯アプリの開発が主だったレコムが、コンシューマ進出の足掛かりを作らんとして企画したものと思われる。
-麻雀ソフトは当時のXbox360では『通信麻雀対戦 闘龍門』(通称「マチャアキ」)の一本しか無い状況で、価格も手頃なものに設定するなど戦略面では頷けるものがある。
-それなのに、クソゲーオブザイヤー2008の大賞候補にまで伸し上がるとは誰が予想しただろうか…。
-もともとボードゲームはルールが破錠してたり重大なバグがない限りクソゲーになりにくい(というかまず出ない)ジャンルであり、誰もがノーマークだった。しかもルールが破錠している上に、『[[メジャーWii パーフェクトクローザー]]』並にバグが多いため質が悪い。
-あまりの出来の悪さに''KOTYにおいて初の失格判定を下されかけた''。
(以下、専門用語を多く使っているので麻雀サイトを参照する事を推奨します。とりあえずオススメは[[こちら>http://gatoh.sakura.ne.jp/mjrule/mjruletop.html]])

**特徴(というか問題点)
-発売当時から「麻雀の形を成していない」との声が多数上がり、12月にパッチをリリースしたがまさかの内容悪化をもたらすなどユーザーを混乱の渦に陥れた。
--発売日に早くも公式サイトで謝罪する始末。見切り発車で発売した事がバレバレである。
-麻雀の基本部分の不具合
--相手の捨牌がツモ切りか手出しか判別できない。
--符計算がおかしい。切り上げ(例:24符→30符)が出来ておらず、切り捨てもされていないので端数入りの符がそのまま表示されてしまう。
---点数自体は切り上げされた符で計算されている。端数をそのまま表示している麻雀ゲームも少なからず存在するため、好みの問題ともいえる。
--暗カンと明カンの区別が付いていない。
--○本場での加点(1本300点)が無い。
--点差表示が無い。
--チーで鳴いた際の牌選択が上手く出来ない。意図しない鳴きをする事もしばしば…。
--九種九牌・四風連打しても流局にならない、四人立直でも流局にならない。
---ただし、これらはいずれも(採用される事が多いとは言え)ローカルルールであるため、この点それ自体は問題点ではないかも知れない。
---四人立直でも流局にならないルールは、『麻雀格闘倶楽部』シリーズ(コナミ)や『MJ』シリーズ(セガ)でも採用されており、コンピュータ麻雀ゲームではローカルルールとしての性質が強い。
--配牌を始めるためのサイコロが存在しない。
---これもコンピュータ麻雀ゲームではそれほど珍しくなく、前述の『MJ』シリーズでは親決め・配牌ともにサイコロを使わない。
--対子・刻子の中に赤ドラが混じっていると、その牌を捨てる時に赤ドラしか選択出来なくなる。
--CPUがありえないぐらい弱い。オープン立直に振り込んだり、風牌の刻子を即行で捨てたりする。
-オンライン対戦での不具合
--フリーズバグが頻発する。
--対戦部屋を作成したユーザーが必ず東1局の親になる。
--ランクマッチで切断したユーザーが現れると強制終了。ペナルティも無いため、負けそうになると落ちる輩が多発する羽目に。
--同一プレイヤーでの連戦が出来ない。
-これらの出来に加え、公式サイトで用意したダウンロードコンテンツが追い討ちをかけた。
--「社員の声を充てているのでは」と揶揄される程の酷いボイスデータ。
--しかもボイスデータをDLしてもオンラインで反映されない事がある(ホストによる)。
--無料部分が極端に少なく有料部分のクオリティも低いため(誰も買わないため)、同じ顔データがズラリと並ぶ対戦となる事も…。
//--ユーザーの抗議を受けた末、販売中止・返金対応に追い込まれる始末。
//同じ名称で違う内容のコンテンツを販売してしまったため、それを買ったユーザーへ返金しただけで、質の低さが理由ではない。
//また、販売中止にはなっていない。
-尚、公式ブログは麻雀を知らない社員が管理していた。

**パッチリリース
-公式サイトで謝罪するとともに、即パッチを充てる事を宣言したレコム。「年内に間に合うのか?」とも噂されたが、年も末の12月ついにリリースされる。
--元々2008年KOTYノミネート作の中でかなり弱い方であり、パッチによる修正で改善され選外になると思われたが…。
-だがその直後にフリーズ頻発が報告されるなど、''パッチ=良化という概念が見事に覆された。''
--フリーズ頻度激増、ゲームスピードの低下、カーソルを動かし続ける事でCPUが鳴きをしなくなるなど、負荷が大きくなる事による不具合の発生。
--にも拘らず切断ペナルティを実装。対局すらままならなくなる。
--接続切断してメインメニューに戻る画面では、「メインメニューに戻ります」との問いに現れる選択肢に「はい」だけが3つ並ぶ。
--先ヅモ(上家が牌を切るより速くツモする事)しているかのような描写。
--アーケードの脱衣麻雀を髣髴とさせるような、「この手で上がって下さい」的な配牌が現れる(「国士無双が短時間で3回出た」などという信じられない報告も)。
--自分の牌の一つが時々斜めに傾く事がある。
--同じ部屋で連戦すると、''牌を飛び飛びにしか選択できなくなる''(連戦で1個飛ばし、3連戦で2個飛ばし…と連戦数に比例する)。もはやまともに牌を捨てる事すら困難である。
--以前の不具合は直っている部分と直っていない部分がある。無理に年内に間に合わせようとした感が窺える。
-なお、''Xbox360のゲームは全て起動と同時にパッチが反映されるようになっているため、この改悪パッチは回避不可能である。''
-当然ユーザーの怒りの声は収まる筈も無く、''公式ブログ&掲示板を閉鎖、電話応対もままならず、メールにも自動返信で対応する''など逃げの一手を図る。

