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プロゴルファー猿 - (2013/05/08 (水) 21:22:07) のソース

*プロゴルファー猿
【ぷろごるふぁーさる】
|ジャンル|スポーツ(自称)&brプロゴルファー猿なりきりゲーム|#amazon(B001ELK36A)|
|対応機種|Wii|~|
|発売元|バンダイナムコゲームス|~|
|開発元|エイティング、タムソフト|~|
|発売日|2008年10月23日|~|
|価格|6,090円(税込)|~|
|分類|クソゲー判定|~|
|ポイント|''[[2008年クソゲー七英雄>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/309.html#id_b55ea92b]]の一つ''&br''ファミ通クロスレビュー歴代最下位タイ&brワイは詐欺や! プロモーション詐欺や!''&br変な選択肢&br原作ファンも理解不能な人選&brスカスカ過ぎる内容&br''開始10分でエンディング''|~|
//|>|>|CENTER:&color(red){クソゲーオブザイヤー2008据え置き機/七英雄}&br[[メジャーWii 投げろ!ジャイロボール!!]]/[[奈落の城 一柳和、2度目の受難]]/[[大奥記]]/[[ジャンライン]]&br[[神代學園幻光録 クル・ヌ・ギ・ア]]/''&color(black){プロゴルファー猿}''/[[メジャーWii パーフェクトクローザー]]|
|>|>|CENTER:''[[クソゲーオブザイヤー関連作品一覧>KOTYゲーム一覧]]''|

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#contents(fromhere)
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|&ref(saru01.jpg)&br|&ref(saru03.jpg)&br|
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**概要
-藤子不二雄Ⓐ作の有名ゴルフ漫画が原作。貧乏な家に生まれた野生児・猿谷猿丸は類稀なるゴルフの才能を持っていた。賞金稼ぎのゴルファーとして生きていく事を決心した猿丸は影のゴルフ界の帝王・ミスターXの放つ刺客達に、兄弟達の応援を受けながら手製の木製クラブ一本で立ち向かう。
--奇想天外なゴルフコースと影のゴルファー達、「旗包み」「岩返し」といった荒唐無稽な必殺技が受けて大ヒットした。
-''2008年KOTY七英雄の一つ''。同じ年KOTY大賞や候補に上がったほかの七英雄とは違い、バグやフリーズといった要素はない。''仕様どおり問題なく完成されているのにクソ''という英傑ぶり。なおメーカーはスポーツゲームを自称しているが、実際は''プロゴルファー猿なりきりゲーム''(バラエティーゴルフゲーム)にすぎない。
--発売前のファミ通クロスレビューで''オール3点・総得点12点''という歴代最下位タイを記録した(ファミ通では2点以下をつけられることはまずないのでこれは''実質最低点''であり、最高点3点という記録は『[[修羅の門 (PS)]]』、『[[デスクリムゾン]]』、『[[大奥記]]』ですら成し得ていない現在唯一の記録である)。
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**問題点
-''誰がどう打っても数ヶ所しかない定位置に球が落ちる''という、双六のようなシステム。
--要するに「A点からB点までのショットはこう飛んでここに落ちる」といったようにあらかじめ完全にモーションが決まっており、''それ以外のショットは一切打つことができない''。
--わざと打てないようなところに打とうとすると「打てません」とわざわざ表示されたり、強制OBになったりする。OBになるのはスイングの操作をミスしたときのみで、ショットの方向は最初から数パターンに決まっているも同然の状態。
--パットも方向を選ぶことができず、やることはタイミングよくリモコンを振るだけ。更にカップとの距離が近い場合は、「オートパット」と称して勝手にパットが行われてカップインされるというプレイヤーの介入を許さない仕様。
---一応ゴルフには「OKパット」と呼ばれる、外すことがまずありえない場合次のショットで入った扱いにする習慣があるが、それをプレイヤーが操作するゲーム内でやってしまうのはいかがなものか。ちなみにゴルフゲームで有名なシリーズ『みんなのGOLF』でもOKパットはあるが、それは「ボギー(+1)以上確定で1m以内のパット」でしか発動しないようになっている。
-キャラゲーなのに、''ストーリーモードが存在しない''。
--モードは「マッチ」(規定ホール対戦)と「ストローク」(自由対戦)と「チュートリアル」の3つだけ。
--それが功を奏しているというのか、1回の対戦ですぐにEDが始まる(その時間わずか10分)。スタッフロールすらスキップ可能。
--対戦相手をCPUにする場合、好きな相手を選ぶことができずランダム選択しか用意されていない。このため、自分が対戦したい相手がいる場合は何度も繰り返して選択し直さなければいけない。
--ステージは隠し含め12しかない。ステージ終了後、毎回ミスターXが話しかけてきて選択肢を選ばされる。上記の通り10分そこらですぐクリアできるため、何度も話しかけてくるので段々ウザくなる。しかもこの選択肢、特に意味がないようである。
---内容もつじつまがあっておらず、さっき勝ったばかりなのに「どうだね猿くん、もう諦めるかね?」と聞いてくる。どうやら勝ったときと負けたときの台詞が逆になっているようだ。
-使えるキャラクターは原作ファンが首を傾げたくなるような6人。KOTYWiki曰く『ドラゴンボールで例えると孫悟空、孫悟飯、ヤジロベー、サイバイマン、ビーデル、ビーデル(髪切ったver)』
--そもそもキャラゲーなのに6人というのは少なすぎる。その人選も原作の猿のライバルである剣崎、鷹巣、大神といったキャラが一人としていない。ドラゴン、紅蜂はその中でもむしろ順当というべきだろうが、タイタンとジェロニモは前述のライバルたちを押しのけて出すほどかといわれると疑問である。
---例に挙がったキャラクターは普通のゴルファーで影プロではなく、ゴルフも特殊なことをする訳でもないため、あえて切ったという見方ができない訳ではない。
--そして、うち2人は隠しキャラクターであり、最初から使えるキャラクターはわずか4人。しかもこの''隠しキャラ二人は普通にプレイし続けても登場しない''。
--6人のうち1人が紅蜂のマイナーチェンジ、というあたりには脱力させられる。
--2Pカラーの類も用意されておらず、同キャラクター同士での対戦の場合見た目は全く一緒。

