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香港97 - (2011/09/03 (土) 21:51:45) のソース

*香港97
【ほんこん97】
|ジャンル|シューティング|&image(hk971.jpg,http://www23.atwiki.jp/ksgmatome?cmd=upload&act=open&pageid=187&file=hk971.jpg,height=160)|
|対応機種|スーパーファミコン(''要・[[違法ツールマジコン>http://www.inside-games.jp/article/2011/02/21/47509.html]]'')|~|
|発売元|吉喜軟体公司(英文名:Happy Software)|~|
|発売日|1995年|~|
|分類|EDが無いなどSTGとしてクソ→''クソゲー判定''&br()マジコン用ソフト&極悪な内容→''商品仕様や企業態度に問題のあるゲーム判定''&br()一覧では前者とする|~|
|ポイント|EDが無いなど仕様がクソ&br()政治的にヤバすぎる&br()変にグロい&br()製作協力の詐称(カナダ大使館)&br()商品仕様や企業態度はもはや''問題しかない''と言っていいかもしれない|~|

*概要
-スーパーファミコンの違法ソフトを動作させる機械(いわゆるマジコン)用に製作されたアングラソフト。
--当然、任天堂非公認の売り逃げ品。
--最初からマジコン用にソフトを作っている時点で企業態度としては論外。中身真っ黒。こんな商品はまともなゲームショップでは取り扱えない為、入店をためらうようないかがわしいゲームショップでのみ売られていた。
-ソフトはカートリッジではなく、フロッピーディスクになっている。
--これは、マジコンの対応メディアがフロッピーディスクの為。
--余談だが[[マジコン自体も後に違法認定された>http://husei.hanrei.jp/hanrei/uc/8068.html]]。
-アングラゲーム界では有名なライター・クーロン黒沢氏が開発に携わっている。
-ゲーム自体はごく普通の縦シューティング。
--但し、''設定に問題があり過ぎる''。はっきり言ってマジコンを使った事実が吹き飛ぶようなドス黒さ。

*問題点
-ストーリー等の設定がいろいろな意味でヤバすぎる。
--そのヤバさは、オープニングの時点で既に極まっている。下記に全文を引用したので、ゲームの世界観等を余すことなく感じ取ってほしい。
---「1997年がやってきた。大陸から薄汚い人民が''痰を吐きながら''大挙して押し寄せてくる。犯罪多発!''香港が汚れる!''そこで香港政庁はあのブルース・リーの親戚、陳を秘密に呼び・・&br()人民抹殺計画を依頼した。陳は殺しのプロだ。''12億人民を一人残らず抹殺せよ!''しかし、中国では''死亡した鄧小平を巨大兵器に改造''する研究が着々と進んでいた!」
---…もちろん、国際問題に発展しかねない内容なのは間違いない。この時点で何を考えてこんな設定にしたのか甚だ疑問。
--主人公の陳は''ヤク中''という設定であり、パワーアップアイテムも''注射器''になっている。
--敵キャラの人民・黒服・党幹部の乗った高級リムジンまでは万歩譲って許すが、ボスキャラの''鄧小平の巨大な生首''はいくらなんでも不謹慎すぎる。
---ちなみに発売された1995年の時点で鄧小平は''まだ亡くなっていない''((実際に亡くなったのは1997年。…奇しくも、このゲームの設定年と同年である。))。一国の政府のまだ生きている(元)重鎮をこんな扱いって…というか、亡くなっていても大問題ではあるが…。
--スコアはもちろん抹殺した人民の数になっている。
--ゲームオーバー時の画面が&color(white){「陳死亡」のテロップに、背景は本物の死体写真の取り込み画像を使用。解像度が低いので鮮明ではないのが救い…になっていない。}←気分を害する可能性が高い為、興味のある人だけドラッグ。
-ツインビーやサスケVSコマンダのようなタイプの縦シューティングゲームなのだが、システム面でもクソ。
--自キャラは前面にしか弾を発射できない一方、敵キャラは四方八方から登場する。そのくせ主人公は1回でも敵キャラや敵が発射する弾に接触するとゲームオーバーになる。
-ステージクリアの概念がない。故にエンディング等もなしスコアも記録されないので達成感など皆無である。噂では中国の総人口分のスコアで見られるとされていたが、後にクーロン黒沢が語るには「最初からエンディングは存在していない」との事。((過去に改造ツールを使ってスコアを変えたユーザーから苦情が来た時、改造ツールを使用すると見られないと誤魔化した。))
-BGMは文化大革命のときに流行したプロパガンダソング「我愛北京天安門」。上記のシナリオ&設定からも中国共産党をおちょくってるとしか思えない内容。&br()もっとも、中国語が分からなかったとしても…このBGMは異常なまでにノーテンキ極まりなく、中国共産党よりむしろプレイヤーをコケにしているような気がしてならない。
-国内販売の癖に日本語・中国語・英語の三ヶ国語に対応している謎仕様。香港や中国本土で売りたかったのだろうか。いくらアングラソフトとはいえ、それはマズイ気がしないでもない。
-ゲームオーバー後にスタッフロールが流れるのだが、その中に''「協力 カナダ大使館」''が…。勝手に名前使っていいのか?!というか、&color(red){''絶対ウソだろ!!''}
//-ゲームスタート後に表示される「貴方の作ったゲームを求む!」というメッセージと共にこの会社の連絡先電話番号(携帯)が書いてあるなど、いろんな意味で怖い。 
//重複項目CO
*補足
-製作元の吉喜軟体公司はアングラ団体の為に実態は不明だが、そのいかにも中国な企業名称とは裏腹に日本(新宿)に拠点を置いている。
--ゲームスタート後の「貴方の作ったゲームを~」の後に連絡先として所在地がデカデカと出てくる。加えて、詳しくはお気軽にお問い合わせくださいとまで言っている。ぜんぜんお気軽に連絡できないよ!
--英文社名の「Happy Software」って…。こんなドス黒いゲーム作っといて「Happy」って…。
---もしかすると主人公・陳同様に薬物注射で「ハッピー」なのかもしれない。
--この作品は日本人数名+1名の中国人(バイト)により作られたらしい。
---この中国人のバイト、気弱な性格らしく当ゲーム製作時には「中国を敵に回しはしないか」とビクビクしていた。
--本作は、50本以上注文すれば大幅なディスカウントをしてくれるという小売に優しい販売戦略を取っている。…アホか!
---Wikiによると在庫はまだあるらしい。
--さらにご丁寧に「このゲームは我々が版権を持っています。無断でコピー、販売する事は著作権の侵害です」と説明している。お前らが言うな…。
-余談だが、これと同時期に香港ではグロ映画の問題作「[[八仙飯店之人肉饅頭>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E4%BB%99%E9%A3%AF%E5%BA%97%E4%B9%8B%E4%BA%BA%E8%82%89%E9%A5%85%E9%A0%AD]]」が公開された。
-あろうことかWikipediaに[[このゲーム>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%99%E6%B8%AF97]]の記事が存在する。

#region(参考動画)
&nicovideo2(sm353494)
果てにはクローンゲームまでもが作られた
&nicovideo2(sm3217229)
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