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アルナムの牙 獣族十二神徒伝説 - (2011/08/27 (土) 06:27:30) のソース

*アルナムの牙 獣族十二神徒伝説
【あるなむのきば じゅうぞくじゅうにしんとでんせつ】

注意:ここでは『アルナムの牙 獣族十二神徒伝説』の原作(PCE)版と、リメイク(PS)版の二つについて紹介しています。PCE版はクソゲー判定、PS版は微妙リメイク判定です。
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*原作(PCE)版
|ジャンル|RPG|&image(COVER-Arunamu_no_Kiba.jpg,http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000ZPVK4/ksgmatome-22/ref=nosim,height=160)※重大なバグあり、購入時要注意!|
|対応機種|PCエンジン スーパーCD-ROM2|~|
|発売元|ライトスタッフ|~|
|発売日|1994年12月22日|~|
|定価|8,800円 |~|
|分類|''クソゲー判定''|~|
|ポイント|''バグだらけ''&br()高いエンカウント率&br()セーブデータが''一つしか作れない''|~|


**概要
本作は『[[エメラルドドラゴン>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/791.html]]』や『アルシャーク』で人気を博したイラストレーターの木村明広が総監督を務めている。
&br()木村氏の手がけたキャラクターや豪華声優陣の演技、綺麗なビジュアルシーンや人種差別をテーマにしたストーリーの評価は高いのだが…。

**問題点
-宿敵SFCの[[摩訶摩訶]]も真っ青なバグだらけのRPG。

-詰み確定のバグ
--ある塔の頂上近くで、イベントが発生し3人目の仲間がパーティを抜けた直後に頂上へ向かわず下の階へ降りると、たった今降りたばかりの階段が登れなくなる。下へ降り続けても行き詰まり、仲間の気法「脱出」も効かないのでハマり確定。
--仲間のトエイ、タランダとパーティを組んでいる時に、2人のレベルを上げ過ぎた状態であるイベントを起こすとフリーズする。
--ラストダンジョン最深部に、いるべき筈のラスボスの姿がない場合がある。もちろんクリア不能。
--あるキャラとの話を終えて建物を出ようとするとき出口の左側から出ると、入り口に出ずにフィールドに出てしまう。しかもクリアに必須なアイテムが入手不可になる。

-フリーズの嵐
--炎系の最強気法(魔法)「熱炎」を使用するとフリーズする。肉叢(魔物)が使ってきた場合もバグる。 
---プレイヤーが使用する場合、対象決定前に方向キーの左右で対象を変更すればフリーズせずに使える。どの敵が対象になっているのか画面上では分からず、場合によっては味方や、更に特殊な条件下では自分自身にすら誤爆するという大きな問題が付きまとうが。また、倒した敵をさらに攻撃して再度倒せるという特性?がある。
---色々と調べてみれば、「熱炎で敵を何度も倒しまくった後に誤爆で仲間と使用者自身を倒し、生き残った主人公に残りの敵を倒させ、稼ぎまくった経験値を主人公に独占させる」という強引極まりないレベルアップ手段に使えなくもない。ただし一度の戦闘で得られる経験値は65535を上限にループしているので、適当なタイミングで切り上げないと骨折り損に終わるが。
--ゲームの進行上入る必要が無いタイミングで入るとフリーズするダンジョンがある。 
--奪われた装備を取り戻すため屋根裏から宝物庫に忍び込むイベントがあるが、宝物庫の棚を調べずに出入り口を調べると、キャラクターが勝手に棚に向かって動き、そのままフリーズする。
--あるダンジョンからフィールドに出る際、入り口とは違う場所からフィールドに出てまたダンジョンに戻り、バグリまくった画面を一歩歩くとフリーズする。
---ただし、ダンジョンに戻った直後に動かずオプション画面を開き、仲間の気法「脱出」を(バグッた画面から手探りで探して)使用すれば、そのダンジョン本来の入口まで戻れて、無事にやり直せる。

-アルナムの牙関連のバグ
--最強の武器という設定の「アルナムの牙」はイベントで強制的に装備させられ、それまで装備していた武器は消滅する。しかも''最強武器のはずが、運が悪いと敵に対してほとんどダメージを与えられない。 ''
---そのイベントの少し前に、「通常攻撃からの追撃で、ゲーム中2番目に強力な全体攻撃気法を無条件に繰り出せる」という超強力な武器を入手してきている可能性があるので、それを失ってしまうと悶絶必至。
---どうでもいい事だが、その武器の名前前半は「エメラルドドラゴン」と読めなくもない。

-その他のバグ
--あるイベントにおいて、顔グラフィックが別キャラの顔になってしまっている。 綺麗なお姉さんキャラが、おっさんの顔グラで話しかけるなど。
---まれに名前も別キャラになることもある。
--何故か重要なイベントアイテムが2つも手に入ってしまう。 
--トエイが同じ気法を2つ覚えてしまう。
--あるダンジョンで仲間が「テレポートでダンジョンを出よう」と提案するが、実際にやろうとしても出来ない。 
--その他にも多くのバグが存在する。

-キャラクターデザインの木村明広曰く''「某工場の焼ミスで致命的なバグが発生してしまった」''らしい。
--しかし、もし本当に焼ミスでバグが発生しているならバグのないものもあるはずなのだがバグのないものはない。つまり嘘である。

-''セーブデータが一つしか作れないため詰み確定のバグに遭遇すると最悪ゲームを最初からやり直すしかない。 ''。

-終盤でとある武具が手に入るが、パーティ内で誰も装備できず、しかもその時点で既に最終メンバーなので他の仲間に渡すことも出来ない。何の為に存在するのかわからない死にアイテムとなっている。 

-エンカウント率が高く、ゲームバランスも悪い。

**総評
-とにかくバグが酷い。バグさえなければ…という意見も多い。
-キャラクターデザインがPCEにも移植された名作『エメラルドドラゴン』の人と一緒だったため、続編と勘違いした人やエメドラのような出来を想像して購入する人が続出、被害を増やすことになった。
-SFCへの移植も検討されていたが、カセットでは無理があったのか中止になった。
--…が後述するPS版のようにADVにしていればSFCでも何とかリメイクできたのではないだろうか?
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*リメイク(PS)版
|ジャンル|''アドベンチャー''|&amazon(B000069ULH)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売元|ライトスタッフ|~|
|発売日|1996年2月02日|~|
|定価|3,980円|~|
|分類|''微妙な移植ならぬジャンル替え作品''|~|
|ポイント|まさかのジャンル変更&br()バグ関係は消滅し、とりあえずは普通に遊べる&br()辻褄が合わないセリフあり|~|

-PCEのクソゲーの移植…と思いきやRPGからADVへとジャンルを変えた実質別作品。
--バグを期待して買うとある意味ガッカリする。
-なのにPCE版の声とビジュアルとセリフをそのまま流用するという安上がりぶり。
--たとえばエンカウント戦闘がないのに「防人としての報酬は肉叢を倒した出来高払い」、宿屋なんてないのにもかかわらず「宿屋に泊れ」など。
--せめてADV向けにセリフを書き換えてほしかった。
-一応PCE版で没になった動画が見れるのは評価できる。

**その後のシリーズ
-正式な続編であるPSソフト『アルナムの翼 焼塵の空の彼方へ』ではPCE版の汚点の反省点を活かし多少の粗はあるものの普通に遊べる出来となっており、地雷の多いマイナーRPGの中では比較的出来がよい。