*ちびまる子ちゃん おこづかい大作戦! 【ちびまるこちゃん おこづかいだいさくせん!】 |ジャンル|ミニゲーム集(自称じゃんけんRPG)|#image(579892_20226_front.jpg,http://www.amazon.co.jp/dp/B000069S3B,height=160)|&image(14.png,width=160,title=まるこ、再起不能(所持金的な意味で))| |対応機種|ゲームボーイ|~|~| |発売元|タカラ|~|~| |開発元|アドバンスコミュニケーション|~|~| |発売日|1990年12月7日|~|~| |定価|3400円|~|~| |分類|''クソゲー判定''|~|~| |ポイント|運ゲーの要素しかない賭博黙示録&br理不尽な母親の徴収&br''ズバリ、貯金が半分になるでしょう''&brセーブデータ類なし|~|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 国民的人気アニメである「ちびまる子ちゃん」のゲーム化第一作。原作・アニメ共に人気絶頂の時に発売されたため、おこづかいを片手にゲームを買いに走る者、両親に購入をねだる者は多かったと思われる。~ タカラ・キャラゲー・クリスマス商戦と、クソ豪華な三本立てでお送りしていたのだが果たして購入者の運命やいかに?~ 内容へ続く。 **内容 -本作は主人公のまる子を操作してお金を集め、デパートで5つの品物を買い集めるのが目的である。 --5つの品物は合計で10350円、一方まる子の最初の所持金は30円。目標までは遠い。 --ちなみに、所持金と貯金が0になるとゲームオーバーとなる。 -お金を集めるには、まる子の町の住人とミニゲーム勝負をして勝つしかない。ミニゲームはサイコロゲーム・スロット2種・坊主めくりもどき・Big or smallの4種類が存在する…''がっ…!'' --まてっ…! ミニゲームとはよくいったものだが…どれもこれも運任せなだけの代物…''ようはギャンブルじゃねぇかっ…!'' -他に、お金は手に入らないが、じゃんけん勝負と福引きもある。じゃんけんに勝つと気力が上がり、ミニゲームで貰える金額も上がる。 --さらに、連勝すると5種類の中からランダムにカードが1枚貰えたりする…がっ…同じ事…! ようはギャ(ry。 -要するに、このゲームはちびまる子ちゃんの登場人物からギャンブルで小銭を巻き上げるゲームなのである。なんという''賭博黙示録''。 -町中をかけずり回って運を天に任せて金を集めるのだが、まる子の所持金上限は500円しかない(とあるカードを使うと倍の1000円まで持てるようになる)。従って、ある程度集金したら買い物をして使うか自宅に戻って貯金箱に入れる必要がある。当然、2000円以上の商品を買うためには貯金は必須である。 ―かくして小金を片手に帰宅するまる子であったが、数秒後に人生の無情さを知ることになるのであった― **問題点 ***「お母さん、襲来」の巻 &big{''まる子の母親が自宅の玄関で待ちかまえていることがあり、出会ったが最後、問答無用で所持金すべてをむざんにもとりあげられてしまう。''} -事前警告なし+ランダム発生+強制イベント+発生回数上限なしという、ヤクザ顔負けの金の取り立てである。最悪の場合、金を集める→家に帰る→とりあげられるの無間地獄におちいってしまう。''それでも人間かっ……!'' --このときのまる子の「あんた おにだね・・・」というセリフが全てを物語っているともいえる。 -自宅マップに入るまで居るかどうかが分からないのが最大の難点。居ると分かったときは家の中→強制イベントの為かわせない。 -貯金がなければゲームオーバーのオマケが付いてくるのも見逃せない。 -貯金は取られないが、貯金箱は家の中にある。結局母親を回避しなければどうしようもない。 -唯一の回避法は福引きで当てた景品を持っていること。景品と引き替えに没収は免除される。 --無論、福引きなので完全に運任せである。そもそも福引き券自体が、じゃんけん勝負で勝つとたまにもらえる代物である。 ―ならば貯金さえ上手くできれば後は何とかなる、と思っていたまる子であったが、世の中そうそう甘くはないのである― ***「ズバリ、闇金より非道いでしょう」の巻 -本作では、一度ギャンブルをした相手とは直ぐに再戦できない(じゃんけん以外)。しかし、町内を一周して全員に勝ったとしても2000円と集まらないため、クリアするには何度も戦うしかない。 -再戦するには「たまちゃん」のカードを使う必要がある。使うとすべての住民と再び戦えるようになる。とても便利だが1枚しか持ち歩けない。 -よってクリアのためには何枚か「たまちゃん」のカードを手に入れてなくてはならないのだが… --前述の通り、カードはじゃんけんに勝つと5枚中1枚がランダムで手に入る。すんなり「たまちゃん」が手に入ればいいのだが、ここで「丸尾君」のカードをひいてしまうと・・・ &big{''「ズバリ、貯金が半分になるでしょう」の巻''} -しかもこれまた強制差し押さえである。丸尾カードを引いたが最後、貯金は半分になる運命となる。 -タイミング悪く連続で引いてしまうと、あっという間に貯金が無くなっていく。3000円のオルゴールや4000円のフランス人形狙いで貯金しているときなど、丸尾君は鬼畜メガネっぷりを発揮してくれる。 ―所詮は、あぶく銭。小遣いを失ったまる子が、やり直しのきかないことを知るのはまもなくである。― ***「まるちゃん完全一発勝負」の巻 -これだけ運任せな仕様のくせに、''データセーブ・コンティニューの類が一切無い''。ゲームオーバーor電池切れになれば最初からやり直しである。 -したがって、クリアするためには運と根気と作業が必要である。 --GBでプレイする際にはGBバッテリーまたは新品の電池もあるのが望ましいとされる。 -基本的には運任せなものの、スロットゲームのリールを「目押し」で止められるため、この技術介入要素を使えるならば収支がアップしてクリアが少しだけ楽になる。 ―どこまでもギャンブルである。― -ちなみに苦労した末にたどり着くエンディングは[[こちら:http://www14.atwiki.jp/gball/pages/352.html]]。苦労した割にはあっさりし過ぎである。 //-クソゲーオブザイヤー2009動画の「[[Let’s 全力ヒッチハイク!!!!!!!!!]]」パートでBGMが使用されている。 //↑あれはスーファミのはりきり365日のほう **総括 以上の点から、本作はGBソフト史上屈指の難易度を誇るクソゲー・運ゲーと言われている。人によってはGB版[[マインドシーカー]]という人もいるほどである。 **余談 -本作の反省を踏まえてか、これ以後の「ちびまる子ちゃん」のゲームは軒並み難易度が下げられており、開発元も変更されている。 --が、まる子のゲームソフトとしては未だにこれが一番売れたソフトのようなので信頼は回復できなかったと思われる。 -また、後に発売される[[人生ゲーム伝説]]と同じスタッフによる開発だという(よく見るとグラフィック・フォントがまる子とそっくり)。当然これも… ----