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飛鳥&飛鳥 - (2011/09/20 (火) 15:41:45) のソース

*飛鳥&飛鳥
【あすかあんどあすか】
|ジャンル|縦スクロールシューティングゲーム|&amazon(B0017P1QUU)|
|対応機種|アーケード|~|
|発売元|タイトー|~|
|開発元|ビスコ|~|
|稼動開始日|1989年|~|
|分類|''クソゲー判定''|~|

**概要
本作はプレイヤー機「飛鳥」を8方向レバー+2ボタン(ショット、ボム)で操作し、全4面の攻略を目指す縦スクロールシューティングゲームである。

本作は下で述べられているような出来の悪さ故、ゲーメスト紙上にて幾度も叩かれた怪作である。あまりのショボさにタイトーの新人研修で作られた物が発売されたとも言われていたが、実際はビスコ制作である。

**問題点
-「雷電」のように、自機の動きにより若干左右方向にもスクロールする縦スクロールシューティングではあるが、本作の左右スクロール開始点はかなり画面の端にある。しかも自機を左右端に移動させると画面が猛スピードで左右に流れ、そこに弾があり死ぬという恐ろしいまでの未調整ぶりが見受けられる。本作をプレイする上では、他のゲーム以上に自機を不用意に画面左右端に移動させてはならない。また敵弾は画面左右端からも平気で飛んでくる。
-敵を倒した時の点数は無く、敵に弾を当てた時の撃ち込み点のみしか存在しない。これが原因か全ての敵が異様な硬さになっている。無論ボスも撃ち込み点のみである。
-ゲームの難易度は妙に高い。自機のショットは『スラップファイト』のように、画面途中までしか届かない仕様となっている。また上述の通り敵の耐久力は異様に高く、中型敵などは無理に倒そうとせず避けながら進んでいかなければならない場面もある。ボス敵は「本当にダメージを与えているのだろうか?」と思いたくなるほど耐久力が高く、プレイヤーには忍耐力と集中力が要求される。
-ボス敵を倒すと、例え最終面の4面であっても「ボーナスステージ」に突入する。画面左右から出現し、画面上方に去っていく敵機を倒していくのだが、この敵機には、弾を撃ってくるものも混じっているため平気で死ねる。その時は残機がきっちり減るという何がボーナスか全く理解できない作りである。ちなみにボーナスステージでゲームオーバーになっても何故かコンティニューが可能である。
-ザコ飛行敵が出現する時の「みょーん」という効果音、アイテム取得時の「ぺーろぺろぺー」という間の抜けた効果音、弾ヒット時のグラフィックと破壊時のグラフィックが全く同じなのでやられたのかどうかが非常に分かりづらい中型敵、『ドラゴンスピリット』の1面ボス「プレシオサウルス」を赤紫色&双頭にしたような外見の2面ボス、茶色い土製のジオングに見える3面ボス、現代→恐竜時代→古代エジプト→第二次世界大戦当時と全く統一感の見られない面構成(自機である「飛鳥」がいくつもの時代を超えて戦っていたという見方も出来るが)などなど、本作はまさにクソゲーであると同時に「怪作」と呼ばれる要素が盛り沢山である。

**評価点
-本作に唯一評価できる点があるとすれば、それは''二人同時協力プレイ''だろうか。
--当時のSTGは、業務用・家庭用を問わず、二人交互プレイが主流だったのだが、この飛鳥&飛鳥は1989年に製作されたゲームにしては珍しく、なぜか協力プレイに対応しており、妙な面で技術力の高さを発揮していたりする。これは素直に褒めてもいいかもしれない。
--尤も、実際に二人同時で遊ぼうものなら、ただでさえおかしい横スクロールが、''さらにとんでもないことになってしまう''のだが…。ある意味必見の光景ではある。

**余談
-PS2用ソフト『タイトーメモリーズII 上巻』にこの作品が収録されているが、初回特典の解説冊子に掲載された「開発者チームからの解説」コラムがこのゲームだけにはなかった。
-2ちゃんねるの『[[サンダーフォースVI>THUNDER FORCE VI]]』スレにて、とある書き込み(後述)がきっかけで''本作の開発者の一人(プログラマー)が降臨する''という事態が起こった。本作のクソゲーっぷりを潔く認め、当時遊んだプレイヤーに対しても反省の弁を何度も述べていた。
--また、当時の開発エピソードも語られている。
---タイトルの由来は、本作で使用されたCPUボード「飛鳥ボード」(性能はメガドライブ以下)から。
---スタッフはグラフィッカーもプログラマーも素人同然の集まりだった。タイトーに頼んで、他ゲームのソースコードを貰って流用したりもしたらしい。
---点数が撃ち込み点のみなのは、得点加算ルーチンのバグがどうしても修正出来ず、「撃ち込み点のみ」という苦肉の策を取る事でどうにかバグを回避した為。
--前述した開発者が降臨するきっかけの書き込みというのは、「サンダーフォースVIは飛鳥&飛鳥よりマシだから糞ではない」という内容だった。尚、これを書き込んだ人物は、直後に現れた開発者に「飛鳥はTF VI以下だ。だがそれがどうした?だからTF VIが良ゲーなのか?」と真っ向から言い返され、反論も出来ずにそのまま逃走している。この潔い開発者の行動はスレ住民から称えられた。
---この敗走した人物はその後「開発者だという証拠を見せろ!」とスレで暴れたが、''本当に証拠を出されてしまった''。
---本Wikiでもその人物は工作しようとしたのか、執筆依頼の本作の項目に「開発者が開き直るクソゲー」「自分の事を棚に上げて凡ゲー(恐らくTF VIのこと)を不当に叩いている」と書き込んでいる。もちろんすぐに削除されることになったが。
---因みに、この情けない敗走荒らしは[[とある人物>岡野 哲(おかの てつ)]]だという説が濃厚である。