|&ref(saru02.jpg)&br()|&ref(saru04.jpg)&br()|
//キャラ選択画像の右端の黒いとこ切り忘れた
-個別の問題点
--PVにあった主題歌はゲームには登場しない。
---こんなクソゲーに使われたくは無い という意見もあるが、どっちにしろPV詐欺である。
//--猿の足が不自然に筋肉質。
//↑それは原作再現です。
--アプローチショットが最大の難関であり、ナイスショットをすると大きくOBする。
--プレイ中に話す台詞に相手のプレイ内容が考慮されていないため、ホールインワンしたのに、グリーンオンしただけの相手から『あれより近くに寄せる自信あって?』と言われたりするなど、会話が支離滅裂になる場合がある。
--Wiiのゲームなのにロードが地味に長い。
--キャラ個別のEDなどもない。
-''発売前にすでに買い取り価格1500円''。
こういったように、もう見るからにクソゲー要素しかない(あまりに度を過ぎた手抜き)のだが、PVやCMの出来は非常によく、「ファミ通の点数低いけど実際はガッカリゲーどまりなんじゃ」と期待した人もかなりいた。某動画サイトでは「手を抜かずに作りこんでいれば良作になったかもしれない」という声もある。
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**評価点
-元のアニメの声優を使っていること。特にベテラン声優の方々は本当に頑張っているので残念でならない。
-グラフィック自体はWiiにしては綺麗な部類。
-そもそも原作の魅力は、到底ゴルフなどできそうにないコースを一か八かの尋常じゃないコース割や必殺ショットで切り抜けて行く点である。こうしたゲーム性にしたのは原作再現としては間違って無い。''それがゲームとして面白いかはごらんのありさまだが''。
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**結論・余談
-とにかく(自称)ゴルフゲームとしてすら成り立っていない本作。普通のゴルフゲームのシステムでは「猿」の奇想天外なゴルフを再現するのは難しく、逆に安心して遊べる普通のゴルフゲームだと「猿」でやる意味がない。題材選びからして''荷が重かったとしか言いようがない''。
-結果はいうまでもなく。さすが低点数には定評のあるファミ通である。
--同雑誌内で連載中のゲームエッセイ漫画「いい電子(現:いいでん!)」でも取り上げられた。プレイ後に''涙を流しながら''「軌新すぎる(原文ママ)」「''これはゴルフゲームではなくプロゴルファー猿というジャンルのゲーム''」という感想を述べており、遠まわしに『これはクソゲー』と言いたかったのだろう。
-上述してるとおり、ゲーム中の映像を上手く編集した本作の発売前PVは出来が良く、これだけを見るとわりと面白そうなゲームに見えてしまう。このことから、有名な猿のセリフとかけて''『ワイは詐欺や!プロモーション詐欺や!』''という言葉で知られるようになった。
--ちなみに、PVですでに全部のホールとキャラが出ていたりする。
--こちらが[[伝説のPV>http://www.youtube.com/watch?v=RhQfWjMef7o]]

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