「桃太郎電鉄DS TOKYO&JAPAN」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

桃太郎電鉄DS TOKYO&JAPAN - (2013/05/03 (金) 04:26:21) のソース

*桃太郎電鉄DS TOKYO&JAPAN
【ももたろうでんてつでぃーえす とーきょーあんどじゃぱん】
|ジャンル|ボードゲーム|&amazon(B000E9PIWW)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売・開発元|ハドソン|~|
|発売日|2007年04月26日|~|
|定価|5040円(税込)|~|
|分類|''黒歴史ゲー''|~|
|ポイント|実は手抜き移植でした&br()ボリューム不足&br()さくまあきら氏の自己満足作品|~|

**概要
-携帯電話版の『桃太郎電鉄TOKYO』『桃太郎電鉄JAPAN』を2in1移植した桃太郎電鉄シリーズ第17作。ニンテンドーDS用では初リリースである。
-例によって、TVCMをはじめ大々的に宣伝が行われた。ただし、詳細については触れない形の宣伝であり、「DS初の桃太郎電鉄」ということのみを強調していた。

**問題点
実際のゲーム内容は携帯アプリ版の焼き直しでしかなく、Wi-Fi通信にも対応していない。~
内容はせいぜいSFC版レベルで近作に比べれば明らかに薄い内容である。~
-遊べるのはCOMを入れて3人まで、最大年数は30年までしか設定できない。
--携帯電話対応を除くシリーズの過去作品では、4人(一部作品では5人)までの参加で、99ないし100年まで設定できる。
-コンピューターの強さが4段階までしか設定できない。
--他のシリーズ作品ではこれ以上ある。たいていは8~10段階で設定できる作品が多い。
-全体的にイベントの数が少ない。カードの種類も大幅に削減。
-物件の増資不可。
--ただしこの作品に限ったことではなく、以降の作品全てで廃止された。増資が廃止されてからは、物件の数自体は非常に増えている。&brまた最大プレイ年数も、本作以降の『桃鉄WORLD』『20周年』が50年で、本作同様に99年以下となっている。

-平賀源内がバランスブレイカーであるなど、システムやバランス面でも色々と問題がある。
--平賀源内は「物件をランダムで1件斡旋」「他のプレイヤーをリスクなしで3ターン足止め」など、味方につけると一方的なゲーム展開になりかねない。
--必然的に年数が少なくなる今作では足止め効果がとにかく凶悪。連続で足止めを食らうと目も当てられない。対人戦ではオススメしない。

-また、宣伝規模が大きかったわりに、こういった内容面の情報は十分に周知されなかった。
-開発に携わったさくまあきら氏は、ブログで「性能の低いDSでPS2みたいな仕様が出来ると思っているのかね?」といった発言をしているが、DSより性能が低い旧世代ハードのSFCやPCEで出ていた旧作と比較しても劣っているため、ユーザーが納得できる理由とは言いがたかった。
--DSの前世代機種GBAで発売された『桃太郎電鉄G』は、『桃鉄12』をベースにしていながらも気合の入った作りで、前述のシステムはもちろんのこと、ゲストボンビーとしてピヨピーが登場したり、Wi-Fiではないにせよ通信対戦機能が完備され、かなりPS2に近い水準が再現されている。ゲームバランスも良い。

**総評
全体的に出来ることの幅が狭まりボードゲームとしては軽量級となった本作は、腰をすえて中~重量級のゲームを楽しみたいユーザーの要望に応える事ができなくなってしまった。価格に見合った内容と感じていないユーザーの比率は、製作者自ら弁明するほどには高かったものと思われる。~

もっとも、その後のリリース傾向からすると、本作を「桃鉄シリーズの歴史的問題児」とは断言できない。~
大きな路線の変化が周知されていれば、せめてバランスが良くまっとうに遊べる内容であれば、あるいは低価格での提供であれば…。~
現実には全て逆だった事が、本Wikiに黒歴史ゲーで分類されるに至った理由である。シリーズの過去作品と同程度の内容を期待してはいけない。~

**その後の展開
-本作の内容への抗議・質問に対するさくまあきら氏のブログ発言は、非常識であると騒動になった。
--問題点で紹介したもの以外にも、購入者の意見をあざ笑ったり、批評を「クレーマー」扱いするなど、レビュアーの神経を逆撫でするような発言を連発していた。
--一連の経緯は月刊ゲームラボにて小特集の形で紹介されている。
-続けて発売されたXb360での桃太郎電鉄でもネット対戦に対応しておらず、この件に対する応答でも騒ぎを起こしている。
--この作品はPS2で発売されたものの焼き直し。オリジナルを期待していたファンを二重にがっかりさせた。

-2008年に入り、ハドソンに対する脅迫事件が発生。犯人は現金の他、桃太郎電鉄携帯版における年数制限を99年までにすることを要求した。この件に関しコメントを求められたさくまあきらは正規に要望を寄せてくれればちゃんと検討すると答え、前述の話を知るものを呆れさせた。事件そのものは勿論論外の話ではあるが。

-Wi-Fi通信はDSにおける2008年12月18日発売の2作目「桃太郎電鉄20周年」でやっと対応したが、さくまあきら自身は結局積極的に対応しようとしなかった。前作比で3割近く売り上げを落としている(37万本→27万本)のはシリーズに対する一部ファンの失望感の表れでもあるのだろうか。続くWii版ではハードの違いがあるとはいえ、ここからさらに売り上げを落としている。
-2010年12月2日にDSで『桃太郎電鉄WORLD』が発売。その後2011年12月にさくまあきらがシリーズ終了発表した。ハドソンがコナミに吸収されたのが理由。

//開発者の問題発言部分を問題点から分離。
//↓これらの文はどう扱えばいいのかわからなかった。キングボンビーの件を評価点としていいのかどうかも、バランス次第なので記述が断片的すぎる。
//公式ガイドブックが出ているが誤植だらけである
//評価点
//キングボンビーの攻撃力が下がっている
//資産が溜まりやすい。