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モンスターメーカー 闇の竜騎士 - (2012/01/06 (金) 16:00:08) のソース

*モンスターメーカー 闇の竜騎士
【もんすたーめーかー やみのりゅうきし】
|ジャンル|RPG|&image(162000293m.jpg,http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000ZPRM6/ksgmatome-22/ref=nosim,width=160)|
|対応機種|PCエンジン スーパ-CD-ROM2|~|
|発売元|NECアベニュー|~|
|開発元|オフィスK|~|
|発売日|1994年3月30日|~|
|定価|7,800円|~|
|分類|''クソゲー判定''|~|
**概要
『モンスターメーカー』シリーズはカードゲームとTRPGを主体に展開しているゲームで、慣れ親しみやすいルール、ほのぼのとしたファンタジー世界やキャラクター、九月姫イラストの可愛らしいデザインなどがファンには人気となっている。1990年代前半に静かなブームを起こし、現在でもたまに新作が出る息の長いシリーズである。
PCエンジンで登場した本作は、下記の要因からユーザーの期待を奪い、暗闇に叩き込むクソゲーになってしまった。

**問題点
-''バグだらけ''。
--それもゲームの進行に大きく影響を与える致命的なものばかり。
--パッケージの中に紙片が挟んでおり、その通りにプレイするなと書いてあったりする。
--その他フリーズは当たり前。
--戦闘でコマンドを受け付けてくれないことがある。
--フィールドでも戦闘でも挙動不審な動作が多い。
---画面上のキャラが多いと動きが遅くなったりキャラがちらつくゲームは多いが、本作は特にひどい。
-攻略
--ダンジョンによっては、見えないところに先に進む階段があったり(しかもノーヒント)、意地悪な作りになっている。
--レベルアップ時にステータス上昇がランダムのため、早いうちに出目操作をしないと後半がきつくなる。
--その他はオーソドックスなRPGのシステムという印象が強い。
-ストーリー
--''物語の前半で突然終了してエンディング''。「To be continue...」
--いちおう続編の計画はあるにはあった。後述参照のこと。

**評価点
-ビジュアルシーンのボイスは無駄に豪華。
-BGMは良曲揃い。ただ曲数が少ない。

*発売延期と続編の顛末
-本ゲームのプロデューサーは多部田俊雄。クオリティの高い内容を望むあまり、数多くのプロデュースしたゲームを発売延期もしくは中止にした前科がある。
--しかしかなり熱心に手がけたゲームの広報宣伝活動を行うのが特徴。
-『闇の竜騎士』も発売が遅れに遅れ、TBSラジオでやっていた販促番組の放送が終了しての発売になってしまった。
--延期の言い訳なのか当時の雑誌には、九月姫のデザインを再現する為にグラフィックを描き直しているとして、顔パーツの比率の変化を掲載したことも。
--さらに多部田プロデューサーは「これ以上延期したら丸坊主にする」と宣言したが、結局公約を実施するはめになった。
-いちおう、ストーリーの途中で終わった闇の竜騎士を補完する続編『モンスターメーカー 神々の方舟』の発売が発表される…。
--しかしこの続編も発売延期を繰り返した挙句、発売中止になってしまう。
---中止の理由は開発担当の下請け会社が倒産したからだと、九月姫が同人誌に書いていたそうだ。
-その後、セガサターンで出る予定だった『モンスターメーカー ホーリーダガー』も散々発売延期を繰り返して結局発売中止になった。
--延期の途中でハードがドリームキャストに変更された。ドリームキャストでも一番最後に発売日未定→発売中止となったタイトルである。

*その他のモンスターメーカーシリーズ
-コンシューマ版のモンスターメーカーシリーズは『闇の竜騎士』以前にもGBとFCでRPGとして数本が出ている。『闇の竜騎士』は大容量のCD-ROMを使って美麗なグラフィックと音声演出を兼ね備えた「大作」として期待されていたが…
-『闇の竜騎士』以降のモンスターメーカーシリーズのコンシューマ版は、1994年11月にSFCで『王様になりたい』というボードゲームが、2002年にGBAでポケモン形式の『モンスターメーカー4』が出たきりになる。
--なお、1993年12月にSFCで出た『モンスターメーカー3 光の魔術士』も狂ったゲームバランスや難解なダンジョン、致命的なバグの存在等からクソゲー扱いされることもあるが、こちらはまだ闇の竜騎士よりは楽しめる。
-『闇の竜騎士』には漫画版があったのだが、肝心の掲載誌が廃刊になってしまいお蔵入りになってしまった。

*余談
-本作以外でも多部田プロデューサーがやってしまった発売延期騒動。
--PCエンジン版『同級生』の移植が大幅に遅れてしまったため、次にプロデュースするギャルゲーが発売延期することがあれば丸坊主にすると宣言した。&br()…にも関わらず発売が大幅に伸びてしまい結局公約を実施するはめになった。&br()だが熱心に広報宣伝活動を行った結果、発売前の前評判はものすごいものとなり、発売後のプレイヤーの落胆とのギャップが凄まじいものになってしまった。&br()このゲームこそ、かの『[[センチメンタルグラフティ]]』である。
---しかもその続編でも同じ丸坊主宣言→発売延期による公約を実現してしまっている。
--これらの騒動を揶揄して「多部田が食べた」とも言われた。
---販促イベントや無駄に(絵の)クオリティを追求する事に対して、公私混同な自己満足の為に予算(と時間)を食べたと言う意味である。