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{2010年5月23日 締 切 新聞論評 学籍番号 200814065 氏名 沖野真大}
1.新聞情報:
2.要約:
中国や韓国は日本産品への輸入規制を強めていたが、採択された首脳宣言において、「科学的証拠」に基づき対応することを明記した。今回の災害支援等を通じて中韓との信頼をはぐくみ、関係の進展につなげたい。
3.論評:
先日行われた日中韓首脳会談において、今まで日本産品への輸入規制をただ強めていた中韓両国が、「科学的証拠に基づき必要な対応を慎重に取ることが重要」との見解を共有するとの文面を首脳宣言にもりこんだ。この結果だけをみれば、三国間の関係はかなり進展したように思える。しかし、この文面をもりこむことについては、中国が最後まで抵抗をみせていた。そもそもこの文面は、具体的な規制緩和の内容、期間などを示すものではなく、日本側からも、結局不満の声が上がっている。ただ、この規制すべきか否かのもっとも重要な部分である「科学的根拠」においては以前から三国の中で特に日本が他国に関して厳しく行ってきたことである。にも関わらず、政府および東京電力が公表しているデータの開示は未だ完全ではない。規制を緩めろと言うのなら、まずは完全なる情報開示が行われるべきではないだろうか。これは、中韓両国だけでなく、国民も原発事故後からずっと求めていることだ。一部報道ではチェルノブイリ原発事故を超える汚染レベルとの見方もされている以上、「データは完全に出せないけど規制は緩和してください。」では信用を得られるはずもない。(491字)
{2010年5月23日 締 切 新聞論評 学籍番号 200814065 氏名 沖野真大}
1.新聞情報:
- 見出し:震災協力を機に中韓と共助の関係を
- 新聞名:日経産業新聞 朝刊
- 発行日:2011年5月23日
- 2面
2.要約:
中国や韓国は日本産品への輸入規制を強めていたが、採択された首脳宣言において、「科学的証拠」に基づき対応することを明記した。今回の災害支援等を通じて中韓との信頼をはぐくみ、関係の進展につなげたい。
3.論評:
先日行われた日中韓首脳会談において、今まで日本産品への輸入規制をただ強めていた中韓両国が、「科学的証拠に基づき必要な対応を慎重に取ることが重要」との見解を共有するとの文面を首脳宣言にもりこんだ。この結果だけをみれば、三国間の関係はかなり進展したように思える。しかし、この文面をもりこむことについては、中国が最後まで抵抗をみせていた。そもそもこの文面は、具体的な規制緩和の内容、期間などを示すものではなく、日本側からも、結局不満の声が上がっている。ただ、この規制すべきか否かのもっとも重要な部分である「科学的根拠」においては以前から三国の中で特に日本が他国に関して厳しく行ってきたことである。にも関わらず、政府および東京電力が公表しているデータの開示は未だ完全ではない。規制を緩めろと言うのなら、まずは完全なる情報開示が行われるべきではないだろうか。これは、中韓両国だけでなく、国民も原発事故後からずっと求めていることだ。一部報道ではチェルノブイリ原発事故を超える汚染レベルとの見方もされている以上、「データは完全に出せないけど規制は緩和してください。」では信用を得られるはずもない。(491字)