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2011年6月27日 締 切 新聞論評 学籍番号 200914056 氏名 平岡輝長
1.新聞情報
2.要約:
東京証券取引所などが20日に発表した2010年度の株式分布調査によると、銀行や証券会社など金融機関の日本株保有比率(金額ベース)が初めて30%を割り込んだことがわかった。(80字)----
3.論評
今回の調査では国内金融機関の保有比率は29.7%と過去最低で前年度の調査より0.9%低い水準となった。今日までのバブル崩壊後からの動きとして金融機関の保有比率低下が続いているが、今回の背景には財務の健全性への規制強化でリスク資産を持ちにくくなっていることと日本株の魅力低下が挙げられる。「日本の潜在成長率に大幅な上昇が見込めないので今後も日本株の保有を絞る」との意見もある。
一方で外国法人の日本株保有比率は2年連続拡大し、前年度より0.7%上昇の26.7%だった。世界的な金融緩和で潤沢になったマネーが割安な日本株に向かった様子がうかがえるが、株価の下落局面で割安と見た株を買っている傾向が強い。個人投資家は20.3%で0.2%の小幅上昇だった。
保有主体の入れ替わりも相場の上昇にはつながっていないと見られるので、企業が過去最高水準となる手元資産(約69兆円)など経営資源でいかに成長率を強めるかが、日本株の魅力を高め、金融機関の保有比率低下にも歯止めをかけると思う。(420字)
2011年6月27日 締 切 新聞論評 学籍番号 200914056 氏名 平岡輝長
1.新聞情報
- 見出し:金融機関、初の30%割れ-新聞名:広島経済新聞 朝刊
- 発行日:2011年6月21日
- 面;3面
2.要約:
東京証券取引所などが20日に発表した2010年度の株式分布調査によると、銀行や証券会社など金融機関の日本株保有比率(金額ベース)が初めて30%を割り込んだことがわかった。(80字)----
3.論評
今回の調査では国内金融機関の保有比率は29.7%と過去最低で前年度の調査より0.9%低い水準となった。今日までのバブル崩壊後からの動きとして金融機関の保有比率低下が続いているが、今回の背景には財務の健全性への規制強化でリスク資産を持ちにくくなっていることと日本株の魅力低下が挙げられる。「日本の潜在成長率に大幅な上昇が見込めないので今後も日本株の保有を絞る」との意見もある。
一方で外国法人の日本株保有比率は2年連続拡大し、前年度より0.7%上昇の26.7%だった。世界的な金融緩和で潤沢になったマネーが割安な日本株に向かった様子がうかがえるが、株価の下落局面で割安と見た株を買っている傾向が強い。個人投資家は20.3%で0.2%の小幅上昇だった。
保有主体の入れ替わりも相場の上昇にはつながっていないと見られるので、企業が過去最高水準となる手元資産(約69兆円)など経営資源でいかに成長率を強めるかが、日本株の魅力を高め、金融機関の保有比率低下にも歯止めをかけると思う。(420字)