**高橋名人の冒険島 【たかはしめいじんのぼうけんじま】 |ジャンル|アクション|&amazon(B00022FIQW)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売・開発元|ハドソン|~| |発売日|1986年9月12日|~| |定価|¥4900|~| |分類|''バランス不安定''|~| *概要 -言わずと知れたファミコンを代表するアクションの一つ。 -何故か石斧を持った高橋名人が、攫われた恋人のティナを助け出すためステージを駆け抜けていくことになる。 *ゲームバランス上の問題 -元々、武器である斧を取らないと一切攻撃ができないシステムである為、要所でミスすると、とてつもなくクリアへの道のりが困難になってくる恐れがある。 -一応パワーアップに属するアイテム「スケボー」は、スケボーの消滅と引き換えに、一回ダメージを防いでくれるというメリットはあるものの、スケボー所持中は強制スクロールで細かなコントロールが効かず、むしろそのまま穴に落ちたり、スケボーがなくなった途端に近くの敵に触れてミスするなど、戦況を不利にする事が多く、取らない方が無難とまで言われる。 -全体的に昔のゲームらしい高い難易度だが、後半ステージの初見殺しのオンパレードはあまりにも凶悪。 --特に8-3ステージの通称「3匹のコウモリ」地帯の鬼畜さは、もはやファンの間にて伝説と化している。 -当時、高橋名人が「ゲームは一日一時間」と語っていたが、本作はよほど極めたプレイヤーではない限り、1時間以内のクリアは不可能である。そういう意味で、お子様向けのゲームといえるかどうかは、かなり疑問である。 -「ゲームセンターCX 有野の挑戦」でも有野課長はギブアップ、その後AD浦川が代わりに攻略、クリアに計28時間も費やした。 --ほとんど缶詰というより監禁状態であり、特に上記にもある8-3の「3匹のコウモリ」には苦戦、なんとここだけで''9時間''かけてやっとクリア。なお、ラストステージの8-4もかなり難易度が高いステージなのだが、浦川曰く「8-3に比べればまだマシだった」とのこと。 *その後の展開 -あまり知られていない様だが本作は、セガ発売、ウエストン制作のアーケード作「ワンダーボーイ」の主人公を高橋名人にキャラ変えした、れっきとしたアーケードからの移植作にあたる。難易度は高橋より高い。 -高橋名人とワンダーボーイ、初代こそほぼ同一内容であったが、両者は全く別の進化を遂げシリーズ化されていく事になる。 --高橋名人は初代同様にバイタリティが無くなる前にゴールへ向かうタイプが大半を占める。 ---最終的に長期にわたりシリーズ化され、「高橋名人の冒険島4」でファミコンのソフト販売の有終の美を飾ることになる。 --ワンダーボーイはシリーズ2作目である「モンスターランド」のようなRPGの要素を取り入れた戦略タイプ中心へ路線変更し、後の「モンスターワールド」シリーズに繋がっていった(ただしシリーズ3作目「モンスターレア」だけはシューティング要素を取り入れたアクション+STGになっている)。 ---ちなみに「モンスターランド」は後にハドソンの手により、ビックリマンのキャラに置き換えた「ビックリマンワールド」としてリメイクされた。 ---さらに、携帯アプリではなんと冒険島の世界観を融合させた「新高橋名人の冒険島」としてリメイクされている。 -現在ではWiiのバーチャルコンソールでも配信されている。HOMEボタンの中断機能を利用すれば、「ゲームは1日1時間」を厳守しながらの攻略も不可能ではない?