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婆裟羅 - (2011/01/15 (土) 14:40:03) のソース

注意:本項目ではアーケードシューティングである『婆裟羅』と、その続編『婆裟羅2』のニつの紹介をしている。なお、両方ともにバカゲー判定である。~

*婆裟羅 -VASARA-
【ばさら】
|ジャンル|縦スクロールシューティング|~|
|対応機種|アーケード|~|
|開発・販売元|ビスコ|~|
|稼動開始|2000年|~|
|分類|&bold(){バカゲー}|~|
|ポイント|''エアバイクに乗ったイケメン武将VS戦艦''&br()ゲーム部分は少し詰めが甘い程度|~|

**概要
慶長ならぬ「慶兆五年」の日本を舞台にしたシューティングゲーム。本来ならあと15年かかるところを一足飛びに豊臣家が滅亡し徳川の天下になろうとしていた時代に、反逆の戦いを挑む3人のサムライがいた・・・という設定。世に言う「関が原の合戦」と「大阪の陣」を足して2で割ったような世界観となっている。&br()プレイヤーキャラは「史実だと大阪夏の陣で戦死したらしい真田幸村」「雑賀孫市を襲名した女の子で、世に言う孫市の孫娘」「関ヶ原で戦死したといわれる島左近」、と、言ってしまえば我々の知る歴史では敗者として記されている者たちである。史実や逸話から知られている人物像から大幅に脚色が施された人物もいるが、ビスコ自身が「バサラアレンジ」と開き直っており、この妙なアレンジも一つの売りである。&br()

だがこのゲーム、敵は戦闘機や戦車や潜水艦、果ては人型ロボットで襲い掛かってくるというオーバーテクノロジー過ぎる代物で、プレイヤーはエアバイクにまたがり、生身で刀や槍や炎を纏った扇子を振るい敵機を叩っ斬る…という無茶な世界だが、戦っている本人は極めて大真面目に切ったはったを演じている、という典型的なド直球バカゲーとなっている。&br()
このオーバーテクノロジーぶりに関する設定は一切なし。当時の月刊アルカディアの設定資料や、後述の2の時に連載していた公式4コマ漫画コーナーでも言及や記載は一切無し。''そういう世界だから''、という事なのだろう。&br()
他の演出では、中ボス及びボスが出て来る際大写しで顔グラが表示されると同時に口上が述べられる。それ自体は良いのだが、''何故か顔グラの下に英語字幕も表示されるため''不思議な味わいのバカさを醸し出している。(基板設定によっては英語字幕をOFFにも出来る)

ゲームシステムで言えば典型的なショット&ボムの方式であるが、ショットボタンをしばらく押しっぱなしてから放すと、敵弾ごと敵を得物で斬る超強力な溜め撃ち(溜め斬りか?)を使うことができる。&br()
なお、溜め撃ちが溜まった瞬間に自機に僅かながら無敵時間が生じるため、「溜め攻撃を出そうとして死んだ!」という現象が起き難くなっている。こういう細かいところでプレイヤー有利の仕様にしてくれたことは評価したい。&br()
おかげで溜め撃ちのパターン化がはまればあまり難しい弾避けをせず先に進むことができるようになっている。なお、アイテム取得で溜まるバサラゲージが最大になった時に溜め撃ちを行うと、一定時間さらに強力な斬り攻撃を繰り出せる「バサラモード」に入る。
とはいえ自機の速度調整は利かず、それなりに敵弾が速いので弾幕シューティングのような弾避けはあまり出来なくなっており、なるべく弾を避けないようにするのが重要とも言える。&br()
結局のところ難易度が抑え気味であるのと、ラスボス戦で永久パターンが発覚してハイスコア集計が行われなかったこととで、シューターの受けはよろしくなかった模様である。&br()
ビスコの分家とも言えるビデオシステムや彩京はSTGを多数手がけてきたが(特に彩京は婆裟羅より前にオーバーテクノロジー戦国STG『戦国エース』及び、そのシリーズでヒットを飛ばしている(ただし歴史上の人物は登場しない))、ビスコ自体があまりSTGに関わってなかったのだろうか。&br()

なお、本作が登場したのは戦国無双(コーエー)や戦国BASARA(カプコン)より前であるため、当然両シリーズの影響は一切受けていない。(偶然にも本作で家康の声優だった中田譲治は戦国無双でも家康役であり、現在開発中のバサラ3では女性の孫市が登場するなど何だか妙な因縁を感じるが多分気のせいだろう。また、余談だが今の所孫市を女性として扱ったのはバサラ3とこの作品の孫市だけだったりする。)

BGMやドット絵の描き込みはまずまず良好。

*婆裟羅2 -VASARA-
【ばさら】
|ジャンル|縦スクロールシューティング|~|
|対応機種|アーケード|~|
|開発・販売元|ビスコ|~|
|稼動開始|2001年|~|
|分類|&bold(){バカゲー}|~|
|ポイント|相変わらずの無茶設定ぶり&br()鬼畜二周目|~|

**続編
続編として、天正ならぬ「天翔十年」を舞台にした『婆裟羅2』があり、モチーフは本能寺の変で当然敵は織田軍一門となっている。&br()そのせいでいつもは悪役にされがちな明智光秀が主役の一人、かつ重量級の風格あるオヤジになっている。&br()他の主人公たちは天目山から生き延びて脱出した(史実では自害)武田勝頼の息子、武田信勝
や15歳の少女の百地三太夫や前作の孫市の祖父である雑賀孫一などがいる。&br()特に早死して知名度もあまりない武田信勝が主役のゲームはこれぐらいだろう。&br()だがその反動かそれとも顔つき武将を一気に増やしすぎたせいか、敵方武将のイメージ曲解が前作以上に激しくなっており、中でも前田利家あたりはもはやオカマである。ただ、今作では主人公・ステージボスのみならず中ボスクラスの武将についての設定(というかバサラアレンジ流解釈)も非常に細かく、公式HPでのキャラクター紹介は見応え十分。&br()
また、相手が織田軍である都合上、前作でプレイヤーキャラだった島左近が中型敵として登場し、1の溜め撃ち同様の槍ラッシュを披露するというような場面もある。(もちろん倒してOK)&br()


ボム廃止(代わりにバサラゲージが3本に分割化)・溜め撃ちでは消せない紫弾の採用により、前作よりゴリ押ししづらいようにされている。&br()
また上級者向けに2周エンドのモードを取り入れたものの、その2周めは打ち返しで紫弾が飛んできて溜め撃ちの爽快感を損なう方向でのバランス取りとなった。前作は簡単気味だが今作は難しすぎで、天の巻(2周ENDで1周ENDの地の巻よりも難易度が高い)の1コインクリアが出るのに半年かかったと言われている。
幸村、孫市、左近の誰を選んでも十分クリア出来た前作と違い、今作は溜め時間が短い百地三太夫が絶対的に有利である。というか、三太夫の使用を前提にバランスを取っているとしか思えず、他キャラ(隠しキャラ含む)でのクリアは極めて苦しい。強いていうなら光秀のサブウェポンの機雷(ギガウィングのアルバトロスのサブウェポンの機雷に酷似)が多少使える程度。&br()
ただし、前作のネックになった永パの廃止・首級ボーナスの引き上げ・斬りボーナス変更など、スコア稼ぎの面では幾分改善されている。