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ボイスファンタジア 失われたボイスパワー - (2010/04/01 (木) 14:40:10) のソース

*ボイスファンタジア 失われたボイスパワー
【ぼいすふぁんたじあ うしなわれたぼいすぱわー】

|ジャンル|RPG|~|
|対応機種|PS|~|
|発売元|アスク講談社|~|
|開発元|日本メディアプログラミング|~|
|発売日|1997年10月2日|~|
|定価|6800円|~|
|分類|''完全にクソゲー判定''|~|
|ポイント|''また千葉繁''&br()そして暴走&br()誰得な声優コスプレ|~|

*概要
-かの''[[スタンバイSay You!]]''でやらかした声優・千葉繁が、より一層やらかしたクソゲー。発売日がたったの7ヶ月しか差が無いため、全く反省色が見られない。当然、声優が実写で登場する作品(か、そうではない何か)である。~
ジャンルがRPGになっているだけあって、色々な意味で''タチ悪く''発展している。そもそも、ファンタジー世界に実写の人間を入れること自体、かなり無理があるとは考えなかったのか。
--ただし、前述のそれより知名度には欠ける作品ではある。「悪趣味ゲーム紀行」で紹介されたこともあり、全く無いわけではないが。

*内容
-説明書
--文法がおかしい部分が散見する。そもそも、香ばしすぎる''千葉繁''の前文からして「~であるのであろうか」とおかしい。
--そして''[[アンリミテッド・サガ]]と並ぶ薄い説明書。''全10ページかつ、''ゲームの説明はたったの6ページ。''ちなみにPS2ではなくPS。あの小さい判に書いてある内容は推して測るべし。
---ただし、説明書同様ゲームも薄いので、''これだけでも十分な説明になっている。''もっとも、それはそれで問題である。
-オープニング
--ドラクエもどきのオーケストラ(のような)音楽が流れ、アニメーションが流れ始める。そして内容は、''なんとヤシガニも真っ青なほどの紙芝居アニメーション''。数枚の止め絵を連続で表示して一応動きを再現している部分もあるが、正直、''小学生が教科書の隅に描いたパラパラ漫画の方が百倍マシ''なレベル。~
ちなみに動きといえば、カメラのパン(視点移動)とキャラの走りなど簡単なものばかり。また、デッサンもキャラ絵が安定しておらず狂いまくっており、''まずアニメーションと言える代物かどうかも疑わしい。''少なくとも、''1997年にPSでやるレベルではない。''[[参考動画>http://www.nicovideo.jp/watch/sm122192]]
---が、製作したのは旭プロダクション。多くの人気・名作アニメの製作や撮影を行っており、アニメファン御用達の企業である。ファンからしてみれば、まさに「どうしてこうなった」と言わざるを得ない。もっとも、期待した者などいるとは思えないが。
--そして、タイトル画面では何の音も流れない。SEがあるだけ[[修羅の門]]よりはマシである。が、''オプションも無く、あるのはニューゲームとロードだけ。''[[デスクリムゾン]]にすら負けている。
-ストーリーとシステム
--''「あたかもゲームの中に本物の人間がいるかのようなリアルな存在感とストーリー」(原文ママ)''との前評判のゲームを求め、発売日に買いに行った主人公。だが、そのゲームは発売は突然中止に。失意の主人公を捕まえたのは''千葉繁''。彼は、例のソフトを主人公に売りつける。~
喜び勇んで家に帰った主人公が早速ゲームを始めると、そこには魔王によって人の心「ボイス」を奪われたお姫様が。その後、画面から伸びてきた手に掴まれ、主人公はゲームの世界に引きずり込まれてしまった。~
--……という突っ込みどころ満載な''メイド イン 千葉''なストーリーが、3人のパーティキャラと共に''RPGツクール、いいや、ゲームボーイレベル''のRPGで進行する。そして、所々に入る''彼の駄洒落をテキストでも読まされる悪夢''。
--様々な謎・クソ仕様の数々。
---''×ボタンでするのはジャンプ。''使い道限られてるのに。
---△ボタンでダッシュできる。が、その性能は、''まるでゼルダの伝説のペガサスブーツ。''数秒の溜めの後、直線を猛然と走り、壁に当たると反動がある。曲がる時もその方向に数秒溜めるため、移動のテンポすら最悪。
---''ボイスがスキップできない。''そのため、キャラが喋り始めたら最後まで聴かなければならない。スタッフがムービー、もとい''声に酔っている。''
---説明書に「中世ヨーロッパ風の世界」と書いているのに、''街には普通にカラオケ屋。''決めた設定くらい守って下さい。
---セーブは、一日の冒険が終わり夜になって初めて出来る。
--昼間は、普通にアニメ調のキャラと冒険するのだが、夜になると、なんと''パーティキャラの声優がコスプレをして''主人公の部屋にやってくるという、360度捻じ曲がりマントルまで穿ったサービスイベント。説明書によれば、この時の会話でヒントを聞き、それを今後に役立てるそうなのだが……。
---パーティキャラ声優の一人、横山智佐が''「私はラッキョウが食べられない」''。など、シナリオに全く関係のないことを喋り始める。……あなたのことは聞いていませんよ。第一、それをどう冒険に役立てろと。
---他の声優は、笠原弘子と小西寛子。だが、ノリノリ(というか全力投球)な横山智佐と違い、''困惑しているのが目に見えた演技''をしている。だが、もしかしたら小西寛子、この経験が基で女優業に憧れたのかもしれない。だとしたら、''多分間違えている。''

**評価点
-人気声優、堀江由衣のデビュー作でもある。彼女が出ていること''だけ''が利点のゲームは、[[ラストバレット]]が記憶に新しい。
--だが、パーティメンバーでないため、実写では見られない。
-引退した上失踪している元声優、小西寛子の動く実写が見られる恐らく唯一の作品。
-上に上げた評価点が、果たして評価点なのかどうか分からないくらい微妙なところ。

*総評
-RPG、声優ゲーム以前に、そもそもゲームとしてどうなのかという出来。特に、声優のコスプレは目も当てられぬほど酷い有様であり、同じ声優ゲームを買うなら、上記の[[スタンバイ Say You!>スタンバイ]]を買った方がよっぽど気分を害しない。もっとも、それらをやるぐらいなら、同じ値段の違うゲームをやるべきだが。
-本作で目立つのは、脚本・演出・声を担当している千葉繁の暴走っぷり。説明書から始まり、ストーリー、最悪なオチまでと見事に突っ走っており、この上ないカオスを演出している。
--が、残念ながら彼にゲームを作る才能は無かったようである。これからは、是非とも引き続き''声優として''頑張って頂きたい。
-ちなみに発売元のアスク講談社。本作の前にも、声優クソゲー「ボイスパラダイス エクセラ」や「高2→将軍」といった馬糞級の地雷を発売しており、かなり問題ある企業であるといえ、(企業的に見れば)氷山の一角に過ぎない。