**大刀 -DAIKATANA- 【だいかたな】~ |ジャンル|FPS|&amazon(B00009EL8X)| |対応機種|Windows98/2000/Me&br()ニンテンドウ64&br()ゲームボーイカラー(専用)|~| |開発元(Win)|Ion Storm|~| |発売元(Win)|アイドス・インタラクティブ|~| |発売・開発元(N64・GBC)|ケムコ(コトブキシステム)|~| |発売日|2000年5月23日|~| **概要 -DOOM、Quakeという傑作でFPSの基礎を築いたジョン・ロメロが指揮を取った大作FPS。 -日本人の主人公ヒロ・ミヤモトは時を超える能力を持つ魔剣・大刀(ダイカタナ)によって時空を旅し、過去や未来で同じ大刀による時空改編と世界支配を狙う一族と戦う。 --ちなみにヒロ・ミヤモトのモデルは&bold(){任天堂の宮本茂}。尊敬しているかららしい。ゲームデザインでも影響を受けたという。 --クロノ・トリガーやFF7といったJRPGの影響も受けたという。 --そのせいかものすごく怪しい日本語看板があちこちにある。&bold(){「格安チケッケ」}「サイーコ」etc -FPSにRPG的要素を取り入れ、主人公や武器・大刀は戦闘により経験値を習得し能力が増える。 **問題点 -海外では[[E.T. The Extra-Terrestrial]]、アタリショックなどと並んでゲームマーケティングの大失敗例の一つとして記憶されている。 ***発売前の問題点 -そもそもスタッフはそれまでRTS(リアルタイムストラテジ 要はシミュレーション)ばっかり作ってる人間ばかりで3Dエンジンに慣れてなかった。 --それを把握せずに期間まで含めた大計画をぶち上げてしまったため開発が難航した。 -DOOM・Quakeのあのロメロの新作ということで初期から大々的に宣伝された。 --ただしあまりにも売り文句が下品で顰蹙を買った。(例:「ジョン・ロメロは君を彼のBitchにする!」etc) -途中でQuake2エンジンが発表されて、そのままでは古臭くなると考えて開発環境を変更したためさらに開発が長引いた。 --延期ばっかしていたくせにロメロは高層ビルの上のオフィスで豪遊生活をしていた。 --あまりに延期が多いのでこのままベーパーウェア(お蔵入り)になるかもとまで言われた。 -結局発売できたのは&bold(){開発発表から3年後の2000年。} --それなのにレベルの修正が終わっていない段階での見切り発車。 ***発売後の問題点 -かれこれ3年もたっている間に時代はHalf-Lifeなどの賢いAI・美しいグラフィック(当時基準)などで売るFPSが主流となっていた。 -そんな中で旧来と変わりないチャチなAIと古いグラフィックの大刀の評判はすこぶる悪かった。 --&bold(){仲間はすぐ引っかかって動けなくなる。}斜面などで頻発する。 --仲間はすぐ死ぬ。とにかく弱い。 ---それなのにパズルを解いたり先に進むために仲間は必須。しかも&bold(){仲間が死ぬとゲームオーバー。} -一番最初のマップ、「京都」が異様に難しい。 --混沌とした未来の雰囲気を表現するグラフィックが汚い。敵が見えにくい --ロボット昆虫やカエルといった狙いにくい敵が多い。なのに装備が不足している。 --他のマップは美しく、難易度も低いのだが、最初の面が不評なため大きく評価を下げた。 -セーブにはセーブジェムという消費性アイテムが必要(「バイオハザード」のインクリボンに相当)。だが難しいゲームのため不評。 -お約束のフリーズ、強制終了といったバグも多発した。 --仲間キャラの強化やセーブジェム廃止の修正パッチが配布されたが、言語によっては当てることができない。 **その後 -結局&bold(){長い間待たされた挙句に出来は良くない}ということで評価は散々なものになった。 -埋め合わせのために大量出荷されてとりあえず開発費分ぐらいの収益は出せたが、&bold(){EidosとIon Stormの評判はガタ落ちとなった。} --ロメロも追放され、もう表には出てこないだろうと言われた。今では小さな会社でMMOや携帯機用のゲームを作っているらしい。 --色々な意味で飯野賢治に似ている気がする。 -NINTENDO 64とGBCでも発売されている。 --N64版はPC版での不評部分の削除を行っているが全体的に荒削り。 --GBC版は完全な2D-RPG。&bold(){もしや最初からそうしておけばよかったんじゃ…?} -日本ではPC版とN64版が発売されている。まぁ制作ロメロ+日本人が主人公、ということで無視は出来ないか。 --ただしバージョンの関係でパッチは当てられず他言語版との対戦も不可。 -元がQuakeなためか対戦は最近になって評価され、現在マルチプレイ部分だけが無料化されている。 -wikipediaには詳しい開発と失敗の経緯が乗っている。~ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%88%80_(%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0)