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エンブレム オブ ガンダム - (2012/12/28 (金) 15:05:55) のソース

*エンブレム オブ ガンダム
【えんぶれむ おぶ がんだむ】
|ジャンル|SLG|&amazon(B0015PQMRY)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売元|バンダイナムコゲームス|~|
|開発元|ベック|~|
|発売日|2008年5月1日|~|
|価格|5,040円(税込)|~|
|分類|''クソゲー判定''|~|
|ポイント|原作無視&br()設定の超解釈&br()日本語崩壊の駄目テキスト&br()戦略性に欠ける戦闘&br()糞BGM|~|
|>|>|CENTER:''[[クソゲーオブザイヤー関連作品一覧>KOTYゲーム一覧]]''|
|>|>|CENTER:''[[ガンダムゲームリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/940.html]]''|
//|>|>|CENTER:&color(red){クソゲーオブザイヤー2008携帯機/ノミネート作品}&br()[[梅沢由香里のやさしい囲碁(DS)>梅沢由香里のやさしい囲碁]]/[[THE ゾンビクライシス>SIMPLE DSシリーズ Vol.32 THE ゾンビクライシス]]/[[ぷちえゔぁ]]/[[海腹川背Portable]]/''&color(black){エンブレム オブ ガンダム}''/&br()[[高校野球育成アクションゲーム めざせ!甲子園(DS)>高校野球育成アクションゲーム めざせ!甲子園]]/[[ウィンディ×ウィンダム]]/[[メジャーDS ドリームベースボール]]/&br()[[みてはいけない]]/[[逆境無頼カイジ Death or Survival]]|
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#contents(fromhere)
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*概要
-機動戦士ガンダムを題材にしたシミュレーションゲーム。1stからΖまでのシナリオを歴史小説風の文章でたどるといった内容。
--脚本・ゲームデザイン担当は芝村裕吏氏。
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*問題点
**テキスト・シナリオ
-芝村節全開の駄目テキスト。
--全体的に言い回しがまわりくどく、冗長で読みづらい。無理に大仰な文章を書こうとして滑っている。
--そもそも日本語として成立していない部分が多い。
--やたら多用される指示語、接続詞。
--やたら多用される「一方その頃」
--無意味に同じ文面が繰り返されることも。
--このような文章を長々と読まされる。
-ステージの合間や会話の途中で、何度も状況説明や心理描写を書いた地の文が入るが、独りよがりの電波と言われても仕方がない内容。
--芝村氏の勝手な独自解釈が多過ぎる。
--公式設定には存在しないものや食い違ってるものも多数あり、それらをあたかも公式設定のように語っている。
--「このゲームではこの説をとろうと思う」などと歴史家風に言われることもあるが、言い訳にしか聞こえない。
-分かりやすい駄目テキスト及び独自解釈の例(原文まま)
#region

-''地球連邦とジオンの合計した人類の総人口の半分''が死に至らしめられたのである。
-シャアが''愛の人''で愛を追いかける人物なのに対して、アムロは愛がないと思うと逃げる人物だった。
-(マ・クベは)文人上がりの軍人で、''そして、そして変人''である。
-グフというモビルスーツはジオンの''被害妄想が生み出した変な兵器''である。
-ジオング。ドムのスケールアップに、スケールアップして余裕が出来た分の''武器のあれそれ''をつけたものである。
--おそらくパーフェクトジオングを曲解したと思われるが、だとしてもこの説明は酷い。公式設定を完全に無視している。
#endregion

#region(驚異の駄目テキスト ~序幕編~)
~オープニングセレモニー~

人類が増えすぎた人口を~
宇宙に移民させるようになって、~
既に半世紀が過ぎていた。~

地球の周りの巨大な人口都市は~
人類の第二の故郷となり、~
人々はそこで子を産み、育て、~
そして死んでいった。~

宇宙世紀0079~
(ダブルオーセブンティーナイン)

地球から最も遠い~
宇宙都市サイド3は~
ジオン公国を名乗り、~
地球連邦政府に~
独立戦争を挑んできた。~

戦争はすぐ終わるはずだった。~

地球の千年単位で~
整備されたシステムと~
わずか半世紀だけ~
生活してきた場所とでは、~
最初から~
戦争にならないはずだった。~

だが、戦局は大方の予想を~
完全に裏切った。~

原因は、モビルスーツという~
ジオンの新兵器にあった。~

モビルスーツ、~
それは、宇宙世紀を代表する~
戦闘兵器である。~

そしてそれは、その時まで、~
ジオンにしか~
存在していなかった。~

一月のこの日は、~
地球連邦軍の一人の猛将が、~
名将となる日として知られる。~

太陽風はそれほどでなかったが~
折からの~
ミノフスキー粒子の散布により、~
電子的視界は極めて悪く、~
艦船は密集陣形で~
命中率の悪さを~
どうにかしようとしていた。~