**亜空カン
-麻雀の形を成さない様々なバグが話題になったが、''中でも特筆すべきものは「亜空カン((現実の麻雀プロ、故・安藤満九段が得意とした戦法「亜空間殺法」が元ネタ。もちろん、そちらはバグとは無縁の非常にまともな戦法である。))」とまで揶揄されたカン関連のバグである。''
--バグ画像で盛り上がったのがパッチリリース後なため、「パッチによってこれらのバグが現れた」と思われがちだが、''カンした牌に違う牌が混ざるバグはパッチ以前から起こっていた。''
-同一の牌が4枚揃いカンをすると、槓子に違う牌が混じって晒される(例:白をカンしたら一萬と三萬が1枚ずつ混じって晒され、余った白2枚は手牌に残ってしまう)。
--加槓で違う牌を加える、チーした牌に加槓するなどという訳の判らない事態も。
-カンしたのに3枚しか晒されず''多牌になってしまう''。
--明カンの場合、下家の牌を奪ってしまい、下家が少牌になってしまう事も。
-''四開槓でも流局しない。それどころか5回目の槓も出来てしまう。''
--四開槓でも流局しないルールもあるのでそれ自体はいいのだが、5回目の槓はできないのが普通。
-こうしたバグが起これば上がれなくなる(実際の麻雀ではチョンボ扱いだろうがこのゲームにはそうしたシステムは無い)とされてきたが、多牌にならなければアガれてしまう事が判明し驚愕の声を上げさせた。
--実際の麻雀では多牌は発覚時点でチョンボ、少牌は原則チョンボを取らずにそのまま続行(もちろんアガることは不可能だが)である。
---多牌でもチョンボではなくアガリ放棄で続行のルールもある。
//「ゲームでチョンボが実装されているのはファミコンの「麻雀」ぐらいであろう」の表記を削除しました(「ぎゅわんぶらあ自己中心派」にも実装されていました)。

**評価点
-定価が安いこと。中古なら1000円以下で出来るためクソゲー入門には適している。

**総評
-はっきり言って''商品失格レベルである''。
--麻雀というジャンルの敷居の高さのため、年明け1ヶ月以上にわたり繰り広げられた激闘の末、最終的には敗れたが、『メジャー2』にも決して劣らないレベルのクソゲーであることは間違いない。
-ファミコン時代でもめったに現れないレベルのクソゲーが2本も同じ月に現れた2008年は呪われていたのかもしれない。

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*ジャンライン R
【じゃんらいん あーる】

|ジャンル|麻雀ゲーム|#amazon(B002BSGT3G)|
|対応機種|プレイステーション3|~|
|発売・開発元|レコム|~|
|発売日|2009年8月6日|~|
|価格|3,990円(税込)|~|
|分類|''改善されたゲーム''|~|
|ポイント|不安とは裏腹にXb360版から大幅改善&br()それでも細かな不具合あり&br()良くも悪くも普通の出来&br()誰得ゲー|~|

**概要
-ジャンラインのPS3移植版。バグや手抜きという言葉だけでは片づけられないあまりにぶっ飛んだ麻雀ゲームとして話題になったジャンラインのブランドを引き継いだ作品が発表されたことには、ユーザーからの多くの驚嘆と戸惑いと「またやらかすのではないか」という%%期待の%%声が上がった。
-初週売上が300本。前作の悪判のせいか、それ以前に入荷しない店が多かった。Amazonでも発売日に商品イメージが用意されず、カスタマーが暫定的にパッケージ画像を載せるような事態になっていた。
--現在ではちゃんとイメージが公開されている(暫定として公開されていたカスタマーイメージも削除されている)。
-実際には、ゲームとしては細かな不満(連続プレイの決定権が部屋主にしかないなど)はあるものの、不安とは裏腹に前作の致命的な部分が改善され、遊べなくはない麻雀としての評価に留まっている。
-クソゲーオブザイヤー2009に選考されたが、ノミネートできるレベルに達していないとの理由で、大きく持ち上げられる事は無かった。
-その売上本数に影響があったかは定かでないが、本作発売の約1週間前に、ダウンロード販売で500円の『THE 麻雀~通信対局機能付~』(開発は本作と同じレコム)が配信されてしまっていた。内容はジャンライン程ではないが、問題点があり微妙。

//微妙ゲーをwikiに置けなくなる関係で縮小。
//とりあえず改善ゲー判定として改訂してみました。
//参考ゲームの取扱いがなくなった関係で改善ゲー一本に絞りました。