これでも、ジオンの~
モビルスーツに対しては~
抜本的対策とは言えず、~
長い宇宙艦船の時代の終わりが、~
縮こまった陣形に~
見えるようであった。~

この戦い。~
戦場全域では~
200隻を優に数え、~
人員では200000人を~
軽く越える。~

その多くが、~
今日、死ぬことになっていた。~

彼らは死んでも、~
戦わなければならない~
理由があった。~

彼らの後ろには~
地球があったのだ。~
もはや、地球を守るものは、~
彼ら以外~
なにもなかったのである。~

ジオンは、今日、この日、~
自らの住居である宇宙都市を~
地球に落下させようとしていた。~

敵の奇襲攻撃が始まった。~
圧倒的な戦力差を耐え抜き、~
戦線を維持せよ~

-最初の頃は(独特の言い回しこそあれど)それなりにマトモではあるが、途中から文章がおかしくなっていく事が解る。~
なんというか小学校から通いなおしてください…。
#endregion
--ちなみに、mkIIやamazonをはじめとしたレビューサイトでは「''ガンダムを知らない人でも非常にわかりやすい''」などと評されている。((ガンダム以前に文章の意味がさっぱりわからないのだが。))へぇ…。

-「~しろ」「~せよ」「戦え!」など高圧的な口調のチュートリアル。
--肝心の内容も、長文がだらだら流されるばかりで親切とは言えない。
-他のガンゲーの例に漏れず、ストーリーがはしょられている。
--何の演出もなく、地の文でリュウやミハルが死んだと言われる。
--08小隊やポケ戦なんかは原作はもちろん、Gジェネとも比べるのが失礼なくらいのはしょり&原作無視っぷり。
---アプサラスはIIIのみ、試作一号機はFbのみ、ガンダムMk-IIは白色のみ登場とあからさまな手抜き目的でのはしょりが目立つ上、サイド6にアレックスを受け取りに来たホワイトベース隊が核攻撃を阻止するという謎のクロスオーバーがある。
-演出の類が軒並みしょぼく、盛り上がらない。

**SLG部分
-大きなマスで区切られたマップ上で十機一組のチーム(駒)を動かす「プロヴィンスマップ」というシステム。~
機体ごとのHPはなく、同じマスにいる敵味方のチームの戦力値を比べることによって、お互いに何機撃破されるかが決まる。
--マップが狭く、戦略の自由度がない。
---戦略シミュレーションというより、詰め将棋やパズルをやっている気分になる。
--マップの区切り方が大雑把なため、マスの繋ぎ目や距離感が分かりづらい。
--ガンタンクで敵の射程距離外から砲撃するといったことができず、戦闘するには最前線に行かなければならない。
--「機動」値が低い機体から順に撃破される仕様のため、ガンダムやジムより先に、本来後方で戦っているはずの戦艦やガンタンク、ボールが堕ちるという違和感が生じる。
---戦闘画面では、何隻もの戦艦を盾にふんぞりかえっているMSというシュールな光景がたびたび見られる。
--当てにならない戦闘予測、完全に運次第の戦闘後の再行動など運の要素が強い。
--何の脈絡もなく出現し、即行動する敵増援。
--最初のうちは補給など独特のシステムに戸惑うが、結局のところ、単純に強キャラと高性能機を詰め込んだ少数精鋭で無双するのが一番楽。性能差が戦力の決定的差。
---初期配置の味方名無し部隊は、敵エース部隊に無双されるわ、物資(各陣営全体で共有している数値で、不足すると全軍が弱体化する)を食いつぶすわで邪魔でしかない。この仕様で難易度を上げているステージもある。
--常にカクカクで迫力ゼロの戦闘アニメ。Yボタンで飛ばせるのが救い。
--ただし、戦闘前後やフェイズ切り替え時などに表示されるテロップのせいでテンポは悪い。
--ステージクリア後に与えられるポイントを消費してオリジナル部隊を組めるが、一チームしか出せず、自由度をさらに狭めている。

**その他
-意味も無く無駄に名詞を付けてわかりにくいゲーム用語。
--「バトン」だの「バスケット」だの言葉自体は既存のものなのがかえって腹立たしい。
-バトン選択システム
--各ステージの始めに、二つの選択肢が現れ、文章が変化したりステージが分岐したりする。
---要するに、前者は連邦視点、後者はジオン視点というように、選択肢ごとに人物や状況を語る視点が変わるのだが、原作で両方やっていたシーンを分割している部分があり、必要があったのか少々疑問。
--ゲームに登場するキャラは四つのグループに分けられており、この時選んだ選択肢に対応して一斉にレベルが上がる。
---逆に言うと経験値などの概念がないため、この選択肢でしかキャラを育成できない。~
脇役をひいきしようとしても、アムロのレベルまで一緒に上げなくてはならなかったり、セイラを育てようとすると、敵として出てくるシャアやララァのレベルも上がってしまったりで自由度が低い。
--分岐ルートによってはOVAのシナリオに行けない。
-一部キャラクターの所属がおかしい。
-キャラクターが一部隊につき2名まで。黒い三連星涙目。
--こういうのは少なくても3名では。
-オリジナルのBGMは普通だが、原作BGMの音質が酷過ぎる。
-2周目引継ぎがしょぼい。
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**結論
-テキストの駄目さもさることながらSLGとしては落第レベルな上、ガンダムゲー(キャラゲー)としても「原作ファンしかわからないネタだらけ(一見深く突っ込んでいて取っつきづらい語り)」なのに「原作ファンからは失笑を買う(ちっとも深くないどころか電波満載の語り)」という誰得ゲー。
--芝村氏の撃墜数がまた伸びたであろうことは疑う余地がない。
**余談
-実は本作にはマクロスFとガンダムAGEのノベライズを手がけた事で有名な小太刀右京氏がシナリオで関わっているらしい。
--しかし、肝心のシナリオは上述の通り芝村補正がかかりまくっている。一体どこに小太刀氏が関わっているのか…?
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